VS ウォーターワイバーン五
レヴィアタンに向かって勢いよく突進してきたウォーターワイバーンに対して、レヴィアタンも同じく勢いよく突進した。
『ズドォォンンン!!!!!』
両者の頭と頭がぶつかり合った時、鈍い音と同時に強い衝撃が起こった。
そしてレヴィアタンがウォーターワイバーンを一瞬で押し切ると思ったが、両者の力は拮抗し、いや、僅かにウォーターワイバーンの方が優勢だった。
流石のレヴィアタンも自分が力負けしていることを察し、ウォーターワイバーンの力を受け流し、距離を取った。
レヴィ『どうして私が力負けしたの!?おかしいよ!!あれって本当にウォーターワイバーンなの!?』
創「ああ、あれはお前ら海龍種の下位種族の海竜種のウォーターワイバーンだよ。何ちょっと力負けしたからって相手のことを疑ってるんだ?」
レヴィ『だって私の方が体の大きさも八倍くらいあるし!力だって私の方が上の筈だもん!!どうしてウォーターワイバーンごときが私に力勝負で勝てるだけの力を手に入れられたの!?』
創「うーん、あいつがどうやって力を手に入れたかは分からないな。だって力を手に入れる方法はいくらでもあるからな。」
レヴィ『その方法は何!?』
創「まあ、そう焦るな。あれだけの力を手に入れられるのは主に二種類ある。まずは一つ目は、生物としてのリミッターが外れて上位の存在に進化したパターンだ。その場合は知能が大幅に向上するため竜言語以外の言語でコミュニケーションを取ることが出来るようになるんだがあいつの場合は取れないから違うだろう。そして二つ目は自分の上位の存在を捕食することによる進化だ。その場合は力だけが大幅に上昇する。まあ、あいつは後者だろうな。」
レヴィ『それじゃああいつは龍を捕食したってこと!?どうやって!?』
創「俺に聞かれても分からん。死体を食べたのか、龍を狩猟して食べたのか、俺には予想がつかない。お前が直接聞けば?あいつ知能が低そうだからコミュニケーション取れるか分からないけど、レヴィは竜言語話せるからワンチャンいけるんじゃね?」
レヴィ『嫌だよ!あんな短小チ○コ野郎に話しかけるなんて!!ご主人様が聞いてよ!!竜言語も龍言語もどっちも話せるじゃん!!』
創「俺は別にあいつがどうやって強くなったのか正直どうでも良い。それにあいつが強くなった方法なんて別に知ってもどうにもならないだろ。」
レヴィ『ううぅ、そうだけど...........。』
創「もし、知りたかったらあいつを倒せ。お前が倒したら後であいつを調査解剖してやる。知りたいのだったら速くあいつを倒せ。レヴィには簡単なことなんだろ?」
レヴィ『うん!楽勝だよ!!待っててご主人様!!今あの短小チ○コ野郎を片付けるから!!』
レヴィアタンはそう言ってウォーターワイバーンに向かって距離を詰めていった。
レヴィアタンがウォーターワイバーンに向かっている時、レーナは創の肩を叩き、レヴィアタンに聞こえないように小さな声で創に質問した。
レーナ「あの、創さん?レヴィはあのウォーターワイバーンに勝てるのでしょうか?私にはどうも互角に見えるのですが...........。」
創「いや、勝てないよ?今のレヴィよりあのウォーターワイバーンの方が強いからな。このままだったらレヴィがウォーターワイバーンをボコボコにするんじゃなくて、ウォーターワイバーンにレヴィがボコボコにされるだろうな。」
レーナ「それではどうしてレヴィを戦わせているのですか!?それではレヴィが無駄に傷つくだけじゃないですか!?」
創「まあまあ、落ち着け。これはレヴィにとって大事な試練なんだ。ちっぽけなプライドをへし折るためのな。龍種のやつはな、みんなプライドが高すぎて、そのプライドのせいで相手を下に見てしまう。それは戦場において致命的な弱点だ。だから今ここで自分より弱い奴に負けて学ばせようと思うんだ。」
レーナ「なるほど.......創さんはレヴィのことをそこまで考えていたとは思いませんでした。その怒ってしまってすいません...........。」
創「まあ、そんなに気にするな。表面上じゃただレヴィを虐めているだけだからな。それより俺に掴まっていろ。ここからは戦いが激しくなるから危ないぞ。」
レーナ「それでは失礼します...........。」
レーナはそう言って創と腕を組んで身を寄せた。
そしてレヴィアタンとウォーターワイバーンの戦いが再び始まったのだった。




