レーナは朝に弱い
創は寝ていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
?「創くん?」
その声はどこかで聞いたことがある懐かしいもののように感じた。
その声はすべてを包み込む優しさとすべてを許す寛大さ、どの楽器よりも美しい綺麗な音をしていた。
創はその声がとても大好きだったことを思い出す。
そしてそこから導き出された答えは
創「母さん?」
創がそう言うと
アイ「もう、創くん!何寝ぼけてるの?アイナは創くんのお母さんじゃないよ。」
創「ああ、アイナか........すまない。少し寝ぼけていたよ。」
アイ「もう、しっかりしてよね。それで朝ごはん作ったから一緒に食べようよ。」
創「アイナの手作りか。これは食べなければ一生の後悔だな。それじゃあ俺も朝ごはんをいただくよ。」
アイ「創くんったら大袈裟なんだから。手料理なんていつでも作ってあげるよ?」
創「それはとても嬉しいな。アイナの料理はすごく美味いからな。なんていうか懐かしい味がするんだ。アイナの料理はまるでかあ...........。」
創は何か言いかけたがその言葉を最後まで言わなかった。
アイ「創くん........?」
創「いや、すまない。少し嫌な記憶を思い出しただけだ。」
アイ「創くん本当に大丈夫なの?何か辛い事とかあったらなんでも言ってね?」
創「ああ、また辛くなったら相談乗ってくれ。」
アイ「それで創くん?レーナのこと起こしてほしいんだけど良いかな?」
創「別に構わないがどうしてた?」
アイ「さっきから起こしてるんだけどいっそうに起きる気配がないの。だから創くんが言ったらたぶんレーナも起きると思うからお願いできる?」
創「俺とアイナで変わるものなのか?まあ、試してみるが。」
そうして創はレーナを起こすことになった。
創「おい、レーナ。もう朝だぞ。起きろ。」
創がそう言ってレーナの体を揺すっても反応しなかった。
創「おい、レーナ起きろって。みんなで朝ごはん食べるぞ。」
レーナ「後五分...........。」
創「アイナ?レーナはこう言っているが後五分でこいつは起きれるか?」
アイ「レーナは後五分ってさっきから言っててもう十分以上経ってるよ。」
創「やっぱりそうか。それじゃあ俺も最終手段を使おうか。」
創はそう言ってレーナの耳元で囁いた。
創「次起こすまでに自分で起きないと離婚するからな?もちろん離婚した場合は一生お前に合わない。嫌だったら起きろ。」
創がそう言うとレーナは勢いよくベットから立ち上がった。
レーナ「わ、私は起きてますよ!!だから離婚しないでください!!!」
創「そんなに焦らなくても離婚なんかするわけないだろ。」
レーナ「それではさっきの離婚すると言っていたのは嘘なんですか?」
創「ああ、そうだ。レーナが一向に起きる気配が無かったから少々嘘をつかせてもらった。」
レーナ「私が悪いのは知っていますがそれでもさっきの嘘はやりすぎです!!」
レーナは頬を少し膨らませて怒り出した。
創「けどよ、あんぐらいの嘘つかないとレーナ起きなかっただろ?まあ、俺も確かにやりすぎかもしれないが、やりすぎるぐらいしないと起きないレーナが悪いんだぞ?だがら文句は無しだ。」
レーナ「わかりました........文句は無しですね...........。」
レーナは不満がまだあるようだが諦めて機嫌を直した。
創「それじゃあアイナの手作り朝ごはんが冷めないうちに食べに行こうぜ。」
レーナ「そうですね、昨日は夕食を食べなかったのですごくお腹が空きました。早く向かいましょう。」
創「それで他のみんなはもう集まってる感じか?」
アイ「うん、草薙以外のみんなは集まってるよ。だけど草薙はアトランシアが起こしに行ってるから大丈夫だと思う。」
創「レーナも草薙もほんとに朝が弱いよな。可愛いけど。」
アイ「それ創くんが言える?うちの家で一番朝が弱いの創くんだからね?」
創「俺は朝が弱いんじゃなくて睡魔に弱いんだ。だがら別に朝じゃなくても俺は眠かったら起きないぞ。」
アイ「それ朝が弱いことよりも酷くない?創くんはどれくらい睡眠を取ったらベストなの?」
創「十時間以上かな?」
アイ「長すぎじゃない!?」
創「いや、別に三時間でも六時間でも別に寝れば平気だけど十時間以上寝ないと途中で眠くなるんだ。」
アイ「じゃあいつも眠たいのを我慢しながら生活してるってこと?」
創「いや、十時間ってのは嘘だ。俺は別に何時間寝てもあんまり変わらないかな。正直ずっと寝なくても大丈夫なくらいだ。俺の体は少々特別使用だからな!」
アイ「へぇ〜そうなんだ。それじゃあみんな待ってるし、早く食堂に行こう!」
レーナ「朝食が何か楽しみですね。」
創「なんだか反応悪くない?」
そうして創たちは食堂に向かったのだった。




