獣狩り四
レーナは西エリアに向かって走っていた。
レーナ(この辺りは避難が完了してそうですね。それに例の怪物はまだここまで進行してきていないようですね。これで安心して西エリアに行くことができますね。ですが逃げ遅れている神たちもいるかもしれませんし、怪物たちが身を潜めているかもしれませんから警戒しなければなりませんね)
レーナは周りを警戒しながら再び西エリアを目指して走りだした。
走り出してから数分、レーナはすぐに西エリアの近くまでやって来た。
レーナ「うっ!この臭いは獣臭と血ですね..........それに建物も崩れていて危険ですね。」
そうしてレーナは周りの崩落した建物の中の様子がパッと目に入った。
レーナはその建物の中を見ると同時にその建物に近づいていった。
レーナ「大丈夫ですか!?.............」
レーナは建物の中で倒れている神の上半身が見えたため助けるために近づいて行ったが手遅れだった。
その神は下半身が何者かに食いちぎられ、腹から下がなく、内臓と血が食いちぎられた場所から溢れ出ていた。
そしてその神の顔を見てみると壮絶な苦痛と絶望の中で死んでいったのがわかった。
レーナはその神に手を合わせて祈りを捧げて離れた。
そしてレーナが西エリアに入るために進んで行く時に、壁に無理矢理叩きつけれられて上半身が叩き潰されて下半身しか残っていない死体や、逃げている最中に頭の上に瓦礫が落ちてきて頭が潰され、その衝撃で目玉が飛び出した死体、食い散らかされて原型が残っていない死体など大量の死体がそこらじゅうに転がっていた。
レーナ「誰か!誰か!生きている神はいませんか!!!」
レーナは必死に呼びかけるが返事は返ってこない。
レーナが走りながら生存者を探しているとなくなった片腕の傷口を押さえて止血して、壁にもたれながら座っている神を見つけた。
レーナ「大丈夫ですか!?今傷の手当てをしますね!」
負傷者「ああああああああ!!!!!俺に近づくなぁぁぁあああああああ!!!!!!」
その負傷した男は情緒不安定であり、大きな声を出しながらレーナを追い払った。
レーナ「ですがそのままでは傷が塞がりません!!早く手当てをしなければ手遅れになってしまうかもしれません!!」
負傷者「ああ、ああああ、俺はおしまいだ..........嫌だ.......嫌だ.......嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!!俺はあんな怪物になりたくない!!!!!!」
その男は完全に壊れており、レーナの言葉が一切届かない。
そしてレーナが必死に説得する方法を考えている時、その負傷した男は自分の横に大き尖ったガラス片を見つけた。
負傷者「そうだ..........あんな怪物になるくらいだったら.........自分で死んだ方がマシだ...........。」
その負傷した男は残った手で隣に落ちているガラス片を手に取った。
そしてそのガラス片の持ち方がレーナに向けているような形であったためにレーナは驚いて一瞬思考が停止した。
その男はレーナが驚いて思考が停止しているときにそのガラス片で自らの喉に突き刺し、自殺した。
その男が自らの首を刺したときに吹き出してきた血がレーナの頬に少しかかった。
レーナ「どうして..........」
レーナはその男の死体を見ながらそう呟いた。
そしてレーナが自殺した男の死体から少し離れたときに、後ろから気配を感じた。
レーナはすぐに振り返ってみるとそこにはさっき自殺した男が喉にガラス片を刺したまま立っていた。
レーナ「これはどういうことですか...........。」
レーナは信じられない光景につい言葉が漏れてしまった。
そしてレーナはこの男は危険だと感じ、剣を抜き、少し距離を取った。
負傷者「ああああ!あああああああああああああ!!!!!!!あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
負傷した男は急にうずくまりながら断末魔を放った。
そしてその男の体がどんどん膨張していき、目の前に真っ白の長い耳を持った体のバランスが悪い怪物が現れた。
そしてその怪物はレーナに向かって襲ってきた。
レーナ「ごめんなさい..........今楽にしてあげますからね...........。」
レーナはそう言って剣を構えた。
今日から始まるレーナ視点は自分的に一番面白い回ですね。
今日の体重:107.4kg




