第19話 アジト攻略十二
五階に繋がる階段をのぼっているときにアンは創に質問した。
ア「ねぇ、王様が敵を倒した後によく使っている黒いモヤモヤって、敵が黒いモヤモヤに包まれたら消えるのは分かってるけど、他にどんな能力があるの?」
創「黒いモヤモヤって、暴食せし影の捕食者のことか。」
ア「あの黒いモヤモヤって、そんな格好良い名前してたんだね。」
創「そんなに、格好良い名前か?俺がこの技に暴食せし影の捕食者って、名づけた時は他のみんなから厨二病と馬鹿にされたけどな。」
ア「こういう技は厨二病的な名前の方が合うから良いと思うよ。それで、暴食せし影の捕食者って、他に何か能力とかあるの?」
創「この暴食せし影の捕食者で捕食した相手からその者が持つ力を奪うことが出来る。他にも色々と能力があるが、そこら辺はあんまり使わないから説明は省かせて貰うな。」
ア「黒いモヤモヤに包まれて死体が消えてたけど、あれって捕食してたんだね。それで、暴食せし影の捕食者って、色々な種類の魔術と魔法を組み合わせて、生み出したの?」
創「いや、暴食せし影の捕食者には一切、魔術も魔法も使っていないんだ。暴食せし影の捕食者は権能と潜在能力を使って生み出したんだ。」
ア「それじゃあ、どんな権能と潜在能力を使ってるの?」
創「まず、潜在能力の方は相手を捕食するとその相手の全て能力を奪うことが出来る潜在能力だ。」
ア「相手の力を奪えるって、権能とかも奪えるってこと?」
創「ああ、そうだ。相手の持っている権能や潜在能力を奪うことが出来る。」
ア「まさに最強の能力だね。」
創「まあ、能力自体は最強だが、この潜在能力の発動条件が相手を捕食することだからな。結構、発動条件がえぐいんだよ。」
ア「確かに、食べないといけないのがネックだよね。私だったら、絶対に食べられないもん...........。」
創「だから、俺は自分で食べなくても良いように、暴食せし影の捕食者の中に暴食の権能を入れたんだ。暴食の権能は便利でな、暴食の権能を付与したもので何か対象物に触れるだけで、その対象物を捕食することが出来るんだよ。」
ア「なるほど、暴食の権能を使うことで、直接相手を捕食する必要がないってことだね。確かに、王様の潜在能力からすると、とても相性の良い権能だね。」
創「それで、俺は暴食の権能をどの力に付与したら良いのか考えたところ、影の権能にたどり着いたんだ。影の権能は影を自由自在に操れる能力だから、汎用性が高いと考えたんだ。それに加え、影っていうのはあまり敵から警戒されないからな。適任だと思ったんだ。」
ア「確かに、影を警戒するのってあんまり無いよね。」
創「だろ?だから、俺は影の権能と暴食の権能を組み合わせて、伸縮自在の無限に捕食する影を生み出したんだ。そのおかげで、俺は直接相手を食べなくても能力を奪えるようになったって訳だ。」
創が暴食せし影の捕食者に着いて話し終わると同時に五階についた。
創は五階に着くと、四階の時と同じように、オートロックを壊そうと、機械に触れた瞬間、
創(オートロックが解除されている..........?)
何故か五階の研究室のオートロックが解除されていることに気付いた。
創(どうして、オートロックが解除されているんだ?何か嫌な予感がする...........)
創はオートロックが解除されている理由を考えた。
創がオートロックが解除されている理由を考えてある間、創はオートロックの機械に触れたまま固まっていたため、アンが心配そうな顔をしながら創に聞いた。
ア「王様?どうしたの?何か問題でもあったの?」
創「ああ、ここの階層のオートロックがすでに解除されているんだ。」
ア「オートロックがすでに解除されてるの?それって、良いことじゃ無いの?」
創「確かにそうなんだが、何か嫌な予感がするんだ。だから、この中には俺一人で入ろうと思う。アンはここで待っていてくれないか?」
ア「うん、分かった。王様が嫌な予感がするんだったら、中で絶対に何か起きてると思うからね。もし、中で何かあった時、私が一緒にいたら足手纏いになるからね。だから、ここで待たせて貰うね。でも、気をつけてね。王様がいくら強いって言っても、私は心配だから...........。」
創「ああ、分かった。何か身の危険を感じたら、すぐに戻ってくるよ。」
創はそう言うと、オートロックがすでに解除されている扉を開けた瞬間、扉の向こうから何かが倒れてきた。
創は倒れてきたものを抱えてみると、それは全身血だらけで、背中から臓器が食いちぎられて臓器が背中から垂れている死体であった。
アンはあまりにもグロテスクな死体であったため、一瞬、吐きそうになったが、必死に耐えた。
その間に創はその死体をすぐに暴食せし影の捕食者で捕食して、開きかけていた扉を勢いよく蹴り開けて中を見た。
中を見てみると、そこには何者かによって食い荒らされた死体がそこらじゅうに転がっていた。
創「これは酷いな...........。」
創はそう呟きながら誤解の部屋の中へと入って行った。
そして、部屋の中に入ると、創は部屋の扉を閉めたのだった。
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