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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編

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創の過去ニ

創「俺は最初陽奈との同棲生活はうまくいかないと思っていたんだ。」


アン「それはどうして?」


創「それはな、俺は陽奈と会ってから数ヶ月は経っていたんだがまともに話したことが一度もなかったんだ。それに俺は陽奈に酷いことを言ったからどう接しればいいのかもわからなかったんだ。だから俺は陽奈になるべく関わらないようにしたんだ。今思うとあれはただ怖かっただけかもしれないな。」


アン「怖かった?」


創「ああ、怖かったんだ。自分は他人と関わるとその相手が不幸になると思っていたんだ。今までそうだったから。だから俺は陽奈と関わるのが怖かったんだ。また居なくなってしまうんじゃないかって。だから俺は酷いこと言ったからどう接したらいいかわからないって言い訳して陽奈を避けてたんだ。だがある日、陽奈が俺に映画を観に行かないかって誘われたんだ。そこから俺は陽奈に心を開くようになったんだ。」


陽「あれの話するの!?あの話は恥ずかしいからやめてよ!!」


創「どうしてだ?なにも恥ずかしいことなんてないぞ?ただ道端で大号泣して俺に怒ってきただけじゃないか。別によくあることだと俺は思うが。まあ、周りの視線は少し恥ずかしかったがな。」


陽「だからその話はしないでよ!!お願いだから!!」


アン「その話詳しく教えてもらおうか。」


創「アンならそういうと思ったぜ。あれは確か俺と陽奈が同棲を始めて一ヶ月経った時の話だったな。その時はやっていたラブコメを俺と二人で見に行きたいって言いだしたんだ。それで俺は最初断ろうと思ったんだがこれ以上陽奈の善意を無駄にするのはよくないと思って一緒に観に行ったんだ。」


陽「あの時はほんとに嬉しかったな。創兄に断られると思って誘ってみたんだけど、創兄からいいよって返事が返ってきたときは夢かと思ったもん。」


創「まあ、それで映画を観に行ったんだが正直その映画は面白くなかった。設定もわかりにくいし、展開もよくわからなかった。それよりも一番やばかったのは役者たちの演技が絶望的に下手だった。陽奈はとても楽しんでいたみたいだがな。」


陽「それは創兄の評価が厳しすぎるだけだよ!別に陽奈はそんなに違和感を感じなかったし。」


創「ここでは映画の話は重要ではないからもういいとして事件は映画館からの帰り道で起きたんだ。」


陽「やだ!やだ!やだ!あー!あー!なにもなにも聞こえなーーい!!ん、んん!!?!?!?!?」


陽奈は大きな声を出して創の話を遮ろうとしたが隣にいたアンに口を塞がれた。


創「陽奈が俺に“今日の映画面白かったね”と言ってきたから俺は面白くなかったなんてその当時は言えなかったから“うん、とても面白かったね”と言って陽奈に笑いながら言ったんだ。そしたら急に陽奈が下を向いて立ち止まったんだ。そして“どうしてそうやっていつも嘘をつくの?”って俺に言ったんだ。俺は驚いて陽奈の顔を見ると、陽奈は大号泣してたんだ。それで俺は“別に嘘はついてないよ。確かに映画は面白くなかったけど陽奈と一緒だったから楽しかったんだ。だから俺は嘘をついたつもりはなかったんだ”ってまた嘘をついたんだが“どうしてまた嘘をつくの?どうしていつもそうやって自分の本心を隠そうとするの?そんなに陽奈が信用できないの?”って泣きながら俺に言ってきたんだ。道のど真ん中で大きな声でな。俺はこのままだったら周りの人の迷惑になると思って陽奈に場所を移すことを提案したんだが嫌の一点張りで動こうとしなかったんだ。それで俺は“俺は別に本心で話してるつもりだったんだが陽奈にはそう映らなかったんだな。それはすまなかった。それじゃあここで話すのも迷惑になるし、一回家に帰ってからしっかり話し合わないか?”と言ったんだ。そしたら陽奈が“だからもう嘘はつかないでって言ってるでしょ!!!”って大激怒してもう周りの視線が痛かったからーーー」


アン「痛かったから?」


創「陽奈の口をちょうど持っていたタオルで塞いだ後、陽奈を担いで家まで全速力で帰った。」


アン「それはたから見たら完全に誘拐だね。」


創「ああ、そのせいで帰る途中、誰が通報したか知らないが警察に追いかけられて振り切るのに大変だった。」


アン「あっ、やっぱり通報されたんだ。」


創「俺はなんとか警察を振り切って家に帰って、陽奈の口に巻いてたタオルを外したんだ。それで俺は陽奈に殴られると思ったんだが、時間が経ったおかげが少し落ち着いていたんだ。それで“創兄、さっき家に帰ってから話すって言ってたよね?だからちゃんと話して”って言われたから俺は腹を括って全てを話したんだ。自分がどうして陽奈を避けていたのか。そして俺はもう大切なものを失いたくないから大切なものを作らないようにしてきたこと。自分が一番信頼していた人に(・・・・・・・・・・)裏切られて(・・・・・)他人を信じることが怖いことを。俺が陽奈に正直に話すと陽奈は今までのことを許してくれたんだ。条件付きだったけどな。」


アン「条件?」


創「それは“陽奈に嘘をつかないこと”と“陽奈には遠慮しないこと”だ。それで俺はその条件をのんて無事に陽奈と仲直りしたんだ。そこからの生活はすごく楽しくて幸せのものだったな。陽奈は俺に改めて他人と関わる大切さを教えてもらったんだ。」


創が陽奈との馴れ初めを話し終わって陽奈の方を見てみると、陽奈は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして手で顔を隠していた。


アン「すごくいい話だったね。それと陽奈が道のど真ん中で大号泣するのは意外だったな。それで思ったんだけど話の主旨変わってるよね?」


創「話の主旨が変わってる?アンって俺の過去の話を聞きたかったんじゃないのか?」


アン「過去の話なんだけどちょっと今の話とは違う内容かな。」


創「それはなんだ?」


そうして創はアンに実際の主旨を聞いたのだった。




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