立ち入り禁止区域の秘密
アン「ここってほんとにアヴァロン城の中なの?」
創「まあ、ここを見たらそりゃ疑うわな。アンは今いる場所の使用用途はなんだかわかるか?」
アン「うーん、わからないな..........。」
創「ここは政府にとって邪魔な存在を閉じ込めたり、拷問したり、神体実験を行う場所なんだよ。」
アン「えっ?」
創「信じられないとは思うがこれは事実なんだ。」
アン「それじゃあ初代アヴァロン王がそんなことしてたってこと?」
創「それは違う。初代はそんな非神道的なやつではない。ここを作ったのは確かに初代だが、初代が想定していたここの使い方は一般の収容所では投獄不可能な凶悪犯罪者を収容することだ。まず初代もこの城にはほとんど住んでいなかったしな。」
アン「初代アヴァロン王はここにほとんど住んでいなかったの?」
創「ああ、初代はここに結婚して住む予定だったんだが初代は結局誰とも結婚しなかったからここには住んでいないんだ。何回かは泊まったことはあるらしいがな。」
アン「じゃあ初代アヴァロン王はどこに住んでたの?」
創「あいつは妖精の森の奥深くにある小屋に今でも住んでいるぞ。」
アン「待って、今気づいたけど初代アヴァロン王が結婚してないってことは創くんは初代アヴァロン王の子孫じゃないの?」
創「ああ、そうだ。アヴァロン王ってのは別に血とか関係ないんだ。ただ王の適性があるかないかで決まるだけだ。」
アン「なるほど、だからアヴァロン王は代々受け継いでこれたんだね。」
創「それでさっきの話に戻るが初代は結局ここに住まなかったからこの城は牢屋として使用されていたんだ。今俺たちが通ってきた廊下にたくさんの部屋につながるドアがあったのはこの牢屋を監視する看守がたくさん住んでいたからなんだ。そしてその牢屋の所長が非神道的なことをしていたんだ。」
アン「けど初代アヴァロン王とか気づかなかったの?」
創「初代は完全に気づいていなかったな。まず気づいていたらこんな悲惨なことになっていなかったしな。たぶんあいつのことだからうまく騙されて城の中に入らなかったんだろう。それと異変を感じた看守もいたようだがそういう奴は全員ここの牢屋にぶち込まれたらしい。」
アン「そんなひどいことがあったんだね...........。それでその所長はどうなったの?」
創「それがわからないんだ。初代が王都に来くるタイミングで脱出した看守がいるんだ。そいつが初代に城の中で起こっていることを全て話した後に初代と一緒に城に行ったんだが、初代たちが来た頃にはもう看守や牢屋にいた犯罪者たちはみんな死んでいたんだ。その中には所長と思われる死体もあったらしいが初代によると所長のものとは違うらしい。だから所長は生きている可能性が高いと俺は考えている。」
アン「そんなことがあったからここはこんなにも気味が悪いんだね...........。」
創「恨みやら憎しみやら負の感情がここではたくさん溜まっているからな」
アン「それで左側にも確か立ち入り禁止区域があるんだよね。そこも牢屋になっているの?」
創「あそこは違う理由で立ち入り禁止区域に指定されているんだ。だから牢屋があるのは今俺たちがいる右側だけだ。」
アン「アヴァロン城ってすごく怖い場所なんだね..........。私知らなかったよ...........。」
創「こんな気味の悪い場所には居たくないしさっさとここを抜けるぞ。」
創はそう言ってみんながついてこれるぐらいの速さで早歩きをした。




