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幕間3  昼下がりの庭園(王妃視点)

今回は幕間、メキドの王妃様視点のお話です。

  気だるい午後ですこと。

 目の前の池から爽やかな風が吹いてきてますけれど、焼け石に水ですわね。

 池の岸辺に置いた寝椅子(びいちちぇあ)は絶妙な角度。可憐な桃色(しょっきんぐぴんく)の薔薇柄の薄絹(しいするう)をまとって、しどけなく針金のような白い素足をさらして寝そべっているけれど、暑くてたまりませんわ。

 人払いして。侍従長の取次ぎも差し止めて。王宮の中庭の青く済んだ池の前に清廉な白と可憐な桃色の寝椅子を二つ並べて。愛しい陛下と午睡を楽しむ準備はカ・ン・ペ・キ。

 ああん、でも。

 陛下が一緒に飲もうと言ってショコラ・ドゥを持ってきて下さったけれど、いらないってつっぱねてしまいましたわ。本当は大好物ですのに。

 宮廷専属ソムリエが作るショコラ・ドゥには、大陸最高峰ビングロンムシューから湧き出る清い霊水で蒸留された燃えるようなウォッカに、バニラとショコラ・シロップが混ぜてありますの。黄金色のシトロンのスライスが、ギヤマンのゴブレットの縁に添えてあるんですわ。

 もちろん吸い棒(すとろう)は、二本さしてありますのよ。でも……。


『拗ねないで』


 陛下に優しく囁かれたけれど……池に咲いたスイレンが可憐な桃色じゃないなんて、どういうことなのかしら? 

 あたくしがなんのためにだっさい長靴を履いて、朽ち果てていた池の泥を三日三晩さらって、水が澄むまでキレイにしたと思ってるの?

 なんのために造園業者に再三確認して、大きな球根を何個も買って、いくつも手ずから植えたと思ってるの?

 みんな、可憐な桃色の花のためですのよ?

 だって愛らしいくるくる金髪巻き毛のあたくしに、一番似合う色なんですもの。


『でも、白い花もきれいだよ』


 ええそうね、陛下。そうですわよね。可憐な桃色じゃなくっても、スイレンの花はとてもステキですわよね。


『純粋無垢って感じだね。まるで君みたいだ、僕の美しいお妃様』


 もう、陛下ったら。ほんとうに口がお上手なんだから。

 ふふ、なあに? 顔を近づけて犬みたいにくんくん嗅いできて。


『いい香りだね。薔薇かな?』


 あたり。うなじに少しだけ、桃色の薔薇の香油を塗っておりますのよ。


『唇にはサトウブナの甘露を塗ってるね? とても美味しそうだ。口づけしていいかな?』


 返事を待たずに陛下はあたくしの手首を握って。

 あたくしを見つめながらゆっくりゆっくり、唇を近づけてきて……





(あね)さあああああん!」


 ……。


「姐さあああん! 大変っすううううう!」


 ……。


「起きてくださあああい!!」


 ……?


「マジやばいっす! 姐さん、タコみたいな口して寝呆けてる場合じゃないっすうううう! いつものように、助けてくださいよおおお」


 この声は……!


 ああ、ため息。夢が覚めてしまいましたわ。

 あたくしがうたた寝していたところはすてきな寝椅子(びいちちぇあ)じゃなくて、ただの芝生。いとしの陛下はお仕事でお出かけ中。

 目を開けてみれば……ああ、やっぱり。護衛官のセバスちゃんじゃないの。


「ぐふっ……姐さん、胸がっ……胸が潰れっ……」


 あら、ごめんなさい。陛下と勘違いして抱きしめてしまってましたわ。


「何度言ったらわかるのセバスちゃん。あたくしはもう傭兵団の戦士じゃなくて、このメキドの王、トルナート・ビアンチェリ陛下の正妃ですのよ」

「あっ! お、お許しを! いつもと変わらぬ桃銀甲冑姿の姐さ……いや妃殿下のお姿を見ると、つ、つい」

「お黙り。好きでこの鎧を着ているのではなくてよ。今うちの宮廷には、新しいドレスを仕立てるお金が全然ないんですの」

「ああ、姐さんは超弩級(きんぐさいず)っすからねえ。布代、超かかりま……」

「お黙り」

「ふがごご!」

「問題はサイズではなくてよセバスちゃん。戦後の復興費に予算を取られて、宮廷費はスズメの涙なの」


 あらやだ、セバスちゃんたら本当にひよわだこと。「非力な」あたくしが片手でちょっと胸倉をつまんだだけで、軽々と地べたから足が浮くなんて。情けないったらありませんわ。これだから、人間と巨人との混血はダメダメなんて言われるんですわ。

 これであたくしの護衛官にして、もと傭兵団副団長?

 まったくもって栄光あるケイドーン巨人傭兵団の名折れというものよ。


「それで、何の用ですの?」

「それが姐さ……いえ妃殿下、ついさっき、なんか得体の知れないものがどどーんと、王宮真正面の庭園に落ちてき……」


 庭園に何か落ちてきた、ですって?!

 みなまで聞かないうちに、あたくしは血相を変えてセバスちゃんを放り出して、大庭園へ全力疾走。

 だって庭園にはあたくしが丹精こめて育てている、お花たちの温室があるんですもの。

 桃色の薔薇に桃色の百合に桃色の月下美人。

 それにあそこでは今、陛下に見せようと思ってこっそり拾ってきた、とてもすてきなものが保管してあるのに。

 あら。速く走りすぎて、金髪巻き毛のカツラが落ちてしまいましたわ。

 拾ってるヒマはないのに……でも赤くて短い地毛を人様に見せるなんてはしたないですわ。仕方ないわ、小脇に抱えてる鉄仮面を被って隠しましょ。

 あたくしの小鳥のような心臓はもうドキドキバクバク。

 背中の大戦斧を構えていった方がいいですわね。軽すぎてオモチャのようなものだけれど、何もないよりはまし。もしもの時は、腰に下げている角笛を吹いてお父様をお呼びすればいいし。

 お父様は栄光あるケイドーン巨人傭兵団の団長ですもの。鬼に金棒というものね。

 きゃっ! 

 緊張で力んでしまって、庭園の眼鏡橋を踏み抜いてしまったわ。この王宮、度重なる内乱のせいであちこちガタがきてるのよねえ……。



 陛下がお父様率いるケイドーンの巨人傭兵団と同盟して、謀反人どもを退治したのはつい数ヶ月前のこと。

 この国はそれまでずっと内乱状態で。何度も戦火に焼かれて。都だけでなく、白亜の宮殿も庭園も、見る影もなく荒れ放題でしたわ。

 眠っていても戦う傭兵戦士――わたくしそんな異名をとるほど、陛下のために日夜戦いましたの。

 ふふ、私の力なんてびびたるものですけどね。

 魔法めいた必殺技はなってましたなんて、セバスちゃんにいわれましたけど。ほんとなんにも覚えてない戦いが何回かありましたわ。

 私ったらほんと、無我夢中でしたのね。

 戦いの末、種族を超えた世紀の大恋愛の末にめでたく陛下と結婚したあたくしは、毎日一所懸命庭園をお掃除。緑の芝生や桃色のお花を植えて、大きな温室を建てましたの。

 おかげでようやく、なんとか客人を迎えられるような王宮になってきたところでしたのに……。

 温室は? あたくしの温室は、無事?

 まあなんてこと! 温室のまん前に焦げ臭い巨体が横たわってますわ。

 なんですのこれは? 舳先が鳥の形をした……大きな船? 


――「いや、どうも、その、ごめんね?」


 だ、誰ですの?! 船の中から出てきましたのね?

 黒衣でぼさぼさの長い黒髪の……オスの人間……!


「いやさ、その船かっぱらって脱出してきたんだけどさ。船壊れちまってて……いやあ、広いところに不時着できてよかったわぁ」


 な、なんですの? こ、こっちに近づいて来る? い、いやああ、こ、こないで! 鼻をほじりながらなんてやめて! 


「おぶぉ! でっかい戦斧! やっぱすげえわぁって、それふりまわさないでくれえっ」


 きゃあああ! あたくしのお庭に鼻くそを飛ばさないでええええっ!


「たんま! 待て! 落ち着け! 武器下ろせっ! え、えっとあんたは……それすんごい色(しょっきんぐぴんく)の重鎧ってことは、ああああ、サクラコちゃんか! いや、その天を突くようなデカさからすると、もしかして超合金な最終兵器とか思っちゃったわぁ。元気してた? 俺だよ俺、つむじ風だよ!」


 はあああ?!

 なに? 何なのこの人。なにわけのわからないこと言ってらっしゃるの?!


「あーえっとさ、俺ちょいと前に、ちょこちょこ君にとりついて、暴れさせてもらったんだけど」


 はあああ?!

 あたくしに?! とりついた?! 

 そういえばたしかに。「夢遊病になってます姐さん」とか言われたことは数回あったわね。

 記憶にない戦闘が……


「あー、えっと、できれば、ここの王様に会いたいんだけどなぁ?」


 いえいえいえいえ、怪しすぎるわ。幽霊みたいにとりついた? 

 つまりわたくしにとりついた?! わたくし、そんなこと許可した覚えはありませんことよ?!

 それにオスの人間が陛下に会いたいだなんて、ま、まさか新手の刺客ですの?!


――「ハヤト、謝罪と交渉済んだかー? こちとら怪我人抱えてるし、ぺぺとフィリアちゃん探しに行かなきゃだし、だから早く……って、うわ?! なにこれ! 巨人?! でっけええええ!」


 え?! 船の残骸からもうひとり人間のオスが! 

 しかも変に甘い匂いのする人間を抱えているじゃないの。そ、そんな。三対一? 

 かよわいあたくしには、こいつらを一度に相手にするなんて無理ですわ。

 ええ、絶対無理ですわ。

 絶対、手篭めにされますわああ!





「……それで我が誇り高き娘ロォズマリイマァガレットサクラコよ。侵入者を三人とも見事に倒したわけだな」


 あたくしはおずおずと指を二本立てて、駆けつけてきたお父様にお答えしました。


「二人、ですわ」


 あたくしたちの足元には、気絶した人間のオスが二人。それから、今にも死にそうな怪我をしている針金のように細いメスらしきものが一人。


「ふむ。きている服からするとまさか黒き衣の導師か? ……といえども、ケイドーンの戦技をすべて体得している超戦士のそなたには、しごく物足りなかったとは思うが」


 何を仰るのお父様。あたくしもう恐くて怖ろしくて、桃色の鉄仮面の下は涙でぐっしょりですわ。


「この灰色の服の怪我人はメニスのようだな。なんだかすごい面子だが、わしひとりの判断ではなんともできん。陛下のお帰りを待とう」


 ええ、そういたしましょう。国王陛下はすぐに戻ってまいりますわ。都に建てたばかりの、病院の視察をしているだけですもの。

 両手の指を胸元で組んでコクコクうなずくあたくしを、お父様はほとんど髪のない頭を撫で付けながら見上げております。

 どうしても脳天の禿が気になるみたいです。お父様はあたくしよりも十センチだけ背が低いから、あたくしの目からは丸見えなのです。

 そんなに気にするなら、あたくしみたいに素敵な巻き毛のかつらをお被りになったらよろしいのに。 


「とりあえず怪我人の手当てをさせる。侍医のところへこのメニスを運ぶとしよう。黒の導師は部屋に軟禁だな」

 

 灰色の衣を着ているメニスはなんだか息も絶え絶え。この白いドロドロって血液かしら。だとしたら全身血まみれですわね。それにしても、とても甘い芳香に頭がくらくらいたしますわ。

 抱き上げたお父様のお顔がなんだか緩みまくっているような気がするのですけれど……

 あら、お父様と入れ違いに、セバスちゃんが近衛隊を引き連れてやってきましたわ。ちっちゃな人間の兵士たちは、おどおどしながらも黒の導師二人をふんじばって。猿ぐつわをはめて。担架に乗せて、撤収。

 これで一安心ね。

 韻律を唱える口を封じてさえおけば、導師などおそるるにたらない存在ですもの。

 さて、温室は無事かしら。早く調べませんと。

 それにしても、落ちてきたのはずいぶん古い船のようですわ。船室部分がそのまんま浮遊石の洞窟だなんてすごいですこと。

 壁に断熱材を分厚く巻いておいて幸いでしたわね。

 船の先端がちょっと温室の壁にめりこんでいるけれど、かろうじて穴は開いていないみたい。

 ああ、よかった! 中のお花たちもどうやら無事。

 それから、可憐な桃色の胡蝶蘭と百合にはさまれた温室の一角にある、大きな白い繭も。

 甘い甘い香り。芳しい芳香……すてきな香り。

 こちらの繭からはいつも甘い匂いが漂っていて、うっとりしてしまいますの。


「――なぜそこに……繭……が……」


 ひ!? 灰色の衣のメニス? お、お父様は? まあ! 温室の入り口に倒れているわ。あなたがぶん殴りましたの? 

 まさかケイドーンの傭兵団長を倒すなんて! 


「なぜそこに……メニスの繭がある?!」


 え? ええっ? メニスの、繭?

 まさか。これは、タママユ蝶々の繭でしょう?

 群れなす蝶々の幼虫たちが、羽化するために大きな大きなひとつの繭を作るものよ。一斉に羽化するから、とってもすてきなことになるんですのよ。森で見つけたからこっそり運んできましたの。羽化の瞬間を、陛下と一緒に見ようと思って。


「その匂いは……我が同族の匂いだ!」


 えっ? どちらの方? でもふたつとも同じような色形をしてますし。全然見分けがつきませんわ。まさか二つとも?

 というか、灰色のあなた、そんなにだらだら体液を垂らして大丈夫?!

 

「いけすかぬ巨人め! 我が同胞の繭を盗んだか!」


 ちょ、ちょっとお待ちになって! 右手を突き出すなんてまさか韻律をかけてくるつもり?

 い、いやあああ! やめてえええ!





――「サクラコさん! 大丈夫!?」


 あ……この声は……


「もう斧を振り回さなくてもいいよ、サクラコさん。敵はもう気絶してるよ」

 

 陛下! 帰ってきてくださったのね! 

 ああ、温室の入り口にあなた様のお姿が。なんてお可愛らしくてりりしいんでしょう。ほんと、持つべきものは十代の夫ですわねって……あらあら、蒼いターバンに土埃が。

 また都の復興工事を手伝ってきたんですの? 


「うん。戦で焼けた家を直すのを手伝ってきた。しかしすごいねサクラコさん。花に当てないように奥義烈風斬放つなんて。さすがケイドーン傭兵団一の戦士、『超戦士』の称号は伊達じゃないね」

 

 何を仰いますの陛下。あたくしとっても恐かったんですのよ。

 鉄仮面の下では涙だけじゃなくて、鼻水までだらだら出てましたわ。

 でもこの導師たち、陛下を狙っていたらしいんですもの。

 あなた様を護るためだったらあたくし、たとえ火の中水の中……


「それでその繭は、何? 黒の導師様たちが落ちてきたってついさっき聞いたけれど、一体何があったの?」


 タママユ蝶の繭だと思ってこっそり持ってきたのだけれど。なのに灰色のメニスが……


「……なるほど。メニスの繭とそっくりなのか」


 でもそういえば、こちらの繭の匂いはかなり甘いですわね。倒れてる灰色の導師の匂いとそっくり。


「どこで拾ってきたの?」


 すぐそこの狩場の森に洞窟があって。その中で雨宿りいたしましたら、奥の方に繭が二つ並んでおりましたのよ。中をこわさないように、そうっとそうっと運び出しましたの。


「うーん、この香り……僕の友達のリンの匂いにそっくりだ。もしかしてひょっとするとひょっとするかも」


 メニスの繭といいますと、たしかメニスが成人する時に作るものでしたわね。


「うん、メニスは蝶のように繭を作って、その中で大人の体になるそうだよ。混血は三十歳ぐらいで繭篭りするってリンは言ってた」

 

 もしそうなら、ここから出てくるのは大人のメニスというわけですわね。


「もし出てくるのが赤ん坊だったら、僕らが育ての親になっていたところだね」


 陛下ったらなんてお優しいんでしょう。あ、もしかして子どもが欲しいのかしら。

 大丈夫ですわ、陛下。あたくしたち、きっと近いうちに親になれますわ。


「あ、サクラコさん。繭が……」

 

 まあ! 繭のひとつが、うごめき出しましたわ。

 もしかして……ああやっぱり。繭が割れそう!

 この動き方、こちらの繭は間違いなくタママユ蝶ですわ。だって前に見たことがあるんですもの。昔々、あたくしのお母様と一緒に。

 ほら、だんだん繭が割れてきて中から……


「サクラコさん! すごい! 出てきたよ!」

    

 陛下は目を輝かせて繭のひとつを指さして。とても明るい声をあげて大喜びなさったわ。なんてステキな笑顔なのかしら。

 みるまに蝶々がたくさん出てきて、繭につかまって羽を伸ばし始めましたわ。


「幻燈機を持ってくるね。記録をとらなきゃ!」


 陛下はあたくしのお父様を起こして、灰色の導師を運ばせて。それからはしゃぎ顔で幻燈機を担いでいらっしゃったの。

 それから蝶々が羽を伸ばして飛べるようになるまで、あたくしたちはゆっくり温室で見守ってましたのよ。

 ああ、なんて美しい光景だったでしょう。青や緑の美しい光沢の羽がキラキラと温室中にまたたいて、宝石をばらまいたみたいでしたわ。

 あたくしの桃色のお花たちに蝶々が止まって休んでいる様は、なんて夢のような光景だったことでしょう。


「記録をとったから、これでいつでも、部屋で見ることができるよ」


 ありがとう陛下! ほんとにお優しいですわね。愛してますわ。


「こちらこそすごいものを見せてくれてありがとう。それじゃ、温室の扉を開けて蝶々を逃すね」


 はい。

 あたくしはうなずきましたわ。鉄仮面の下で幸せな笑顔を浮かべて。

 輝く蝶々たちは次々と温室の外へ流れて、群れをなして飛んでいきましたの。

 それは蒼い空にかかる虹みたいに見えて、あたくしたちはしばしうっとり。


「サクラコさん、僕はこれから黒の導師様たちに事情をお聞きしてくる。もうひとつの繭の方は、念のために温室の前に見張りをつけておくね」

 

 ええ、それがよろしいですわ。

 蝶々かしら。それとも灰色の導師の言う通り、メニスの大人が出てくるのかしら。 

 甘い甘い香り。かぐわしい芳香の繭。

 一体どちらかしら。

 うふふ。とても楽しみですわね。



ショコラ・ドゥはウォッカベースのチョコレートカクテルです。

サクラコさんと赤毛のトルは、ステキなバレンタインデーを経験した模様。



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