ナナセの背を撫ぜた名無し
番外編、というかお遊び回。会話しかありませんし、読まなくても支障ありません。
あと短いですよ(∵`)
「はーい…誰ですか。あぁ、ほかの誰かにごようなんですかね、申し訳ないんですがいま全員出払っておりまして…」
「は?わたしがいるじゃないかって?」
「私に用なんて限られておりますが…なにかお力になれることでしたらできる限りお答えしましょう。」
「これですか?…あらー、この店ならちょうど向かい側ですよ。間違えちゃいましたか。薬屋やと間違えられるなんて…そんな健康的な雰囲気出してましたかね。あ、整体の看板かな?」
「いえいえ!お気になさらず!でもお茶でもしていきませんかなんて…あ、嘘です嘘です。」
「え、していってくださるんですか。迷惑かだなんてとんでもない!ぜひゆっくりして行っ…てください。」
「他の子たちはどうしたのかって?…何かみんなでかけてるみたいなんですよねぇ。まぁ、今日はお客さんが少ないんでいいですけど。あ、いつもはちゃんと入ってるんですよ?」
「行き先?あー…本屋とか、お菓子買いに行ったりとか…ギルドでクエスト受けてお小遣い稼ぎに行ったり…うぇいっ!?」
「どどどうしたんですかいきなり立ち上がって…え、黒いローブの子?魔力とか大丈夫なのかって?オーガさんなら大丈夫ですよー、私が心配すんのがおこがましいぐらいです。まぁ、コントロール出来てますし、今のところ大丈夫かなと…力加減が難しい、細かい作業が出来ないって愚痴を言ってましたがね。」
「オーガさんですか?うーん…わりとしっかり者ですし…周りに何でもやってくれる子がいたらその子に回すんでしょうけど、仕事を適度にサボりながらやってますよ。本当に忙しい時は働いてくれるので、文句言えないです。」
「あと顔面の筋肉動かないですよねー、この間ガチム…隣国に行ってきてですね、伝統的な舞を見せてもらったんですけど…笑いすぎて顔がつったって言ってましたよー。普段から動かさないから…もっと笑えばいいんですけどねぇ。」
「自由過ぎるところもありますけど…他の子達とつるんでるときは楽しそうですし、笑ってますよ。角度によっては嘲笑にしか見えませんけどね。」
「あんまり喋りすぎたらプライバシーの侵害だって言って削ぎ落とされそうですからね、もうやめときましょうか。どこをって…いや、聞かなくても…うん、ご想像にお任せします。」
「いや、私女なんで。」
「もうお帰りになられるんですか?あ、そうですかー…ファッ?これ頂いていいんですか?だって、え?高いですよね?まぁ、もらえるものは貰っておきましょうかね。」
「わぁー…すごい。これが巷で噂のスライムハンドクリームですか…なかなかスライムってこんな綺麗に加工出来ないって聞きましたけど…すごい透明度ですね。ありがとうございます!」
「…ふふ、喜んでもらって良かった。…オーガを、宜しくお願いします。」
「いらっしゃいませーって、すごい荷物ですね。お持ちしますよ。じゃあこれ…どこに置きます?え、汚れちゃいますって!今お客さんいないんで、他のテーブル置いちゃっても大丈夫ですから。」
「儲かってないのかって?いやいやいや!…居候四人養って食材仕入れられるぐらいには困ってませんよ。」
「いやっ、滅相もない!ちゃんとした稼ぎ方してますよ!ん?冗談?ちょっと、心臓に悪いですよお客さん。」
「へ、整体の看板?すいません、片付け忘れました。お客さん運が悪いですねぇ…整体って早めの時間に終わっちゃうんですよ…えぇ、すいません。担当のものももう部屋にこもっちゃって…」
「(あっ、卵減ってる。)」
「え?眉間にシワ寄ってましたか?すいません、接客業なのに…」
「お客さんも整体師だったのですか!…いやぁ、いいですよ、申し訳ないですし。手、ですか?いいですけど…」
「へぇ、占い師が本業なんですか……ん?」
「ああいや、髪を引っ張られた気がしまして…クセっ毛だからですかね。?、何笑ってるんですか?」
「…へ、変態?い、いきなり初対面なのにそんな…なわけないじゃないですかーやだー」
「すいません、変態です。だから性癖とか探らないで下さい。あ、違います、ロリコンです、はい。」
「無理矢理触ったことはないので見逃してください。」
「いい手相ありますか?…あぁ、ならしばらくはここ安定しますか?よかったー」
「もうお帰りになられるんですか?お荷物お持ちしましょうか?」
「いや、遠慮しとくよ。元気にやってるようで良かった。…フラフラすんなって言っといとくれ。」




