人魚捜索 25
今回のみ愛川視点
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夜が明けて、太陽の日差しがある朝の時間。
今日の朝は比較的暖かくスズメのさえずりも良く聞こえる方である。
今は平日の朝、少し暗めな桃色のジャージを纏った女性は住宅街の歩道を走っていた。
女性は若く、走る姿も健康を感じさせる。
「よし、もう少し走って帰ろう」
その女性、愛川は更に走ることを決めて言葉にもする。
大学に行くまでの準備も考えた時間からもまだ走ることは可能であった。
愛川がこういう事をする訳は初めて受けた任務にある。
(体力がないなんて事で足は引っ張りたくはないもんね……)
愛川は走りながら、避けるべき事を考える。
初回の任務では愛川は体力不足で休まざるを得ないことになっていた。
この世界に来るまで移動はサキュバス姿で飛ぶだけで足を使っての運動を怠ったためか、このままではいずれ足を引っ張って、大ごとになる。
その為、自分で体力をつける為にと初回の任務から定期的に走ることに決めていたのだ。
「ランニングも効果はあるものね」
愛川は体力増加の実感を言葉にした。
体力の事で悩んでいた時に姉の理沙から聞いたランニングという助言。
これを時間を作って継続する事で、体力がついた実感もあった。
前回の任務でも愛川は走っている時に体力は尽きたが、それでも初回の任務の時より体力的に出来ることはあり、走る時間も増えてもいたのだ。
「走った後は大学へ行って、講義の後は……」
走っていた愛川は言葉と共に予定を振り返ると、自然に笑みが出た。
帰った後は朝食をとって大学へと行く準備を済ませて、大学に行けば講義がある。
その後にはあることがあって、それが愛川に笑みをもたらしている。
「よし、頑張ろっと」
笑みが元気の更に生み出し、愛川は言葉からも励ませる。
愛川は更に走って行き、ランニングコースを走って行った。
帰って来た愛川は朝食を済ませて、大学へと向かった。
その後に大学での講義をこなしていき、大学での時間を過ごしていく。
そして時刻は正午。
愛川は約束のためある教室へと向かう。
「急がないと……」
愛川は自らの声で急かしつつ、足早に移動する。
急ぐと言いながらも、実際には待ち合わせの時間はほぼ決まってない様なもので、ゆっくり歩いても問題はない。
ただ単に愛川が早く向かいたいだけなのだ。
愛川は待ち合わせの教室の近くまで着き、教室のドアに手をかけた。
「お待たせー」
「ああ、愛川さん。俺もちょっと前にきたんだ」
愛川の入室の声の後、先に来ていた柄池の声が帰って来た。
今回の約束は以前から決めていた二人で勉強をすることであった。
以前も二人で勉強をしたことはあるが、それ以降定期的に勉強することになり、今回もまたということになった。
「そういえば、食事はしたかい? しながら勉強でもいいからね」
「そうね、勉強しながらと思っていたから、そうしようと思う」
柄池の疑問に愛川は答えた。
愛川は柄池の座っているところに座り、ノートと筆記用具を机に広げる。
食事自体は勉強しながらでもいいと事前に柄池から知らされていたので、大学の購買部で先にパンを買っていた。
「あと、勉強の前に一ついいかい?」
柄池は一つ確認ごととの言葉で聞く。
愛川は何かと言わんばかりに首を傾げて対応した。
「リュートだけど、愛川さんに誤認のことで謝ったかい?」
柄池は心配の色に少し染まった質問をした。
確かに大ごとで柄池が心配することではあったが、愛川の正体を考えれば正直やむを得ないとも言えた。
愛川は頷いて口を開く。
「うん、謝ったよ。もし謝らなくても、私は責めるつもりはなかったけどね」
「そっか。なら良かったよ」
愛川は謝ったことと謝らなかったときのことも補足として言葉にした。
言葉を聞いた柄池には安心の色に染まった言葉が出る。
愛川自身のこともあって言えないことだが、これは愛川にも非があって龍富を責めることは出来なかった。
龍富がそのまま謝らなかったとしても、愛川はそのまま許すつもりでもいたのだ。
「くどい言葉かもだけど、リュートも愛川さんのことを憎んでってわけではないから、そこだけは理解してあげてね」
「大丈夫、私もそれは分かるし、憎しみだけで動くことはないと思っているから」
柄池は気遣いの言葉で龍富のフォローを言い、愛川もそれは理解したと柄池に伝える。
長い間ではないが龍富の近くで行動していて、龍富も悪い人ではないと分かっていた。
あの夜も私怨だけ攻撃したわけでない様だから、柄池の言う通りであろう。
「じゃあいいんだ、なら次の話題だけど……愛川さん、前より体力ついて来たんじゃない?」
「あ、分かる?」
柄池が体力の事について話題を振ると、愛川は上調子になって返答する。
次の言葉も愛川からすぐに出て来た。
「そうなのよ、あれから結構ランニングもやって体力もついて来たんだからね、凄いでしょ?」
「凄いよ。前回の任務で結構動けるようになったと思ったから、大変だったよね」
愛川は胸を張りつつ話をして、柄池は愛川への賞賛を話す。
愛川としても柄池に気付いてもらえて、嬉しいところもあり、やった甲斐も実感できていた。
「これくらいの体力で私はまだまだ終わるつもりはないからね。まだランニングは続けるから」
「それは頼もしい。期待をしちゃうよ」
自分でも気分が良くなっていることが分かるぐらいの声色で愛川は話すと柄池は期待の言葉をかけた。
このままの体力でも迷惑をかけることはあり得ると考えて、愛川はやめるつもりはないのだ。
柄池はスマホの時刻を見て口を開いた。
「さて、それじゃあ話もここまでで勉強に移ろうか。いつまでも他のことに時間は割けないし」
「はーい」
柄池は愛川に視線を戻して話し、愛川も了解の言葉を出して勉強を始めたのであった。
途中、柄池の手作り弁当を気にはしながらも、愛川と柄池は勉強に時間を費やす。




