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人魚捜索 1

ここから龍富視点

 日が差している朝の時。

 日が明けたばかりの朝で、まだまだ、登校時間には早い時間帯だ。

 歩道や道路には少数の人数しか、通る人がないほどである。

 とある一軒家の中でのある部屋で男性が一人いた。

 その男性、龍富は電話をかけている最中だ。

 かけている相手は柄池である。

 電話にはまだ応答がなく、龍富は今日の講義で使う教科書の忘れがないか確認していた。


「忘れ物……ないな」


 龍富が確認を終えたタイミングで柄池は電話に応答する。


「おっ? どうかした、リュート?」


「ああ、今日は任務の事を話したいんで、みんなに集まってもらいたいんだ」


 柄池の応答にすぐさま龍富は要件について話した。


「ああ、って今日集まるとか急すぎてみんなも困るんじゃ?」


「この任務やるまで猶予が短いからなんだよ。だから今日集まってもらいたい」


 柄池は急な要件に少し戸惑いを見せ、戸惑いに対する答えを龍富は明らかにした。

 今回の任務は今の退魔師同盟に合っている上に、危険な目に合う可能性も低い為だ。


「んー……じゃあ、しょうがない。俺からみんなに連絡するからいつ集まればいい?」


「ああ、今日の何時がいいか……やっぱり昼休みか……」


 龍富の回答に納得をして、柄池は連絡の話へと移る。

 龍富もその話で意見を出していき、今回の任務での話を詰めていった。



 そして話は終わり、龍富は自分の部屋から出てきた。

 龍富は居間へと向かうとそこの奥から声が聞こえてくる。


「王駕、同盟のみんなはどうだい? なんとかやっていけそうか?」


「今のところは多分大丈夫。1名以外は」


 居間のソファーで座っている人、龍富の父でもある雷剣(らいけん)から声があり、龍富は返答する。

 父、雷剣もまた退魔師でもあるのだ。


「ああ、古賀松って子かい。それくらいなら、割ときっかけ一つで仲良くなれそうじゃ?」


「さあてなぁ? 無理そうな気もするけどね」


 雷剣は古賀松のことに意見をするも、龍富との意見の違いがでてそれを言葉にした。

 雷剣には退魔師同盟の話は通していて、気兼ねなく起こったことも言える状況である。

 同盟に予想以上の加入者が来たこともその後の任務の事もすでに雷剣の耳に入った話だ。


(父さんはあいつのこと、甘く見ているんだから言えるんだよ)


 龍富は意見の違いの不平を心の中に留めた。

 父親の存在である雷剣は嫌いではなく、自分をここまで育てて助けてくれた人で嫌いな感情は全くない。

 ただし、自分の名前を王駕という狙いすぎた名前にしたことだけはどうしても受け入れられないことから、古賀松の王駕呼びは気に入らないのである。


(本当になんで王駕て名前をつけたんだよ。それだけなければ、文句の付けようのない父親だってのに)


 龍富は自らの名前への不満を言葉として募らせていた。


「後、同盟の件でかかりそうなお金は気にしなくていいからな。今回は女の子も一緒だってことだし王駕のパートナーに女の子がついてくれると父さんも嬉しいからね」


「なっ、俺にはまだそんな話は早いって……」


 雷剣からの予期せぬ話題に龍富は戸惑いの言葉を話す。

 そんな様子を雷剣はほくそ笑んだあと、次の話題に切り替える。


「あとさ、同盟の今後の方針や目標だけどあるなら聞いていいかい?」


 雷剣は同盟の目標について龍富に問い始める。

 目標は当然ある。

 予想外に人数は増えたが、同盟でやることは変わりはない。


「ああ、あるよ。まず、同盟は一応8人になったからグループとしてのランクも当然上げていく」


 龍富は目標を話し始める。

 退魔師は退魔師を総括する組織から活動を認められれば、任務自体はすぐ受けられる。

 ただ、何でもかんでも受けられるわけではなく、グループとしての一定のランクを上げてなければ受けられないものもある。

 龍富たちは立ち上げたばかりの状態で退魔師なら誰でも受けられるものしか受けられない状態だ。

 それを聞いた雷剣は先程まで緩やかだった顔色から若干険しい顔色へと変わる。


「やっぱりそうくるか、となると最終的にやることはあれが来るかい?」


 雷剣は予想通りと龍富に言葉を送り、改めて目標の細部についても問い始める。


「最終的に……あいつを倒すこと。それが俺の目標だな」


 龍富は雷剣に最終的な目標を伝える。

 その声は低いながらも、強さを帯びていたのであった。

 それを雷剣は顔色を変えずに聞いていた。


「俺は何としてもやるからな」


 龍富は決意を強めるためにも言葉として表す。

 あの時の龍富にやった事の清算のため龍富はあいつを倒さなければいけないのだ。


「……なら、頑張れとしか言いようがないか。さっきも言った通りお金のことは気にしなくていいから」


 雷剣は龍富の話を聞き、応援の言葉を送る。

 龍富の決意の言葉は語句が少なくとも雷剣には伝わっていることは龍富にも分かっていた。


「……父さん、ありがとう。本当に助かる」


 龍富は、雷剣からの応援の言葉に礼で返答をする。

 その後に部屋に飾ってあった時計で時間を確認をすると、大学へ行くのにちょうどいい時間となっていた。


「それと、そろそろ時間だから大学へ行ってくるから」


「そうか、行っておいで。あと、無理はしちゃだめだからな」


 龍富は大学へ行く時刻であるとも伝えて、雷剣は無理をせずとも伝えて会話の終わりとなった。

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