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常闇(とこやみ)の女神 ー目指せ、俺の大神殿!ー 闇よ集え! わが権能が、あまねく世界を覆う!  作者: 山口遊子


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第113話 出撃準備


 この国の軍隊でのただ一人の伝手つてである|監察官のジ-ナ・ハリス《ビジネスウーマン》のところに行って、ハイデンの軍隊がこの国に押し寄せていることを知らせてやった。


 いくら俺が女神だからと言っても、ハイデン軍の侵攻の物的証拠は何もないわけで、ジーナ一人が軍に掛け合ったくらいでは、この国の軍隊が動くとは思えない。ジーナ本人も本当に攻め込まれるまで何も対応できないだろうと言っていた。


 放っておいてこの王都が蹂躙でもされると、俺たちの大神殿計画が、それこそ潰れてしまうことになるので、ちょっくら出張ってハイデンの軍隊を叩き潰してやることにした。劇的効果とリスト商会の儲けを最大限狙うなら、王都が包囲くらいされたところを颯爽と登場した方がいいのだが、この国にあまり戦争の被害が出るようだと大神殿計画に支障が出るので、そういうふうにすることにしたわけだ。



「さて、ハイデンは西から攻めてくるんだろうから西に移動しないといけないよな。やっぱり馬車か何か用意するか?」


「御者はどうします」


「俺が御者になるしかないだろうな」


「ダークンさん。どうせ街道をまっすぐ進むだけだから、馬車だけ買って、あとはゴーレムか何かに引かせますか?」


「おっ! 今度はゴーレムか」


「素材はそこらの土石でいいし、仕組みはホムンクルスみたいなものですから簡単です」


「最初からホムンクルスじゃマズいのか?」


「ホムンクルスでもいいけど、知能が高い分、長時間の単純作業には向かないような。それに、わたしとそっくりなホムンクルスが馬車を引くとちょっと目立ちますよ」


「トルシェの作るホムンクルスは自分の姿しかできないのか?」


「そうですよ。自分そっくりだから簡単なんです。そうじゃなければ、わたしの造形の才能から言ってバケモノができちゃいます」


「魔法の才能と、造形の才能は別だものな。それなら、しかたないな。ゴーレム結構じゃないか。馬はゴーレムでいいとして、さっそく馬車を調達しよう」


「リスト商会に行ったら貸してくれませんかね?」


「貸してくれるとは思うが、馬車も戦争に巻き込まれてぶっ壊れるかも知れないから、どこかで買っておいた方がいいんじゃないか?」


「それもそうですね。馬車ってどこで売ってるのかな?」


「馬車屋があれば馬車屋だろうが、馬車屋がどこにあるかは分からないな」


「王都の手前にあった駅舎で売ってるんじゃないでしょうか? 駅馬車の修理もしてたようだし、予備があるような気がします」


「じゃあ、そこに行ってみよう。その前に、木の実やらドライフルーツやらの乾物を仕入れておくか?」


「さんせー! お酒もたっぷり仕入れておきましょう」


「こりゃ、別の楽しみが増えるな。乾燥肉なんかも酒に合うんじゃないか?」


「干物はなんでもお酒に合いそうですね。おいしそうなものはどんどん買っていきましょう」



 王都の西門の先にある駅舎に向かって歩きながら、通りに面した店屋を巡って、目に付いた食べ物を大人買いしていった。


「結構買ったな」


「腐るようなものでもないし、キューブに入れておけばカビも生えないから大丈夫ですよ」




 王都の西門を抜けて運河にかかった石橋をわたり駅舎に到着したら、昼をだいぶ回っていた。


「ゴーレムを作るにせよ、馬車に合わせた方がいいだろうから、先に馬車を見てみよう」


「そこらの人にどこに行けばいいか聞いてきます」


 アズランが駆けていき、そこらのおじさんに話を聞いて来てくれた。


「その先に、馬車の修理場があるので、そこで聞いてくれと言われました。ただ、売り物ではないので、購入はできないだろう、と言われました」


「そういうこともある。それじゃあどうする?」


「一応行ってみて、脅しつけたら売ってくれませんかね?」


「さすがにそれはマズくないか? これからこの国の英雄になる俺たちがそんなみみっちいことをしてたら後で何を言われるかわからんぞ」


「それもそうでした。神殿を作った後も言われそうですものね」


「一旦街中に引き返して、それらしいところを探すとしようぜ」


「はーい」「はい」





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