表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/361

消えた記憶と愛する人の嘘 21 【もう一度、ここから】



まいは、俺の手をぎゅっと握り返した。


「謙、わかりきったこと言わないの」


まっすぐ俺を見つめるまいの瞳は、強くて、どこまでも優しかった。


「私はね、謙以外はないから」


迷いのない声だった。


俺が記憶をなくしても、どんなに変わってしまっても——

それでも、まいは俺を選ぶと言ってくれた。


まるで、俺のためなら何も惜しまないと言わんばかりに。


「でもね……」


まいは少し微笑んで、ふわりと俺の手を撫でるように握り直した。


「今の謙の言葉、すごく心に響いちゃったよ」


「まい……」


「だから——絶対、責任とってよね?」


冗談めかした口調なのに、その言葉にはどこか真剣な響きがあった。


俺は、まいの言葉を噛みしめるように受け止める。


そうだ——

もう、迷わない。


俺はここから、もう一度始める。


記憶が戻らなくても、また一つずつ積み重ねればいい。

まいとの思い出を、新しく作っていけばいい。


「……ありがとう、まい」


まいの手をそっと握り直しながら、俺は心の奥で静かに決意した。


もう一度、ここから——

俺たちの物語を始めよう。





早くも私まいが気になり出しました。

また、よかったらしばらくの時間お付き合いよろしくお願いいたします。


読んでいただきありがとうございます。ブックマーク登録、評価、感想、レビューなどお待ちしております。もし面白かったと思いましたら、☆の評価ボタンから評価してくださると嬉しいです。自分のモチベーションも上がってきますので!よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ