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干支十二家妖魔日記  作者: りちこ
貴族騒乱編
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自己紹介 天上院蒼大の書

  「今回からの自己紹介じゃが、形式を変えさせてもらう。」


  また始まった、楽しい楽しい自己紹介。


  「今までは一問一答形式じゃったが、今回からはほれ、これじゃ。」


  葉月先生がブリントの束を叩いてそう言った。


  なんだろ、昔流行った友達のプロフィールを集めるあれなのか?


  「こいつは俗に言うプロフィールってやつじゃ、今からおまんらに配るから、自分の情報書いたらわしに提出じゃ。」


  やっぱりプロフィールじゃねぇか…


  「ほんじゃ、後ろに回してけ。10分あれば大丈夫じゃろ。あ、そうじゃ、今まで自己紹介やったやつは書かないで大丈夫じゃ。」


  やったやつ5人しかいないけどね。


  10分後


  「よし、書き終わってないやつはおらんかのう。いなさそうから回収するぞ。」


  さて、書いたのはいいけど、これをどうするんだ?


  「というわけじゃ、ここからは、おまんらが書いた内容を、わしが読み上げる。」


  「「ええええええええ!!!」」


  クラス中に悲鳴が響いた。


  だって、読まれる前提で書いてない内容もあるのかもしれないからね。


  「ほんじゃ今日は第一班の蒼大じゃ、ええとどれどれ。」


  「え、俺から!?」


  「そりゃそうじゃろ、第一班から順番にって前決めたからのう。」


  天上院、ご愁傷さま。


  「ええと、名前は天上院蒼大(てんじょういんそうた)、16歳、誕生日は7月25日、横浜出身、兄弟はいない。ほう、貴族の天上院家でも1人しか跡継ぎがいないとはのう。」


  「あ、俺天上院家でも分家なので。あと親も跡継ぎとか全く考えたりしなかったそうです。」


  なんだろ、この感じ、入学前の面接を思い出す。


  この履歴書に書いてあることを根掘り葉掘り聞かれるの、結構嫌だったんだよな…


  「そうか、まあ貴族のことはわしにはどうでもいいがのう。あ、蒼大に言ってるわけじゃないからな。」


  貴族という括りじゃなく、特定貴族がどうでもいいんだろうね。


  「で続きじゃ、趣味は座禅…蒼大悪いとは言わんが、他にも趣味はいっぱいあるんじゃ、今から探しても遅くないぞ。」


  「違います!気づいてたらそうなってたってやつです!小さい頃から座禅すると願いが叶うって教わってきたからついやっちゃうんです!」


  「お、おう、そうじゃったか、すまんすまん…」


  これは親の教育が悪かったってことで…


  「特技は背負い投げ、ほう、柔道でもやってたのか?」


  「いえ、俺が使ってる対妖魔格闘術は投げ技が多かったからってだけです。一応柔道もやってたんですけど、受け身取るのが下手でやめました。」


  わかるよ、受け身取るの難しいよね。あと前に俺を投げ飛ばしたのは今でも根に持ってるからな。


  「なるほどのう、ならわしが1つ教えちょるわ、万が一投げられた時、相手のことをずっと捕まえとけ、そして上手く腰と足を使って着地するんじゃ。その後は逆に相手をも投げ飛ばせれる、いいじゃろ。」


  「たぶんですけど、それ先生だからできると思います。」


  「はっはは!まぁとにかくやってみろ、意外とできたりするもんじゃ。」


  先生が言ったことが理解できないわけじゃないけど、やるには相当腰の使い方が上手くないといけない。


  それと足腰が柔軟な人に限るね、あれ。


  「行きたい場所は金沢、石川か?」


  「石川です。」


  「よし、今度みんなで行くぞ。わしも新鮮な海鮮久しぶりに食べたいわ。」


  えぇ、俺海鮮苦手なんだよね…


  「今の目標、もっと目立つ…蒼大…」


  「何も言わないでください!」


  「そうか…まあそんなわけやから作者さん、蒼大をもっと目立たせてやってくれ、わしからも頼む。」


  また作者を引っ張り出してきたな、このコーナーはなんでもありなのか。


  「最後に一言は、ええ貴族だからって変な目で見ないでくださいっと。うーん、さっきはすまんかった、蒼大。」


  葉月先生が天上院に深く頭を下げた。


  「いやいや!先生に悪気がないのはわかってますから!もう頭を上げてください!!」


  「ありがとうな、そういうわけじゃ、蒼大に接する時は下心を持たんようにな。」


  いやそこまで言ってあげなくても…


  「メンタルやられるな…このプロフィール…」


  天上院は机に頭を伏せて悲しんだ。


  これからも、人が落ち込んでいく様を見ることになるのか…


  「今日は以上じゃ、蒼大ありがとうな。次からもばんばんやってくから、よろしゅう頼むわ。作者さんも、できるだけ早く今まで出てるみんなを紹介できるようにがんばっちょくれ。」


  作者さんがんばれー。


  「ほんじゃ、また次回!」


  葉月先生、ノリノリだな。

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