第6話 死にたくない、死にたくない、死にたくないよ
どうして私なの。私何も悪い事していないのよ。
勉強だって人一倍頑張ったし、どうして、私なのよ
死にたくない！死にたくない！
ごく普通の家庭で育った。ピアノと英語は幼い頃から常に。
幼稚園元気であった。ただ運動会等では、かっけっこは遅かった。
運動はあまり得意ではない。
夏休み、一緒にお家でお泊りした。仲の良い近所のお友達。
体の異変に気が付いたのは、小学校5年生であった。
風邪かな、熱っぽいし、体中が重い。
歩くのさえ辛く、迎えに来てもらった。
風邪でもない、内科に行ってもわからない。
数日たっても熱が下がらない。
長引いて居る事もあり、千葉の大学病院を紹介された。
大学病院で精密検査を受けた。
両親は受けとめられなかった。まさかのガンであった。
現段階ではよくわからない。深いところにあり、手術も困難。
私にガンと知らされるのおは、数年後である。
それから、入退院を繰り返した。
直ぐに発熱してしまうのである。体中が重くなってしまうのである。
平気な時は何事もなく、勉強に集中できた。
中学校になると、突然、めまいで倒れたり、体に力が入らなくなり倒れたり。
勉強は出来た。学力テストは常に1位。満点だから1位。
英語は得意でった。
その一方で、突然の発熱。徐々に入退院が増えた
3年の夏であった。又入院になった
この時も特に、と思われたが
初めて、医師から直接、ガンであると告げらえた
もしかしたら、とは考えたこともあった。
ハッキリ告げられると、ショックだった
頭の中が真っ白になった。
医師の説明は続いた
転移しているわけでもないのに、余命半年と告げられた
どういう事、私元気なのよ。発熱はするけど、普通に勉強できるし。
元気な時は体育の授業も出来る。
それなのに、何故、どうして、私なの
私、死んじゃうの、このまま、死んじゃうの？
どうして、死にたくないよ
わたし、元気なのよ。
どこからどうみたって、普通の女の子
なんで、わたしなの、わたしなの。
わたし、好きと言ったこともない。好きな人がいるの
両親は誰の事はよくわかって居た。
どうして私なの。私何も悪い事していないのよ。
勉強だって人一倍頑張ったし、どうして、私なのよ
死にたくない！死にたくない！
誰か助けてよ！お願い、誰か助けて！助けてください。
お願いしま、、す。
泣きじゃくり、涙が止まらない。
泣いてはいけないと我慢していた、看護師さんですら
私を見て、泣いていた。
医師から見ても
外見は、健康そうにしか見えないのある
両親は泣きながら、なんとかお願いしますと医師にすがりつき、病室を出て行った。
その日、父は、はふと、スポーツくじを買った。
もう3年は買ってはいなかったが、唐突に1万円分。
一週間後、娘の病院に行く前に、券を観てもらうと、
なんと、12億円が当選していた。
こんなお金等、いらない。
それより、娘を娘の命を、神様。
大学病院に呼ばれていた。1時間前に着いた。
娘の病室へ
今日はとても元気な娘。
二宮 美野里15歳
奇麗な女の子である。女優さんでもおかしくない美しい娘
そう思うと、胸の奥が痛む。
娘はベットから出て、私の所へ
娘は、わしの胸にすがり
お願い、お願いがあるの、お父さん、お母さん。
1日だけで良いの、1日だけ。外に出たい。花火大会に行きたい。せめて1日一緒に居たいの。
私達は泣いた。泣きながら、医師と話をし、病室を出て案内された。
そこに、数名の先生方が並んでいた。
もう、ダメなのだと悟った。治療を断念や、安らかに眠る方法
そのような話があるのだろう。既に、涙がぼろぼろ落ちた。
私達がいけなかったのだろうか、何故娘が、どうして娘が。
院長
「おかけください。単刀直入に言います」
覚悟するしかなかった。これから言われる残酷すぎる
言葉を受けとめるしかなかった。
わたしも、家内も涙が止まらない。この一週間、毎日家で泣いた。
娘のアルバムを見返しながら、涙するしか他になかった。
幼稚園のビデオを繰り返し見た。
どうして、うちの娘が…。
院長
「治ります。」
私は耳を疑った、今、治ると
治る？治る
間違いなく、院長の口から、治ると
目を凝らして、院長を観て、立ち上がった。
院長
「今は治せません。このまま冷凍凍結をし、次期が来たら」
「既にマウスで成功しており、臨床実験が始まっています」
「ただし日本では法律上できません。アメリカに渡って…」
そこに現れたのが、新穂の両親であった。
新穂 未来君のお父さん、お母さんである。
ＡＧＩの研究を続け、医療応用で、人体に影響なくガン治療を根治出来る技術を開発した、第一人者
新穂夫妻
「二宮さん、私共におまかせください。3年、長くても5年で、根治します。」
「凍結保存、これには・・・」
「莫大な、費用が10億円という莫大な金額を要します。」
わたしは奇跡が起きたのだ、ダメだとしても、望が出来たのだ。
「お願いがあります。お金はすぐに準備出来ます。」
泣きながら頼み込んだ
「お願いは、1日、1日だけで良いのです。娘の希望をかなえてあげてください。新穂さんの息子さんと、花火大会へ」
医師
「感染症を起こしたくないので、せめてお車で送迎を。」
ありがとう、ありがとうございます。
私は泣きながら、望、希望が持てた
花火大会は3週間後であった。
その間、浴衣を用意し、無我夢中で娘のためにと
