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第19話 ビアガーデン

暑い、暑い、暑い、240度位あるわね。暑い、あつーーーーい

日本溶けちゃうのでは?なんで、日本はこんなに暑いの、日本人の我慢強さは、こういう所から来ているのかしら



一緒にお風呂に、入ってしまった。とはいうものの、三日月でも入ったのだから、慌てる事はない。

ただし、朝から思い出してしまってもいけない。ベッドから出る。

美野里は、はだけすぎ、どうやって寝れば、あんなになるのか不思議である。


ベッド大きいの買おうかな。奥の部屋使ってないのだよね。本来寝室なのだろうが

一人だったから、その部屋は使わずに、リビングにベッドを置いたのだけど。


もう1部屋あること、美野里知っているのかな、そうだ、この間東武で買った

小さいタンスがとうせんぼ、していて、そこが僕の下着の場所なのだけど。

気が付いていなそう。今日から8月である。

マシンガンのような7月が過ぎ、ここにきて丸1か月が経過していた。


一カ月というより、数年間が過ぎ去ったような、目まぐるしさだった。

美野里、かわいいよな、なんで、ここに居るのだろう、誕プレ。27歳。二宮 美野里、アメリカ帰り

僕に会うために、帰ってきた?、土地勘はありそう、謎だ。


ゆっくり考える時間があれば、調べる事もできるのだが、その隙を与えてくれない。

美人さんなのに、子供っぽい所の両極端が、理解に苦しむ、スタンフォードはそういう所なのだろうか



今日買い物に行くと言っていたけど、何時に起こせば良いのだろう。

まだ、起きる様子はない。


その時、バン、バン、と、ベッドを叩く美野里


寝てるよね?寝てますよね?

なんで、叩くの?寝てるよね?

パンダの縫いぐるみどこいったのだ?


美野里の側に行き、髪を撫でる。にやけている、美野里

未来

「起きているでしょう、美野里さーん、起きているなら、置きましょう」


美野里バレたか

「うーん、おはよう、未来」

「あれ、パンダさん居ない、パンダさんどこ?」

「あ、居た、パンダさん、どうして、そっちにいっちゃったの、メですからね」


未来(足で蹴っ飛ばして、下に移動させたのだろうに、パンダさんかわいそうだ。なんとなく、パンダさんの気持ちがわかる気がした)


「今日お買い物すると言っていたけど、今12時になるよ」


美野里

「え!12時、昨日何時に寝たのかしら、1時、いや3時か、お風呂上りお酒飲みながら一緒に録画しているアニメみて、眠くなって寝たのよね」


未来(僕はそれから、2時間、目の前の現実と向き合って寝付けなかったのですが・・・二つのお山を直視して)


美野里

「では、着替えてから、お出掛けしましょう。電車で行きます、ついたらお昼を食べましょう」



着替えて、電車で船橋に

未来(車じゃなくて良いのか、どうして船橋に電車、どちらでも良いのだけど)



東武の青葉に来た、数名並んでいる。


美野里

「すごいでしょう!私調べたんだから、この青葉、ラーメン美味しいんだって、つけ麺も美味しいそうよ」

「これ見て」

スマホを取り出して、青葉を見せる


未来

「学生の頃、聞いたことはあるけれど、食べたことは無いな、楽しみ」


美野里

「でしょう!ラーメン、日本安いのよ。アメリカなんて、日本円で3000円ー5000円が当たり前よ」

「日本のラーメン、制覇しようね、未来。いろいろ食べ歩こう、おー!」


未来

「そんなに高いの!一蘭や、一風堂が海外展開しているよね」


美野里

「そう、未来知っているんだ」


未来

「うん、一風堂、一蘭は食べたことがある、博多ラーメンだよね」


美野里

「はかたか、どなたかは、知らないけれど、そうね、日本円で3000円では食べられないかな」


未来

「となたか というラーメン店は聞いたことはないけれど、そんなに高いのだね」


美野里

「日本が安すぎるのよ」

「お給料も、本来、未来の世界一、世界の宝であったら、年俸4-10億円とかよ」


未来

「またまた、これでも1500万円は破格の待遇なのだから」


美野里

「それが、騙されているの。」


未来

「騙されては無いような、あ、呼ばれたよ、入って食べよう」


いただきまーす。



美野里

「焼酎の旅、九州と言っていたわね。ラーメンも行きましょう。任せてね!」


未来

「ところで、今日はラーメン食べに来たのでしょうか」


美野里

「ちがいまーす。おなべどこだーい駅にラーメン屋さんが無いのはわかったけど、今日は違います」


未来

「おなべ?どこだーい?駅って何の話?」


美野里

「ばっかじゃないの、未来の家よ」


未来

「うち?お鍋?、ふた?、なんのこと?」


美野里

「ふたわむこうだい の 駅でしょう。おなべどこだーい駅」


未来(噴き出して)

「普通、そういう風におもわないのだけれど、二和向台」

「え、アメリカ帰りだと、そう思うの?」



そんな風に、笑いながら、目的の催事場に来た。浴衣である



未来(夏だから、お祭りとか行きたいのかな、日本の)


美野里

「未来は、これね、シックに、かっこいい」

未来(え、僕も着るの、浴衣、下駄も?、サンダルでよいのでは)


美野里(睨みつけて、私の言うことがきけないのかしら的なオーラを放つ)

未来

「あの、1つだけ、よいでしょうか、浴衣は酔いとして、下駄はサンダルにしてほしいな」


美野里

「しょうがないわね、それくらいは許しましょう、未来の決定、これからはわたし、美少女美野里ちゃんよ」

「よーし、ここにあるの、これと、これと、これと、これと、これと、これ…」


未来(それ、全部ですよね)


美野里

「すぐに終わるから、そこで待っていてね」


がららがららー


美野里(これはばっちり!)

「どう、未来」


未来(うわ、似合う、綺麗だ)

「うん」


美野里(つ、つまらない反応)

ばしゃーんとしめて

「これは?」

「これ」

「じゃー、これ」

「こういうのは」


未来(もうなんでも、良いよ…何時間ここにいるのだ。1番初めのが、頭に残っているな)


美野里

「こういうの」

「こんなポーズで、あれ、胸でちゃうか」


未来(噴き出す)


美野里(これが1番ね)

「未来、これどう?」


未来

「それ、1番初めの、僕はそれがいいな」


美野里(未来わかってるじゃないの、わたしもこれ!)

「すいません、これください」


結局100着位着て、1番初めに試着したものに、なった。

未来(言いたいことは山ほどあるが、ここは、機嫌を損ねないように)



美野里は私服に着替えて、紙袋に入れて

「今日電車出来たのはね、上のビアガーデンに行きまーす」


未来(そういうことか、納得、ビアガーデン初めてだ)




ビアガーデンに来て

美野里

「ビールと、フランクでしょう、唐揚げまずはこれで」


乾杯


美野里

「おいしい!凄いキンキンに冷えているビール、最高!」

未来

「うん、美味しい!」

美野里

「写真撮ろう、撮ろう」


未来(にこにこしているな、美野里)


美野里

「ビールも色々あるみたいね、おかわり貰ってくるね」

未来

「あぶないから、僕も行くよ」


美野里

「良いの、良いの、浴衣得れびに5時間もたたせてのは、わたしだから」


未来(立たせていた自覚はおもちのようで・・・ただ、あぶないからな)


美野里は行ってしまった、視界には入る。






足を出される、美野里、ばちゃん。倒れる事はなかったが、おっとっとと、危ない、危ない。



柄の悪いお兄さんたちの顔にビールがかかる。


美野里

「あぶない、あぶない、こぼしちゃうところだった」



柄の悪いお兄さん

「まて、お嬢ちゃん、ほっぺに、ビールとんだだろうに、ほれ、ほっぺについた、ビール、なめろや」


美野里

「いやよ、そんな汚い顔、どうしたら、そんなに汚い顔ができるのですか、日本人は綺麗な顔じゃないのですか」


言い放ったその時、悪いお兄さんは、頭にきてしまい、腕を美野里に伸ばす。


美野里が、腕を掴まれそうになった時に、脇から素早い手が…。




未来

「あら、すいませんね、うちのが失礼したらしく」

「顔ですか、乾燥しますよこれだけ、暑いですから」

「それとも僕が舐めて、さしあげましょうか」



柄の悪いお兄さん

「てめーーーぇ、ふざけんなー」


3人組の一人が、むなぐらをつかもうとしたとき


美野里(私が一人で来なければ、未来が危ない)


「やめてーーーーーーーーー」


美野里 (叫ぶ)


柄の悪いお兄さん

「いてーーーーーぇ、助けてくれ」


美野里 (え?どういうこと、今未来が、掴まれそうに、え?)


未来

「あれどうしたのですか、先ほどの勢いは」




もう一人が、なぐりかかると

「くそが、死ねや」


未来

「これも、ここなのですよね」

「どうしました、のたうちまわり、ダンスなら、もっと軽やかなステップを」



リーダー格の男、かなりガタイがよいのがなぐりかかると


未来

「肩はここが、ね。」


リーダー格の男が、左右に体を地面に、倒れこんで

「くそ、痛てぇー、なにしやがる」



未来

「何もしていませんよ、ちょんと、さわった、それだけです。」

「どうしました、痛いですか」

「そこは人間では、鍛えられないのです。外的な筋肉要素の鍛錬では無理です。インナーマッスルは」


「構造的。人体という欠陥であり、欠陥であるがゆえに機能するのが、骨、軟骨」


「体の仕組み、わかりますか、お時間があれば、ご説明さしあげますが」



くそが、覚えてろよー



先に変な男たちに絡まれていた、OLさん数名も涙ながして感謝

「すいません、ありがとうございます」


おじけづいていた、サラリーマンが感謝を

「助かりました、どうしたらと、警察を呼ぼうかと」


未来

「なにもしていませんよ。僕はただ、美野里を迎えに来ただけですから」

「それでは、皆さん、夏始まりましたよ!ビアガーデン楽しみましょう」


未来は大きな声でグラスを持ち上げ

「乾杯!」



ビアガーデンは、感謝と歓喜で、お客さん一同が、大きな拍手

そして、その場に居るあったこともない人たち全員で、乾杯と!


美野里(やっぱり、わたしの、わたしだけのヒーローだ、かっこいい、ヒーロー)


美野里はポロリと涙をこぼして

「ごめんなさい、一人でいっちゃだめといわれたのに、行っちゃって」


未来

「良いの、良いの、夏だもの、さ、もう1ど乾杯!」

「ほら、僕はね、体の構造体を、ナノ、ミクロンレベルで解析、暗記しているからね。介護ロボット。」



美野里(天才は、本当にいる、私もスタンフォードでトップよ、それなのに、そういう次元を超えている、ヒーロー、わたしだけのヒーロー、あなたに会うために、私は戻ってきた)


美野里は、さらに、すーと、涙がこぼれて


未来、ほら、美人さんは泣かないの、

「大丈夫?」


美野里(大丈夫?また、大丈夫と私の事を、もう、決めた、迷わない。なんで迷っていたのか、恥ずかしい。この人が全て、私はこの人と入る為に産まれてきたの、命のやりなおしを、戻ってきたのあたなのところへ)



ビアガーデンで、ビールを飲み、また、次々と、感謝とお礼に、知らないカップルたちが

グラス片手に、未来と美野里に、挨拶に

乾杯!

何度、乾杯をしたことだろう


楽しい一日であった。



帰宅後、シャワーを浴びて、美野里は決意したのであった。



いよいよ、明日、美野里の決意

そう、決行の日がやってくる。


決行の日、それは、なんであろうか、未来は知ることは無い。知っていなくては…。今の未来では、わからないのであった。

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