第18話　鉢合わせ

わたくし既結婚でもかまわなくてよ、私より頭の良い人に惹かれるの。わかります？この気持ち

わたくしは、そう、彼にですね…。

朝はあらゆる意味で元気だ。しずまれと、命令をきかない。なぜであろうか。

考えると、脳科学、面白い。潜在的な意識は嘘をつかないのである。本能、この言葉の重さを改めて知った未来。

着替えを済ませ、可燃物の日なのでごみをだして、もどってくるものの

美野里は夢の中で、ニヤニヤしている。どんな夢をみれば、あーも、動いてにやけているのだろうか、未来は不思議であったが、

それはそれで、可愛いと思えたのである。

この可愛いと思える感じが、どこかひっかかる、そう、綺麗、可愛いという性別的なものではなく

子供っぽい、いや、子供のかわらいらしさ、そう感じるのが、何故であろうか。

パソコンを立ち上げ、仕事を始める。テレワークである。

仮想シュミレーターは問題ない。ほどなくして会議が始まった。

未来

「素材、そうではない」

　未来は正確に仕事をこなしていた。

　

　

「人口樹脂の計画を査定額の部材調達という基本概念を覆し、　それそ作るからこそ、コストも納期もさがり実験が進む、　根本的に考え方が間違っている」

２０代から、３０代,４０－６０ベテランに指摘をしている。

未来

「皆さまの、　考えを改めさせます。なんのためのAGIであるか、根本に立ち戻りましょう」

「宜しいでしょうか、なぜ、あるべき姿を自分の意思で描こうとしないのか、常識やルールに縛られていては、AGIの意味がありません。」

「常識や既存ルールに囚われず、ゼロベースで思考を再構築する、素材の特性をAIが解析し、最適な組成や構造を、このように提案致します。」

「各部位、目的に応じて、軽量かつ高強度な構造を自動生成させ、3Dプリントやナノ加工技術を用いて、現場で即時製造を可能にする」

「センサー情報をもとに、AGIが設計をリアルタイムで修正、デバックを仮想の中で永遠と繰り返す」

「基本コンセプトに立ちえりましょう。軟骨や関節が何故あるのか、分かりやすく説明します。もう１度考えてください」

「全世界の問題点は何処にあるのか、戦前と戦後から高度発達に、何が変わったのか」

「何のために作るのか、誰のために使うのか」

「皆さま、改めて、コンセプトに立ち返り、今一度、宜しくお願い致します」

WEB会議内から大きな拍手が沸き起こり、新穂さんは本当の天才である。

会議内

そうだ、セオリー通りでは駄目だ。なぜ、気が付かなかったのだろう。常識に囚われすぎていた。

拍手が鳴りやまない。

その拍手の音は、外に漏れており、ベッドから美野里も会議を見ていた。ベッドから出た。

未来

「もう１度、念を押します。目的を見失わないでください。宜しくお願い致します。それでは、失礼致します」

美野里（未来、東大ってバカじゃないのね）

（未来が正義、かっこいい。スタンフォードの私でも納得）

（それは、それとして、ひまーーーーぁ）

また、お胸をおしつけちゃおうかな、おはようの、挨拶に。ムフフ。

タンクトップを脱ごうとしたとき

未来が振り返り

「何をしようとしているのですか、会議は終わったよ、美野里、おはよう。あれ、かなり会議に集中していたから、今何時？」

美野里（うーん、遅かったか、ワンチャンスあったのに・・・）

「お腹空いた！、お腹空いた」

「そうだ、未来、焼肉食べたい、この間向かいに行った、ばっちいえきの、焼肉」

未来（ばーちいいえき、とは？）

未来は何のことかわからず、美野里をぽかーんと、見る

美野里

「だから、ばっちぃ、ばっちーぃ、駅よ、きたらしーーの。あそこの焼肉屋さん」

未来（噴き出してしまい）

「北習志野駅ね。ばっちいーー駅。アメリカ帰りだと、そう思うのか」

と大笑い。既に１６時を回っていた。長い会議であった。

二人は着替て、二和向台駅から向かう

未来が、スマホをタッチして、ホームへ

美野里（すごい、あーやれば、ぴんぽーん。って、とうせんぼ、されないのだね）

「すごい、通れた」

未来（なんのことだろう）

美野里

「ここ階段上がって行くのね」

未来

「うん、こっちは、松戸に行く方。階段あがって向こう側が、津田沼方面、北習志野駅８分でつくよ」

「電車来たから、乗ろう」

北習志野駅で、この間の駅員さんが居たので、美野里は深くお辞儀をした。駅員さんは、なんのことだろうと、頭に？マークが浮かんでいた。

駅を後にして、牛角に到着

まず、ビールから

乾杯！

美野里

「焼肉、焼肉、キムチ、キムチ、向かい合わせですわると、不便ね」

美野里は未来の隣にすわり、

「はーい、あーんして、あーん」

未来（はぁ？）

美野里

「嫌なの？未来？この美少女美野里ちゃんが、食べさせてあげるというのよ、ほら、あーん、あーんして」

未来（顔が赤くなり）

「あーん」

美野里

「どう、美味しい？、美味しいに決まっているわ」

未来（なんで、隣にすわるのだ）

美野里

「美少女美野里ちゃんは、焼肉さんに、焼酎を飲むのです、おかわり」

未来（美少女と頭につけなくても）

美野里

「未来、トイレ行きたい、トイレ行きたい」

未来

「あっちにあるよ」

美野里

「トイレ」

「トイレ知っている？」

「トイレよ、トイレ」

未来

「うん、あっちね」

美野里

「ばっかじゃないの、ついてくるの、未来、一人じゃ怖いじゃない」

未来（そういうことか）

「貴重品は持って入ってね」

美野里（未来がきてくれる、よろしい）

「はーい」

化粧室につくと、そこに、下田（しもだ）　加奈（かな）さん、会社のリケジョさんである。

加奈

「あら、こんばんわ、新穂君」

美野里

「こんばんわ」

加奈

「この間、新穂君を迎えに来ていた、確かそうよね、私も酔っていてあまり覚えていないのだけれど」

美野里

「はい、未来の婚約者の二宮　美野里と申します」

加奈（婚約者、どういうこと、彼女居ないと言っていたし）

「新穂君、どういうことかしら」

未来（えーと、どういう風に説明したら、良いのだろう）

その時、未来の後頭部をスパーンと叩く、美野里

「一緒に住んでいまーす、婚約者ですから」

顔を上にあげて、堂々とする美野里

加奈（痛そう、新穂君。一緒に住んでいる、彼女が）

「そ、そうなの、婚約者ね。新穂君、私は構わないは、婚約者でも妻帯者でも」

「私は、私より頭の良い人、つまりあなたのような人に惹かれるの」

「二宮さん、ライバルね」

美野里（やばい、漏れちゃう）

「ライバルじゃありませーん、未来はわたしのでーす」

「あのー、すいません、先にトイレに入らせてもらいたいのですが」

「・・・我慢が」

加奈

「それは、ごめんなさい、どうぞ」

美野里はトイレに飛び込む。

加奈

「ふーん、新穂君やるはね、でも、私は負けないわよ。」

「あの子にも、早苗ちゃんにも」

未来（はぁ？なんのこちゃい）

加奈

「それでは、所長を待たせているので、また今度ね」

美野里が出てきた

美野里

「会社の人？ふーん」

美野里は、未来の腕をつねって、席に戻り

デザートを食べて、帰宅。

未来

「お風呂、どうぞ」

美野里

「未来、先にどうぞ、わたし調べものがあるの」

未来はお風呂に入り、髪を洗い、済ませたすると

美野里がお風呂に入ってきたのだ

未来

「あら、ごめん、長かったかな、僕出るね」

美野里は、きつく未来をにらみ、指を湯船に、入ってろと、言わんばかりに

未来（どういうこと、湯船にしゃがむ）

美野里は湯船の未来の上に、座りこんできた

未来（はぁ？）

美野里

「だって、こうしたほうが、足のばせるじゃないの、嫌なの？嫌なわけないですよね、そうですよね」

未来（加奈さんの事、誤解されている？）

（いやそれ以上に、僕のほうが、我慢が、大きく…）

美野里（あら、あらら、ムフフ、勝った！）

「どうしたのかしら、未来、何か変よね」

「お風呂に入る、ただ、それだけじゃないの」

「露天も一緒だったでしょう」

美野里は譲らない、未来を出そうともしない

「毎日、一緒に入りましょう。決まりです。わかりましたか、わかりましたね、はい、決まりです」

未来（…あの、僕、これでも、男の子なのですが）

腕の上に、たわわな、お山二つが乗っかっている。

美野里

「今日の人、何なのですか、私婚約者と言いましたよね、あの人日本語通じないのかしら」

「何語なら、通じたのでしょうか」

「英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語なら、話せます」

「そちらの言語のほうが、伝わったのでしょうか」

「だいたいですね、わたしの未来に近寄ってくるなんて、１億年早いです、いや１００億年早いですわ」

未来（宇宙が、誕生してませんが…）

美野里（なにか、あたっている、え？もう、我慢しなくて良いのに）

「ところで、明日の予定は覚えている？未来」

未来（今言われても、そんな、急に思い出せないというか、視界がうわぁー）

美野里

「明日はお買い物に行きます。いいですか、お買い物です必ずです」

「電車で行きます、東武です。」

「良いですね」

未来

「わかりました、もっとも、忘れたことはございません、あのですね、そろそろお風呂から出たいのですが」

「のぼせてしまいます」

美野里（あら、やだ、それもそうね、私はドキドキしているのだけど、何か固いものが）

「私が先に出まーす」

美野里は風呂からがり、未来（ふー、助かった。大人の人達って毎日こんな事しているの、凄いな）

未来もあがると、美野里は髪を乾かせと、手招きを

髪を乾かし、櫛を入れて、上から見える谷間に、視線が…

あれ、俺どうかしているな、いままで、こんな事なかったのに。

おやすみなさい。もう、これ、わざとでしょう。おやすみなさい

したのに、こんにちはとか…。

未来は美野里が何をしたいのか、知る由もない。この週末、美野里が計画をしている事に。

未来は、考える余地すら与えられなかった。