表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/20

第15話 停伝と停電

真っ暗、見えない、見えない、見えない、怖い、怖い、怖い

未来、未来、みらーーーーーい




眠れない、眠れるわけもない。

この真夜中なのに、こんにちは、している状態を、隠さなくては


その時、さらに、うーんといって、両方が

台風の雨、風が強い中

顔を出す


真っ暗であれば、気が付かないのであろう。

しかし、電気をつけたまま。寝ている。

そう、どこで、どうみても、目を閉じてみるが、


やはり、見てしまう。ダメだろう。


あの、こんにちは、しないで、おやすみなさい、してくれませんか。

美野里ちゃんも、僕も・・・。



ここは勇気を出して、

いや、駄目、駄目、大体、どうして良いのかわからない。


少し頭をさげて、襟を正して、隠そうとしたとき


ぱーーーーーーくぅ


えええ


ええええええーーーー



美野里ちゃんの、頭がこんにちは、していたのが

僕のお口の中に、ぱく、っと


えええええええええええええええええええええ!


やわらかいのに、硬い。え?そうじゃない、そうじゃない。

感想に浸っている場合ではない。


駄目だ、来れ以上は、我慢できなくなる。



外の風と雨は、一段と強くなってきている。


そう今は非常事態なのだ。


一度立ち上がり、浴衣を直して、これでよし。


うーん、もったいない。もったいないが、どうして良いのかもわからない。

寝れない。寝れない。


美野里は満足そうに、笑みを浮かべて寝ている。本当は起きているのではないだろうか


一旦部屋を出て、缶ビールを取ってきた。


ふぅー、落ち着いた。はじめて、女性の胸を、

いや、夢だ、夢。夢



ではないよな。やわらかいのに、硬い、舌があたってしまった。完全に不可抗力です。

と自分に言い聞かせる。


ビールが空になり、もう1本。


寝れない。意識しすぎ。意識するなという方が無理。

同じ27歳。二宮 美野里 どこかで、会っているのかな。美野里という名前はひっかかる。

土地勘もある。日本の事を不思議に思うのが、良くわらかない。


美人さんで、俺好み。それは間違いない、否定しない。

誕プレで、美女。意味がわからない。


おじいちゃん、おばあちゃんと、1度来た三日月。この辺に住んでいるのかな

いやそれにしては、船橋に対する土地勘がある。ただし、西武が無い。どういうことだ。


好奇心旺盛と裏腹に、怖がりでもある。両極端というのが正しい表現。


美野里に目を向ける。なにやら夢でもみているのか、微笑みながら寝ている。かわいいな。

本人には言えないけど。言っちゃった後が、どうなるのかが、正直怖い。

数式なら余裕なのだが、女性ともなると、まったく未知。



今何時だろう、3時か。寝よう。


再びベッドに入る。


すると、狙っていたかのように、こんにちは・・・。

さらに、さいど、

えええええええーーーー


ぱくぅーーーーーーーーーーーーー。


頭がぼーとしてきた。もう、このままでいい。


このままで


このま、ま、で







美野里(びっくん、え?)

(あ、お口に、舌が、びっくん、き、気持ちいい)

(ドキドキしてきた。ドキドキ聞こえちゃうのかな)


(ドキドキ)

(ドキドキ)


(え?起き上がちゃった、行っちゃった)


(もう、何しているの未来、早く、続きを続き)


(良いかな、うん、良いよね、私は未来ならあげるの、なんでもあげるの)

(未来だけなら、あげて良いの。その為に、私は戻ってきたのだから)


(なのに・・・)


(この、ドキドキを返せー、どこいったの、未来。あ、戻ってきた、ビール飲んでる)

(わたしも、起き上がっちゃおうかな、続きは?って)

(そうしたら、未来どうなるのだろう、ムフフ、楽しい)


(あ、また、入ってきた。よーし今度も)


(びっくん!、これなに、なに、気持ちいのだけれど)

(言う、もう、未来に全て話す、そして、私を貰ってもらう)

(舌が、あ!声でちゃう、我慢しないと)


(あれ?)

(あれ?あれれ?)


(おーい、未来、み、ら、いーー)

(寝ちゃったよ、お口にくわえたまま)

(未来、赤ちゃんみたい。かわいい)


(え、これどうするのよ、わたし、わたし、寝れないじゃない)

(このまま、寝るの、未来、この気持ちいいまま、何もしないの、未来)

(おーい、おーい、ドキドキが止まらないのに、未来寝ちゃってる)


(起こしちゃうか、ん?なにこの硬いの、男の人は足が三本え?どういうこと)


(あ、あれだ、すごい、駄目だ、私が意識してしまい、ドキドキしてきた)

(起きて、起きて、未来、わたし、わたし、・・・えーー、寝てるのに、硬いの?)


(わたし、眠れないじゃない)


(ま、良いか、未来、私の事本当にわからないのかな)

(全て話したい。話したら、わかってもらえるよね)


(え、わかってもらえなかったら、どうしよう、それは嫌、駄目)

(どうしたらいいの、どうやって伝えれば)


(あ、もう、未来のばーか、ばーか、ばーか、いくじなし)

(寝れない、でも、起き上がりたくもない、気持ちいい、ドキドキする)


(このまま、眠れるのかな・・・)

(雨、風、音が強くなっている、わたしの鼓動も強くなっている)








そのまま、寝てしまった



風雨が強くなって、とんでもない音が聞こえて、二人は目を開けた



が、・・・いったいどうなっているのだろう、この状況と

理解するのに、数分たってから


ぱっく から 離れて


未来(あ、寝ちゃった、怒られるよね)

「あ、あ、あ、あ、おはよう」


美野里(あん、寝ちゃった、これが気持ちの良い目覚めというのね)

「お、お、おはよう、未来、あのね、あのね」


未来(やばい、やばい、やばい、完全にぱっくとしていたの、見られた)

「はい」


美野里

「もう少し、寝ましょうか」


未来は時計を見ると、まだ5時であった。

「うん、寝よう、まだ5時だし、雨風強いね」


それから、10時までぐっすり寝てしまった。



雨風はものすごく強くなり、窓に激しく打ちつける雨の音

この音で起きたのだ。


未来

「凄い、音だ、おはよう、美野里」


美野里

「おはよう、未来、ニュース見ましょう」


浴衣を直し、ニュースを

台風は千葉県南部に上陸とテロップが、ニュースでは夕方以降に台風は太平洋に抜ける


予想最大瞬間風速55メートル、降水量等の解説があり、湾岸地域の首都圏は交通網は麻痺とのこと。

一部、停電、避難所も開設されている。



未来

「美野里、ここも停電するかもしれない、エレベーターは使わないようにしよう。」

「食べ物やお菓子等も買っておこう、お酒も」


二人は着替えて、階段で下に降りて行き、食事と買い物をした。

外は、とんでもない暴風雨であった。


美野里は未来の腕から離れない、怖いのだ。


館内も、旅行客は見当たらない。時計を見ると13時過ぎ。


未来

「美野里、部屋に戻って、ゆっくりしよう」

美野里

「うん。おまんじゅうとか、お土産品買っておこうか」

未来

「そうだね、夜ご飯食べられない可能性もあるしね、お水も買っておこう」


買い物を終えて、部屋に戻ろうとしたその時であった


辺りが一斉に、真っ暗になったのだ。


停電である。



美野里は未来の腕にしがみつく。

スマートフォンの緊急速報が流れた。

警戒レベル5 緊急安全確保


スマートフォンのライトオンにして、階段で部屋に戻る。

がっちりと、未来の腕にしがみつく美野里。


部屋に入り、館内のWi-Fiは使えないが、スマートフォンの電波は問題ない。

災害用モバイルバッテリーで、LEDを灯す。


テレビは停電でつかない。

美野里は震えていた。


未来は美野里の髪を撫でながら

「大丈夫だよ」

椅子に座って、缶ビールを出す。

「缶ビール飲んじゃおう、冷えないからね」

美野里は、未来の上に座った、震えている。

未来、髪を撫でながら、


美野里

「椅子より、ベッドで」

未来(確かに、眠くなったら、寝てしまった方が、起きたら台風は過ぎているだろうし、停電も回復するはず)


二人は浴衣に着替えて、LEDとお酒、おつまみ、おかし、パソコンをもって寝室に。


未来(ペットボトルを、5本星形にして、こうやると)

「美野里、見ててね、いくよ」


水のペットボトル5本の真ん中に、LEDを置くと、光りが反射して

あたりはとても、明るくなった


美野里(す、すごい、綺麗。明るい)

「未来、すごーい!」

「これなら、明るい、ふー怖かった。これでビール飲めるね」


乾杯



未来

「美野里、スマホの充電大丈夫?」

美野里は未来に渡した

「少ない、16%」


未来

「これで充電。急速充電だから早いよ」

美野里

「ありがとう。未来、凄い、かっこいい、落ち着いている、私さっきまで本当に怖くて、怖くて」

「今は安心。未来が居れば、安心」

「チョコレートも溶けちゃうから、先に食べようね」


未来

「そうだ、ジャーキーとナッツとチーズを」

取りに行こうとすると、美野里が腕を掴んで一緒に来た。


未来

「後どれが良い?いっぱいあるね。」

美野里(これだ、これ)

「じゃーん、麦焼酎とお水と、コップ」

未来

「いいね!、美野里は、焼酎飲むの?」

美野里

「飲んだことない。飲んでみる」

未来

「まった、まった、それは濃い、濃すぎる、コップ二つに、これでよしと、そしてお水」

「どうぞ」


美野里

「あ、飲みやすい。芋もあったよね」


未来スマートフォンを見せて

「芋、麦、米、蕎麦と色々あるよね、焼酎」


美野里

「へー、九州が多いのね。今度行ってみたい」

「色々見て居るけど、こんなに種類あるの、凄いね、焼酎」


未来

「そうだね、沢山あるよね。それぞれ味もコクも、違うみたい。今月から飲み始めて、嵌っちゃったよ。」

「焼酎。僕も行ってみたいな九州。」


美野里

「よーし、次は九州にいこうか、でも、来週末はダメよ。既に予定決めているのだから」


未来

「え?そうなの」


美野里

「何か予定あるの?未来」


未来

「いや、無いよ。どこ行くの」


美野里

「内緒、ないしょでーす」


未来(美野里が普通に話せている、大丈夫だ)

「そうか、内緒じゃ、しょうがないなー」

「でも、ヒントは?」


美野里

「ヒント、えー、それ言っちゃうと、答えになっちゃう」

「あ、ヒントは、台風のここ」


未来

「えー台風、ここ?来週、ここに?」


美野里

「×、ぶぶー、不正解、あと、これ以上は禁止、質問を受け付けませーん」


未来

「あれま、楽しみにしているね」


美野里

「うん、楽しみ!」



そんな話が弾みながら、徐々に眠くなってきたので

二人はベッドの中で、時間を過ごす事に、

美野里は髪を撫でてもらい、眠くなって、寝てしまった。


未来(美野里が寝ている間に、台風は過ぎるし、停電も回復するだろう)

未来は、ずっと、起きて、美野里の髪を撫でているのであった。





台風が過ぎ去るまで、ずっと。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ