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第11話 アンデルセン公園での事件

死にたくない、死にたくない、まだ、何も告げていない。

なんで、どうして、またなの、なんで、なんで、なんで、私なの!

手もつないでいない、まだ、手もつないでいない。

好きと伝えていない、好きと…



ガソリン満タン、いざアルファードでアンデルセン公園に、到着。開園より少し前に来たので、駐車場に停められた。

家族ずれが多い。家族ずれは、テント、椅子を持ってきているな。テント等買いそろえておくべきだった。手ぶらできてしまった。朝から暑い。チョコレート菓子等もってきたら、直ぐに溶けてしまう。


開園と同時に人がどーと流れ込む

その流れに、押されるがごとく、ついて行く。せっかく周りの花壇が奇麗なのに


お構いなしにと、先にぐいぐい進む。写真等はとらないのかな、絵になるのにと思うが、後ろの人たちに押されて、どんどん前に進む。


美野里

「凄い人だね、幼稚園以来のアンデルセン公園」


未来(幼稚園以来、どういうことだ、やはり美野里は土地勘がある。そういえば、俺も幼稚園の時に遠足で来た。)


美野里

「しかし、子供達元気だね。この暑いのに、日本人は50度位まで汗かかないのかな?」


未来(日本人は?、おかしなことを言うよな、美野里だって日本人なのに)

「暑いものは、暑いよ。ほら、もう汗かいているでしょう」


美野里(汗だ、本当だ)

「アイス買って!」


ベンチに座ろうとすると、未来が遮って

手でベンチを触る


未来

「あち!」

「だめだ、これ、お尻焼けちゃうよ、日陰で食べよう。」



食べている間に、ぼたぼたと、溶けてしまったアイス。


それが美野里には、たまらなく、おかしかった。アイスがボタボタと溶けるのが

普通の事だと思うだのが、一人で笑っている。



進むと、さらに子供達で一杯だ


美野里

「ほら、ここ子供達水の中で、ばしゃばしゃ、泳いでいるね、楽しそう」

「私も、水着持ってくればよかったな」


未来(簡便してください。素っ裸になられるよりは良いのだけれど…子供の前で、大人の水着姿は、刺激が強すぎる)



素足で、水でばしゃばしゃと、はしゃぐ美野里。なんだか、子供っぽくてかわいいな、と思った。

未来(ん?おかしいな、かわいいだと、いや美人さんなのはわかるけれど、子供っぽい、なんだろ、不思議な感じがあった)


美野里を見ていると、お約束のように、水をバシャーとかけられた。すぐに乾くから良いのである

(かわいい、そうやはり、行動が子供っぽいのである)



水遊びが終わり、次にトランポリン。

はしゃぎまくる、美野里

未来(美野里さーん、パンツ丸見えですよー)


子供達に混ざって、楽しそうだ。意気投合している。

おねーちゃん、こっち、こっちー。うん、わかったー。

トランポリンで、子供達とおいかけっこをしている。暑さや汗など、おかまいなしに、楽しんでいる。


そして、大きい滑り台は、子供達がずらーと並んでいたので、この暑さで待っているのは辛い。やめておこう。

日陰の方にあるアスレチックに向かった。


じゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

滑車をロープで、進み

もう1回、もう1回、お願いと、ロープを運んできた。


何かいやるのだろう。(大人だと、足着いちゃうよね、良いのか、楽しそうだし)



丸太を飛んで、飛んで、流石に子供用だから、飛ぶというより

跨ぐというのが正解なのだが、美野里は嬉しそうに、ジャンプしていた。


あの子早い!負けないぞーと、競争している。



綱を渡って上にあがって、


未来

「美野里さーん、下着見えちゃっていますよ」


子供達と一緒だから、特に気にはしないが、楽しそうな美野里である。



アスレチックをどんどん、クリアーし、進んでいく。


美野里(おかしいな、簡単にすすめたのに)


未来

「下にいるからね。」


美野里

「えーーこないの?」


未来

「それ大人だと、通れないよー」


美野里

「いけるよーーー」


どんどん、上にあがろうとする。体一つ、ぎりぎり、ぎゅうぎゅうで通りながら、上に登っていく。


おかしいな、なかなか、この綱の輪を登れない。通れない

(それはそうである、幼稚園で大きいと思った綱の輪も、今は大人なのだから、通れるわけがない)


何とか1番上まで登りきった。

目の前に、黄色と黒色のテープでこの先立ち入り禁止と張られている。


逆側は子供達で大渋滞。


美野里(よーし、この先いっちゃえ)

「未来みてる?」

と体を縄の輪から乗り出して、大きな声で


「未来、みてーーるー?」



未来

「こらこら、そこダメとテープが、駄目と」







その時であった、


縄がちぎれて、



待っ逆間に落ちていった。5メートル位は、ある高さ。


え、縄が、切れた。落ちる

落ちた。




これ、もしかして

頭から落ちたら、この高さ、死んじゃうの、死にたくない



怖い

怖い

怖い


死にたくない


折角もらった命なのに

未来に会うために、救ってもらった命なのに


怖い

怖い


目をつぶった


怖いよ

助けてー


誰か

助けてー


怖い。



まだ、手もつないでいない



怖い


死にたくない


嫌だ。

好きだとも言えてない



嫌だ

私は生きてちゃダメなの


「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

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