第10話 Going my way.
三日月ってなんだ?満月、新月、半月、三日月
それなのか、お月さま?夜、お月さま散歩なの?
みのり
「テレワーク、私も会議に出て良い?」
未来
「良いわけないでしょうに、大人しくしていてくださいね。会議なので」
テレワークが始まり、進捗の確認を、背景は映らない、未来だけが映る、声も未来だけ
仮想シュミレーターはそのまま続いており、企業と大学の研究で軽量素材を試行錯誤中
未来
「それについては、医療で使われている、人工骨、人工関節、人工軟骨及び、人工筋肉に置き換えれば大幅な軽量化が可能」
未来(ん?、なんだ?、背中になにか、柔らかいものが)
(ええええ?、なにをしているの)
みのり
「だって、つまんないんだもの」
未来の背中に、後ろから胸を押し付けている。感触でわかる、この柔らかい膨らみが背中に
(おいおい、いったいこの子は何がしたいのだろうか)
WEB会議に、変な声が漏れてしまい
未来
「すいません、いや、少し体調を崩してしまい、風邪ですかね」
チームメンバー
「熱計って、薬飲むなり、病院いくなりしてください、今日は、これで終わりにしましょう」
「私共は先程の案を元に、引き続き進めます」
WEB会議は終了した
未来(ふぅーー、後ろを見ると)
下着付けていない…ダイレクトに胸をあてていたのか
未来
「羞恥心ってものが、無いのか?」
みのり
「だって、つまんない、つまらない、つまらないの」
「未来、風邪ひいちゃったの?」
未来
「引いてない!」
「とにかく、下着をつけなさい。」
みのり
「つけたよ」
「もう、ほら、こっちみて確認を」
未来は振り返る
「着けたなら良いが」
「付けてないじゃないか」
みのり(てへぇ)
「未来のエッチ!」
未来
「どっちが、エッチだ。」
(もう、かわいいから許せるのだけど、今後、どうなっちゃうの?)
みのり
「ねー、ねー、ねーてばぁ」
「エッチな事しようか」
未来
「しません!!!」
(なんで、そうなるのかな、めちゃくちゃだ。)
(そもそも、これ聞いちゃって良いのかな、良いよな)
「お家どこなの?」
みのりは笑顔で
「内緒」
未来
「内緒、そーだよね、それは、内緒、秘密だよね」
「そんなことあるかーい」
カードを見せられ
二宮 美野里
・・・?
未来(どこかで、聞いたことがあるような)
美野里
「これ見て、私が、誰だかわからいの?」
(なんか、腹立ってきた。)
うわ、いきなり、全裸になる
美野里
「シャワー浴びてくる」
未来(なんだ、シャワーか、びっくりしたな)
タオル一枚で出て来た。
美野里
「ね、聞いてる、ねーってば、プレゼントは私なのだけれど」
「なんで、私に触れたりしないの」
未来(はぁ?)
「できるか!」
美野里
「いくじなし!」
未来(はい?…。そりゃ、僕も男だし、でもね、でもね)
(はっきり言っちゃえ!)
未来
「恥ずかしいけど、童貞なんです。やり方もわからないです、ずっと勉強一筋、研究一筋で」
「そういえば、女の人と仕事以外で話すのって、はじめてかも」
美野里(笑顔で)
「はじめてじゃないでーーーーす」
未来
「はぁい?」
美野里
「私も処女よ。」
未来(それは、聞いたが、本当なのだろうか美人さんが)
美野里
「信じてないでしょう?」
「観てみる?、処女かどうか?」
未来
「観てわかるの?」
美野里
「知らない。」
未来
「だよね」
「どういう話をしているのだ」
美野里は、未来の反応が楽しくて、楽しくて、大笑い
一方未来は真剣に考えだして
(落ち着け、落ち着け、ちょっとまて、処女で誘ってくるってどういうことだ)
いきなりパソコンを立ち上げて、調べ始まった、童貞と処女。心得は、何でこんな事を調べる必要があるのだ。落ち着け、落ち着け)
バスタオルからあふれ出る谷間に、視線が…。だめだ、何をしているのだ僕は
未来 (話題を変えないと)
「服を着なさい。」
「お昼ご飯、コンビニで良い?」
美野里 (はぐらかされた)
「うーん。調べる」
「今日はもうお仕事ないのよね。」
未来
「そうだ、みのりさん、みのりさん、銀行口座を作りに行きましょう。」
美野里
「口座?未来のがあるじゃない」
未来
「ありますよ、あります。確かに持っております。そうではなくて、美野里ちゃんのね。銀行行きましょうか」
美野里はパソコンをいじくりまわす
「これスマホで出来るよ。」
ほら!さっきのマイナカードあるから。出来た!完了。
未来は、拍手!
美野里(にっこりと笑顔)
「未来、お金ちょーーだーい」
未来
「言っている意味が、わからないのですが」
美野里
「通帳、お金。使えるのかどうか、わからないでしょう」
未来
「そういう事ね。確かに。」
美野里
「スマホ貸して、パソコンも。」
どうぞ。なんで俺は、除菌シートで拭いてから渡しているのだろう
美野里(これでよし!)
「ほら、みてみて、未来」
「未来、お金。入金されているよ。大丈夫これ使えるみたい。わーい、ありがとう」
未来(…送金、100万円も出来るの?)
(違う、気にするところ、なんで100万円も)
美野里
「それで、お昼は、ここ行きたい!、着替えて」
アルファードで出発。着いた先は、ららぽーと
美野里
「こっち、早く、お店しまっちゃうでしょう!」
(いや、まだお昼だから、閉まらないと思うのですが)
美野里
「並んでいるね。この暑いのに。日本人ってバカなの?」
未来(日本人は、馬鹿、ひっかかる言い回しだな。美野里だって日本人なのに)
とりあえず並ぶ。30分並んで松戸富田製麺 ららぽーとTOKYO-BAY店
つけ麺大を堪能した。私一人ビールというわけにはね。我慢。夜未来と飲むんだもーん。
未来(凄い量)
「旨い!」
美野里
「未来はラーメン食べないの?」
未来
「学生の時は食べたよ。今は食べないな、久しぶりだ。旨い。」
ごちそうさまでした。
次は、お買い物!決定
やはり、そうなるのか
にっこりと微笑みながら近づいてくる、みのり
未来は、腰が引ける。
あのね、未来
「指輪買って!指輪、指輪?知っている?指輪って」
未来
「装備すると、炎とかばーーーとでるやつ?」
みのり
「そう!凄いのよね、パワーアップ的な、ちがーーーう!指輪、いこう」
強引につれてこられて、みのりは、色々見ている
美野里
「これが良い、奇麗、素敵」
覚えておこう、どうして、覚える必要があるのだ、そーと、店外へ。
振り返る美野里、(あれ?未来居ない)
美野里
「おーい、おーい、未来、どこに行ったの?、外に居た」
「もう、ぷんぷん、なんで居ないのよ。凄い奇麗なのあったの」
未来「買ってくれば?」
美野里(未来を睨みつけて)
「ばっかじゃないの、プレゼントだから嬉しいのでしょうよ、もう知らない」
美野里は怒ってしまった。
未来(どうして僕が買うのさ、お金あるでしょうに)
美野里は、次行くと言って、私、財布持っていない事に今気が付いたの。
Iphoneのショルダーみたいなのにカード入れてあるけど、お財布やバックを持っていない。
美野里
「お財布買いたい。バックも。ねー良いでしょう、指輪はまた今度にするから」
未来(また、今度ってどういう事?)
(お金1臆円以上あるから、良いか。自分で増やしたわけでもないし。)
美野里
「Coachにいく」
未来
「100均みたいなの、あるよ、財布とか」
美野里
「ばっかじゃないの、私よ、わたし、わたしを誰だと思っているのよ」
未来(誰って美野里さんですよね)
美野里(もう、この天然鈍感、いや記念物ちがうな、国宝級、どうにかならないの?)
「一緒に来て」
「これが良い、この使えなさそうな、バックと、使えなそうな、バック」
未来(使えなさそうなのは、必要ないのでは?)
美野里
「お財布は、これチャームがかわいい!これがいい、未来」
未来(チャームが可愛いなら、チャームだけ買えば)
美野里
「はい、これ3つお願い」
未来(え?僕なの、お金あるよね)
美野里
「おねがーーーーい、ね」
腕に胸をおしあてがら
未来(うーん、しょうがないな。美野里、昨日一人に家に置いていたからな)
美野里
「わーい、ありがとう!」
「それじゃ、帰ろう」
未来 (マイペースな)
帰宅。
美野里
「どう、似合う?似合わないわけがない、そうでしょう?」
未来
「うん、いいんじゃない?」
美野里(じろりと、未来を睨む)
未来(ここは、褒めないと、ヤバいのか)
「とっても、お似合い、美野里様のために作られた一品ものに、間違いございません」
美野里
「よろしい」
「お腹すいた、ご飯食べにいこう」
お店についた、早い時間なので空いていた。
未来
「ワイン、飲み過ぎないように」
美野里
「わかっているわ、この間は美味しくて飲み過ぎたから、ビールで最後にワインにするの」
食後帰宅し、なにやらとても、バックを大切に使っている。
未来
「お風呂沸いたよ」
美野里は相変わらず、その場でバサッと、服を脱いでお風呂へ
未来(だから、脱衣場でと)お風呂から出ると、未来お風呂どうぞ。
風呂から出て、二人でナッツを缶ビールを開けながら
美野里
「未来、リモコンのボタンなのだけど」
未来
「プライムビデオ会員だよ、それで見れるよ」
美野里
「早く言ってよ!アニマックスしか観ていなくて、何か観よう。アニメが良い」
「パソコンで調べるね」
パソコンで何やら調べているので、後ろから覗き込むと
検索していたのは、<プライムビデオで見れるエッチなアニメランキング>
未来(なんだそれ?)
美野里
「これだ!、よし、あら3分で1話終わっちゃたし、何も光で見えない」
「つまらなーい」
「次の、これは、良しこれを観よう」
「ところで明日は、会社なの?」
未来
「会社は自由出勤。3年間リフレッシュ休暇中」
「そうは言っても、プロジェクト進捗が気になるから、週に1,2日は顔を出したいな」
美野里はパソコンを操作しながら
「ばっかじゃないの、会社が休んでよいというのに、仕事したいとか、考えられない」
「それじゃ、私がカリキュラムをくみまーす」
未来(伝えておかないと、予定を)
「今週金曜日は、プロジェクトの打ち上げ兼歓迎会が17時から3時間あるので、主役が行かないと」
美野里
「ぶぶー×、だめです、と言いたいけれど、それは仕事の一環だからしょうがないのか」
「ちなみにお店は?」
未来
「牛角北習志野店、予約はYGN、20時過ぎに終わるから、21時には帰ってくるよ」
美野里
「了解20時に終わって、20時10分家に着くのね、わかったわ」
未来(ぜんぜん、わかってないよね)
美野里
「それでは、発表します」
「明日、木曜日はアンデルセン公園に行きます!
「明後日金曜日は、夕方、1秒だけ歓迎会に行って帰ってきます。」
「土曜日から、火曜日まで 旅行!三泊四日」
「水曜日出勤。木曜日テレワーク、金曜日から火曜日はお休み、完璧でしょ?」
未来(さらっと、1秒だけ歓迎会)
(さらには、なにげなく、流しているけれど、三泊四日の旅行って言っているよね?)
「完璧とは?」
美野里
「完璧以外の何物でもありません。」
「じゃー、おやすみなさい」
未来(おーい、おーい)
「旅行3泊4日、何処に行くの?」
「お泊りなの?別々のお部屋でゆっくりですよね?」
美野里 (ベッドでスマホをいじりながら)
(おじいちゃん、おばあちゃんに初めて連れて行ってもらった三日月。私の最初で最後の旅行が、三日月)
「ばっかじゃないの、同じ部屋に決まっているでしょうに、毎日一緒に寝てるでしょ」
「三日月、三日月よ。では、お休み、未来も早く、寝ますよ」
未来 (アンデルセン公園?家族子供連れで、子供たちが遊ぶ所では)
(旅行?それも同じ部屋、家と違ってホテルでしょう、え?えええ?眠いから、明日考えよう、眠れるのかな)
(二宮 美野里 どこかで聞いたことあるような、今度ネットで調べるか、女優さんかな)
未来に、本名が明らかになった、美野里ちゃん。
行動に制御が効かない、美野里ちゃん。コントロールされる未来。
美野里の想いは、未来は知らない。
運命なのか、夢なのか、未来が知るのは先の事である。




