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(ピッコマ様にて連載中です)俺自身には何の力もないけれど、スキル<統べる者>で最強に。裏切った連中が落ちぶれているが知ったことか!  作者: 焼納豆


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カンザ一行、ワリムサエの町に拉致される

久々の投稿です

 全く、彼らは高すぎる忠誠心からか、時折過剰な反応をする。

 ・・・・・・と俺は思っているが、もしかしたら妻達に言わせれば俺がおかしいかもしれないので、黙っておこう。


 目の前で苦しんでいるリルーナを見つめ、返事を待つ。


「・・・・・・は、はい。いつの間にか<精霊術>が一切使えなくなりました。それは今もです」


 少々時間はかかったが、ようやく目的の返事を引き出すことができた。


 実は、返事の後半・・・・・・今も使えないと言う情報は、厳密には俺の問いかけに対する回答ではないので、またもや下級悪魔が動こうとした気配を察知して、俺が行動を止めていたりする。


 どうしたものかとヨハンに目配せしたのだが、


「我が君の前に来られた喜びで、少々暴走しているのです。申し訳ありませんが、大目に見て頂けると・・・・・・」


 と小声で返されてしまった。


「それも、俺達のせいだ。いや、その当時は厳密には俺の指示ではないが、俺のせいだと言っても良いだろう。ハルム!」

「はっ!」


 <精霊神>のハルムが一歩前にでる。


「ついでに紹介してやろう。ここにいるのは全ての精霊を司る<精霊神>のハルムだ。お前が<精霊術>を使えなくなったのは、このハルムの命令でもあるが、俺への態度が悪くなったお前を精霊が見限ったためでもある」


 呆然としているリルーナ。ここまで超常の者達の力の一端を感じているので、本当の事だとは理解できている・・・・・・はずだ。


「それで、結論だがな・・・・・・お前は二度と<精霊術>を使えることは無い」


 がっくりと首を垂れるリルーナ。

 確かに<精霊術>はとてつもなく便利だ。精霊の力を借りているので、自分の魔力は消費しない。

 そして、力を貸してくれている精霊の強さによってはとてつもない破壊力がある。


 そんな便利な能力が二度と使えないと分かったんだ。

 落ち込むのも無理はないがな。


「よし、それじゃ言いたいことも全て言えたし、一旦戻るか!そいつらも連れて行くから忘れないように頼むぞ!」


 こうして俺達は、カンザ一行と共に拠点としているワリムサエの町に戻ってきた。


 下級悪魔と、下級悪魔が行き過ぎた時のブレーキ役としてアクトとハルムを監視?につけ、俺と妻、そしてヨハンはギルドに向かった。


 俺が何をしてきたか知っている受付のミルハは、何も聞かずにギルドマスターの所に案内してくれた。


「こんにちは!ガーグルさん。今良いですか?」

「キグスタ様。もちろんです。どうぞどうぞ。今日はどうされましたか?そうそう、キグスタ様は既にご存じだと思いますが、国王がこちらに使者として宰相を派遣したようです。内容まではわかりませんが・・・・・・和睦と言った所でしょう」


 いつも俺にはにこやかなギルドマスター。

 ここに来ると、ヨハン達の機嫌がすこぶる良くなる。


 その件は当然俺も知っている。

 そして、和睦の内容も知っている。アレを和睦と言っていいかどうかは知らないが。


「ええ、その件は知っています。内容は・・・・・・虹金貨10枚と、爵位剥奪の撤回、そして領地没収の撤回ですよ。でも今日はそんな事より、幾つか報告・・・・・・がありまして。国王軍に紛れていたカンザですが・・・・・・」


 あれ?ガーグルさん、驚いているな。


「ガーグルさん、俺、何か変な事言いました??」

「え?いえ、我々もつかんでいない情報を得ているとは流石と思いまして・・・・・・」


 そういう事だったか。


「そうだったんですね。でも、その理由もこれからお話ししますよ」


 そう伝え、俺の<統べる者>についての力、そして聖武具の話、悪魔の王と呼ばれていた魔神ヨハンと魔王アクトの話を全て話した。


 神々が暇つぶしで人族にスキルを与えている話だけはしていない。

 この話をしてしまうと、力を欲しがる連中が押し掛けてくるかもしれないからだ。


「なるほど、それほどの力があるスキルだったのですね。流石はクララ様の御子息です」


 一切疑う事もなく、むしろ喜んでさえいる。

 またもやヨハンの機嫌が良くなってきている。


「それで、カンザ一行を捕まえて少々仕置きをしていたんです。暫くは隔離空間に放逐し、命がけの生活をさせるつもりです」

「カンザの捕縛まで終わっているのですか・・・・・・いえ、それほどの力をお持ちであれば造作もないでしょうな。承知しました。この件は領主に伝えても?」


 俺は頷きを返す。


 一応伝えるべきは伝えた・・・・・・いや、もう一つあったな。


「すみません、もう一つ忘れてました。あの国王にも挨拶に行こうと思っているのですが、宰相が来たらグリフィス様はどう対応されるのでしょうかね?」

「我らは詳しい情報を得ておりませんでしたので、対応は聞いておりません。ですが、今キグスタ様から得た情報を全て伝えてまいりますので、その後の対応についてわかり次第ご連絡いたします」


 おっとそうだったな。宰相が国王から言付かった中身は、たった今伝えたばかりで、グリフィス辺境伯には情報が伝わっていなかったんだ。


「わかりました。それでは情報が入り次第教えてください。その回答によって、王都の挨拶をどうするか考えます」


 そう言い残して、ヨハンと共にギルドを後にした。


「ただいま~」

「「「おかえり(なさい)」」」


 三人の妻達が俺を優しく迎えてくれる。


 妻達は、全員クリスタと遊んでいたようで、少し遅れて父さんと母さんも出てきてくれた。


「おかえりなさいキグスタ。何だかすっきりした顔しているわね。フフフ、とってもいい顔よ。流石は三人もいっぺんに妻を持つだけあるわね」

「そうだぞ、流石はキグスタだ。まさか三人も妻にするとはな・・・・・・」


 父さんが訳の分からない所に食いついてきたが、とりあえずスルーだ。

 一応、この家にカンザ一行を連れてきていることは伝えてある。


 もちろん異空間に閉じ込めており、姿は見せていないけど・・・・・・


 とりあえず、当たり障りのない会話だけをして、俺と妻達は自室に戻る。

 ヨハンは俺の両親に華麗に一礼すると、その姿を消した。


 そうだ、今は俺は幸せになれていると言う事を、あいつ等にも教えておいてやろう。

 どんどん心が黒くなっている気がするが、それはあいつ等にだけだから良いだろう。


「とりあえずカンザ一行に、今の俺が幸せだってことを伝えたいんだけど・・・・・・クリスタの事も含めてさ。良いと思う?」

「クリスタちゃんの安全が確保できれば問題ないと思いますよ、キグスタ様」

「そうだな、キグ坊と私たちの幸せな姿も見せておかないとな」

「ウフフフ、つ・ま ですからね。フフフ」


 何だか回答が明後日の方向に行っている一部の面々がいるが・・・・・・大丈夫と言う事だろう。

 そもそもクリスタには、俺が改めてお願いしたこともあるが、王国との闘いの時に、山を吹き飛ばすために力を借りた精霊が護衛についている。


 過剰な防衛力だが、安心だ。

 そうと決まれば、早速異空間に向かうか。


「ヨハン!」

「ここに」


 俺達の会話を聞いていたのか、すかさず異空間の入口を出してくれた。

 俺達と共にヨハンも後ろから着いてくる。


 万が一の時の護衛なのだろうから、好きにさせておく。


「おい、お前ら。今日は俺の妻達を紹介しておいてやる。お前らも良く知っている元王女のナタシア、<剣神>のファミュ、<槍神>のクレースだ。それともう一つ。フラウ、お前は妹ではなくなったが、俺には新しい妹ができた。父さんと母さんの本当の子供。クリスタだ。あの純真な汚れのない目に汚い物を映したくないから連れてはこないがな」

「そうですよ、クリスタちゃんは本当に天使なんですから。流石はキグスタ様の妹ですよね」

「そうだな。だが、何れは私達にも子供が・・・・・・ウフフフ、キグ坊との子供」

「そうですね。近いうちに私もキグスタ君との天使を授かるんですね。クリスタちゃんのような天使を・・・・・・うふ、うふふふふ」


 あれ、ちょっと怖いぞ??

 まあいいか。


 カンザ一行を見ると、付き人の如く下級悪魔が付いてくるので、相当精神的に参っているようだ。

 フラウも完全に自分の居場所がなくなった・・・・・・と、ようやく理解できたのか、放心状態になっている。


 よし、ここにもう用はない。さっさと帰ろう。


「頼んだよ!」


 下級悪魔に声をかけてから異空間を後にする。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おもしれえ 楽しみにしてる
[気になる点] さて、これでカンザ以外が目、覚めなきゃもう救いようがないね… [一言] リアル優先で構わないので、家族を大切になさって下さい。
[良い点] 鬱陶しい蝿の駆除が一段落 いよいよ 愚蝿への討伐問題へ突入〜(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク [気になる点] キグさんや はよ〜自身の家族計画してあげなよ〜 [一言] 作者殿!! 健康第一 一…
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