星に愛を
そういえば、昨日はイブでしたね。
え?私は仕事ですが?おっさんズと一緒に。
神界に帰宅した俺が最初に見たのは荒ぶっている星ちゃんの姿だった。
「ただいま。星ちゃん、そんなに荒ぶっていてどうした?」
「あ、おかえりなさい旦那様。地上の者が旦那様に不快な思いをさせたのを見て少しその…」
「そうか。最後の女なんて特にムカついたね。俺が星ちゃんの元に早く帰ろうとしてるのに邪魔するし。」
「あのね、旦那様。その今まで旦那様が対応していたから我慢していたのね。でも、まさかあの子があんな浅慮だとは思ってなくてそれで我慢していた怒りを抑えきれなくなって…アルヒの像を壊しちゃった。」
「え?」
「私も他人のことを言えないわ…ごめんなさい。」
悲しそうに頭を下げる星ちゃん。
「いや、いやいや!そんな、頭を上げて星ちゃん。少し驚いたけど、うん。壊しちゃったものは仕方ないね。うん。そしたら、明日からはエクトの方から…」
「エクトには私の像はないわ旦那様」
「む?そうなのか?」
「あそこは結界が街に張ってあったわよね?元々、あの街は私の信仰はそこまで多くないわ。それに結界は他の神が得意とするからその神の像しかないわ。」
「アルヒに1番近い街で行けるところってある?」
「1番近い街だと…あまりおすすめ出来ない街しかないわ。」
「どういうこと?」
「私の像が置いてある街の教会って狂信的なというか信心深いというかアルヒ以上にめんどくさい絡まれ方をされるわ。」
「むむ、アレ以上か。ストレスで街を滅ぼすことになりかねないな。それは最低限したくない。」
「アルヒは始まりの街だから全ての神像が置かれている珍しい教会だったのよ。でも、あそこまで信仰心がなかったのは驚きだわ。私の旦那様の言うことも格を感じ取ることも出来ないなんて思わなかったわ。」
「ちなみに、最後の女はシスターではないよな?誰なんだ?」
「あの子は先代聖女よ。本当は旦那様の神格を感じ取り下手な接触を避ける思慮深い子だと思っていたんだけど偽りの姿だったみたいだわ。あの子に与えている加護も取り上げたから教会内での地位は完全に落ちたわ。」
「多分、俺が異界人だから舐めていたんだろうな。大した力のない猫だと。」
「私ももっと骨身に沁みるくらい権能を使っていれば私の旦那様の気分を害する輩を排除出来たばすなのに…今から権能「終幕」発動させようかな。」
「それは流石にやりすぎ。さて、そうすると明日からどうしようかな?」
「しばらく私とゆっくり過ごしましょう?♡」
「…そういえば、今朝言ったことを有言実行しないとな。」
「あら♡優しくしてくださいね♡」
大人の運動を俺達はトイレと食事以外休みなしにした。
星ちゃんが神像を壊したのは故意だったのでは?
Exactly
何故そんなことをしたのか?
シャムの思いに1番敏感に反応しているのが星ちゃんです。リアルでも会おうとしましたからね。ギンパッチが最後まで言わせなかったですが何を言おうとしたかくらいならわかるでしょうから。
女神ってヤンデレくらいがちょうどいいと思うんですよ。余裕がない感じがして。そそりません?ナニがとは言いませんが。
匂わせな叡智な表現って難しいですよね。
それでは、次回*˙︶˙*)ノ"




