プロローグ18
メルはナタリアがリラーグへと戻った後の事を話す。
精霊の盾ナトゥーリッターを手に入れた事。
しかし、それを本当にメル達が手に入れるには試練が必要だった事。
「色々あったんだな……」
ナタリアはその話を一つ一つ頷いて聞いてくれた。
だが、話はまだ終わりではない。
メルは一呼吸置くと言葉を続ける。
「そして、エルフにエスイルが攫われた……」
「……何!?」
眉をひそめたナタリアに対し、メルは辛そうな表情になりつつも続ける。
「正確には攫われたというよりかは身体を奪われたの……まだエスイルの意識は残ってるみたいだけど」
「いや、待て……エルフに奪われたとはどういうことだ? メル達はエルフの言葉で……」
フォーレへと向かった。
メルはそう付け足し、更に言葉を発した。
「だけど、エルフは二人いる。そのうちの一人の所為なの」
「し、しかし……」
メルの言う事でもすぐに信じる事は出来ないのだろう、ナタリアは困惑した様子だ。
だが、報告はそれだけではない。
「それにレライとリラーグに戦争を起こそうとしてる人たちがいるの、それも転移陣も使って……」
「戦争だと!?」
その言葉を聞きナタリアは当然、驚きの声を上げるのだった。
レライとリラーグは友好国だ。
なのにそれを破る理由などない……そうしたいのは二つの国が気に入らない国だろうが……。
少なくとも今の所そう言った国は無かった。
だが……。
「私は転移陣の中で閉じ込められたし、それに襲われもした……さっきであったあの騎士、あの人達の国だよ」
メルは知りうる情報を頼りにナタリアへと報告した。




