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私の夢は冒険者だったのにっ!!  作者: ウニア・キサラギ
14章 お告げを聞く者
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313話 ドリアードに聞け!

 シスターに道具のことを訪ねたメル達。

 しかし、彼女は何も知らないのだという……。

 嘘かもしれないが、彼女を信じたいと思ったメルは他に情報がないかと困ってしまう。

 するとエスイルがドリアードに聞いたらどうかと口にするのだった。

 ドリアードの事はドリアードに聞けばいい。

 盲点でもあったその事に気が付いたメル達は早速話をするべく外へと出る。


「居た!」


 そして、精霊ドリアードは豊かな土地のお蔭もありすぐに見つかった。

 メルは早速近づくと彼女達はメルの事に気が付き、笑みを浮かべる。


『メル!』


 無邪気な笑みを浮かべて近づいて来る精霊にメルは微笑むとすぐに質問をする。


「ドリアード、実は聞きたい事があって……この辺に貴方達が住みやすい場所ってない?」

『ここ!』


 すると即答した精霊。

 だが……メルは言葉を間違えたと反省し聞き直す。


「ここ最近急に住みやすくなったとか……そう言った場所」

『……? ユーリの魔法で?』


 だが、ドリアードは心当たりがないのだろうか? 困った様な表情を浮かべ逆に質問をしてきた。


「えっと、ユーリママは関係なくて……」

『こっちは昔からこうだよ? 住みやすい所と住みにくい所があるの! 家の大きさは変わっていってるけど……』


 ドリアードがそう言うという事は少なくとも急に住みやすくなったという場所はなさそうだ。

 再び手掛かりが無くなった事にメルはがっくりと項垂れ、話を聞いていたエスイルもまた耳を垂れ下げる。


「その様子だと分からないのか……」

「う、うん……」


 リアスの言葉にも元気なく答えたメル。

 そんな彼女を見てドリアードは申し訳なさそうな表情を浮かべると……。


『メル……ごめんね?』


 と謝って来た。

 それを聞きメルは慌てて顔を跳ね上げ、両手をぱたぱたとさせる。


「ドリアードは悪くないよ!」


 そもそも、急に住みやすくなった所がある! って私達は考えてたけど違ったのかな?

 エルフもフォーグにあると言ってただけだったし……。


 自分達は勘違いしていたのではないか? そう考えなおすメルは顎に指を当てる。


 でも、精霊の道具が急に置かれた訳じゃないとしたら……一体どこに? フォーグ地方は豊かな土地が少ない。

 もし、今居る場所も元から良い土地だったとしたらここは見つかって無かったって事かな?

 小さすぎると村を立てる事も出来ないし、放って置かれたって事だってあるかもしれない。

 でも、他の地方ならともかくフォーグならそういった土地はちゃんと使いそうだけど……。


 ただでさえ食物がちゃんと育つ土地が少ないフォーグ。

 だからこそ戦争が起きてしまった訳で、もし少しでもそんな土地があるのであれば有効活用するのが普通だろう。

 それに今いる孤児院は確かに都市レライからは離れているものの決して歩いて来れない場所にある訳ではない。

 事実メル達も歩いてきた訳で土地を放って置く道理が無いのだ。


 そう考えるとやっぱりここは……少なくとも今の王様が知らない内に精霊の住処になっていた。

 だとすると道具があってもおかしくはないよね? でも……シスターさん達は知らない。

 それにそんな道具があるなら……どこかに隠されているって事? ううん、違う。

 もしそうならドリアード達が変化に気が付くはず。

 なら……ここら辺はずっと前からって言うのは本当で……やっぱり私達は勘違いしてたのかな?


「ぅぅ……分からなくなってきたよ……」

「そもそもドリアード達は何て言ってるんだ?」


 頭を抱え尻尾を力なく下げたメルに対し、リアスは尋ねる。

 シュレムとライノも気になるのだろう、彼女の方に一歩近づいて来た。


「こっちは昔から住みやすい場所みたい……」

「って事はフォーグの中からその道具を探せばいいんだな!」


 シュレムの言っている事は確かに正しい。

 しかし、いくら食物が育ちにくい場所が多いフォーグ地方と言えど……。


「広い大陸なのよ? 確かに土地が豊かである場所って限定すれば少しは探す範囲が減るわだけど……」

「流石にそれは無理だと僕は思うよ……」


 二人の意見にメルとリアスは首を縦に振る。


「昔から土地が豊かな場所を探してみるってのはどうだ?」


 そしてリアスからの提案は意外な物だった。


「今と反対にって事?」

「ああ、今は例えば道が整備されていて馬車に積んだたい肥なんかで土地をある程度回復させるなんて事も出来るだろ? だけど昔は人の手で運ぶには限度があったはずだ」

「……そっか、馬車じゃなくてもフォーグとリラーグは友好国だから……」


 リラーグ王シルトにシュタークが要請を出せば飛龍船も借りる事は出来るだろう。

 そうなれば荷を運ぶのは馬車よりも早い。


「じゃぁ……昔からの場所を探すってのか? でもそんな場所……」


 シュレムは腕を組み首を傾げる。

 だが、メルには心当たりがあった。


「レライだ!」

「レライって僕達が居た所だよね?」


 メルはエスイルの言葉に頷く。

 何故そう思ったのか、理由簡単だ。


「レライは元々フィーナママの国だった……だけど今の王様が戦争を仕掛けて名前も今の名前に変わったんだって……」

「戦争を仕掛ける程手に入れたい裕福な土地だった……ってことか……なら調べてみる価値はあるかもしれないな」


 メルは頷き、仲間達を見る。


「戻ろう? それに……この孤児院の事も言わないとシスターさんは強いみたいだけど流石に一人じゃ危ないよ」


 笑みを浮かべる少女の言葉に仲間達は頷き答えるのだった。

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