プロローグ14
フォーグへとたどり着いたメル一行。
彼女たちは精霊の道具の情報を探しに王の元へと向かい……。
ナタリアは転移門を作成に向かうのだった。
フォーグ地方、都市レライ。
嘗てそこは母フィーナの父達が納める国があった。
だが、戦争に負け現王へと変わった……。
そして、先程別れた祖母ナタリア……彼女が掛けられていた太陽の元へと出られないという呪いの道具があった地でもある。
母ユーリ達は祖母の呪いを解くためにこの地へと訪れ、そしてその方法を得たという。
だからこそ現在があるのだ。
そうメルは理解していた。
その時に母ユーリ達はレライ王の信頼を得て、リラーグとは友好的に接してもらえているのだから……。
でも、王様ってどんな人だろう?
だがメルはその王に会った事は無く……不安と期待が彼女の中で大きく膨らむ。
「メルちゃん? 緊張しているの?」
「ぅぅ……」
それはまた表情に出ていたのだろう、ライノに問われメルはぎこちなく笑った。
するとリアスは横に並び……。
「俺達も居る、そんなに緊張しなくても大丈夫だ」
「う……うん、ありがとう、リアス」
彼の言葉は不思議と安心出来る物だった。
何故かその言葉を聞くとほっとし胸が暖かくなるような気がした彼女はようやく笑みを浮かべる。
「………………」
そんな二人のやり取りをエスイルはじっと見つめ……。
何処か悲しそうに視線をずらした。
「着いたよ」
丁度その時だろうか? 兵士にそう言われメル達は立ち止まる。
「うわぁ……」
リラーグでは見たことの無い立派な城。
メルは初めて見る城に感心し……声をもらすのだった。




