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プロローグ12

 メル達はブランシュに頼み込み嘗て氷狼が居たその場所へと向かう事にした。

 しかし、エスイルは連れて行けない。

 彼はまだ体力が戻っていないからだ。

 必ず戻る事を約束し……メル達は旅立とうとするのだった。

「僕も行く!」


 その声を聞き振り返ったメル達。


「エスイル!?」


 メルは驚きの声を上げたが、そこには一緒に遭難していた少年エスイルの姿があった。

 彼はメル達の元へと近づくと……。


「僕も……行く……! 身体ならもう大丈夫だから!」

「で、でも……」


 メルはどうしたら良いのか困惑してしまった。

 当然だ……エスイルは今まで横になっていた……そんな少年を一緒に連れて行って良いのか?

 メルは迷うが……。


「自分は良くてエスイルが駄目、じゃ……納得しないと思うぞ」

「えぅ……」


 リアスの指摘にメルは変な声を上げる。

 そして、再びがっくりと項垂れた後エスイルへと目を向けた。

 少年はまだ本調子ではないだろう……しかし、向かう先は雪山だ……天候は変わりやすい。

 しかし、だからこそエスイルの力が頼りになる所でもある。


「……分かった、でもそれならまずは装備から揃えないと、ね?」


 メルは渋々と言った風に頷くとそう口にした。

 するとエスイルは笑みを浮かべ長い耳を立てると――。


「うん!!」


 元気よく頷くのだった。

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