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プロローグ8

 見事に結界を解いたメル達。

 しかし、問題は山積みだ……。

 まずは一つ一つ取り掛かるしかないだろう……。

 メル達はソーリオスの防衛のために残る事を決め、タリムへの連絡はライノに任せる事にした。

 彼女達は仲間を見送るべく祠の外へと出る。


「行ってくるわね」

「行ってらっしゃい、気を付けてねライノさん」


 メルの言葉に微笑み「大丈夫よ」と口にしたライノはその背にある大きな白い翼を羽ばたかせる。

 旅立っていく彼をメル達はその姿が見えなくなるまで見送った。


「お婆ちゃん」


 メルはライノの姿が見えなくなると同時に曾祖母を呼び……。


「どうしたのですか? メルちゃん?」

「門兵の人に結界を解いた事を伝えて、街の中に入ってもらって欲しいの……魔物相手なら私達が外に立ってた方が良いよ」

「賛成だな!」


 メルの案にシュレムは頷く、しかし曾祖母イリアとその執事は違った様で――。


「いけません、メアルリースお嬢様達はお疲れでしょう、特にお嬢様、魔力が減っているのではないでしょうか?」

「……そうだよ、だから私はまともに戦えない、だけど――皆が戦うのに私だけ休むなんて出来ない」


 メルはそうはっきりと伝えるとリアスは溜息をつき――笑う。


「わ、笑うなんてひどいよ!?」


 彼女はそんなリアスに訴えるが彼は「悪かった」と謝りつつ言葉を続けた。


「さっきの判断は悪くなかった……慌てる癖を治す為にも状況を見て指示に回れば良い、それと――エスイル」

「な、なに? リアスお兄ちゃん」

「メルを守ってやれ、もし魔物が来たら俺とシュレムは戦わなきゃいけない、シュレムは守るって言うだろうが――」

「当然だろ!!」


 リアスは予想通りの言葉が飛んできた事に苦笑しつつエスイルの肩へと手を置き――。


「それでも、傍で常に守ってくれるのが居てくれれば俺達も安心だ」

「うん!」


 リアスの言葉にエスイルは力強く頷き、メルは複雑そうな顔を浮かべた。


「私達ってエスイルを守る為に旅をしてるんじゃないかな……」


 納得いかないのだろうそうぼやいた。

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