94.アメーバ?…雪の魔物?
酔ったわけでも夢でもなかった。
マシュマロが増えた。
いや、名前は変えた方が…気に入っているらしい。
変えられない。
マシュマロが増えたが、ん~どう見てもわからない種だよな。
ふわふわに似ているがどこか違う。
まぁ気にしても分からないものはそのまま放置。
考えるだけ時間の無駄だからな。
だが、これは。
アメーバが増殖した。
一時、落ち着いていたのだがまた増えた。
雪の中からいきなり出てきたときはビビった。
なぜだろう、元のアメーバとはどことなく受ける印象が違うのだが。
雪の中に居たからか?
アメーバだよな?
何が違うんだ?
…感じる魔力が違うのか。
水の中に居たアメーバはふわふわに近い魔力だった。
新しい雪の中のアメーバはなんとなくマシュマロに近い?
もしかして増えているわけではなくて全く違うアメーバ?
…まぁどちらにしてもアメーバは増えたということだな。
とりあえず、問題なしでいいか。
大丈夫…だよね?
頷いているから大丈夫だろう。
ずっと頷いているけど…撫でてみる、冷たい。
水のアメーバより冷たいけど大丈夫なんだろうか?
まぁ雪の中にもぐったりしているから大丈夫なんだろう。
とりあえず、よろしく。
……
少しだけ暖かくなったような。
冬も終わるのだろうか?
雪はまだ解けていないが。
親玉さんにいきなり担がれた。
ビビって固まってしまった…。
とりあえずお任せで。
外に出て川の外側に移動。
穴が1つ。
また穴?
…今度の穴は階段付き。
何だろうと見ていると中からシュリが顔を出す。
新しいシュリの穴?
前足でシュリが来い来い。
…何がしたいのか不明。
とりあえず穴へ入ってみると…かなり広い。
?
子蜘蛛が岩の入ったバッグを持ってくる。
そして岩を1つ取り出して作った穴の壁にくっつける動作をする。
…岩の壁を作ればいいのか?
とりあえず空間の壁に岩を壁としてコーティングしてみる。
親玉さんも子蜘蛛も満足そうだ。
間違っていないらしい。
穴の壁一面を岩の壁でコーティング加工。
シュリが上を指して下を指す。
…天井と床にも必要らしい、頑張る。
岩の空間に見間違えるほど完璧。
…で、次はどうするんだ?
子蜘蛛達が地上から雪を運び込んでいる。
なるほど雪か。
でもそのままだと融けると思うが。
…ん~「冷凍庫」でいいのか?
穴全体が冷気に包まれる。
これで雪は解けないだろう。
子蜘蛛達が万歳している、あっていたらしい、よかった。
…万歳覚えたのか、いつの間に。
子蜘蛛、子アリ、ちびアリ、ちび蜘蛛が雪を運び込む。
手伝って瞬間移動。
これのほうが早いからね。
あっという間に終了。
…あれ?アメーバ。
この魔力は新しいアメーバのほうだな。
雪の中を…泳いでいるような。
マシュマロも雪の上でコロコロ。
…もしかしてこの子たち雪がないと駄目なのか?
そういえば家の中にマシュマロは入らなかった。
ふわふわと飛びトカゲは入るのに。
雪関係の魔物なんだろうか?
…とりあえずこれで大丈夫なんだな?
親玉さんに確かめる。
大丈夫のようだ、よかった。
雪の魔物…雪男?
…違うな、絶対。
穴の階段も岩でコーティング、魔法で階段から冷気が漏れないように。
水が流れこまないように、入口部分は地上より少し高く土を盛って魔法で固定。
雨対策に屋根を作って…完璧。
コア達が地下の上を気にしている。
確かに地下空間を魔法で固めても木の根っこが心配だ。
第2の広場として広げることに決定。
あれ?また広がるのか…まぁ大丈夫だろう。




