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異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
浄化は基本!
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87.有能すぎるバッグ…飛んだ、怖い!

どう考えても岩の使い道がない。

困った。

1つ思い出した有名ロボットのポケット。

入れても入れても底がない。

どれだけ道具を入れてもあふれることのなかったポケット。


…入るのでは?


岩の問題が簡単に解決。

必要なときに取り出そう。

皆も驚いていたが一番驚いたのはおそらく俺。

バッグが有能すぎて怖い。


農業隊が新たに何かを植えている。

今回は全面を使わず、小規模で作るらしい。

頑張ってほしい。


……


暑さが過ぎた。

ちょっと涼しさが出てきている。

…あの場所に行ってみようと思う。


結界を広げた時に見つけた場所。

上から見た時、見慣れたものが目に映った。

それが何か確かめたい。


もしかしたら主食が手に入るかも。

場所は…忘れた。

しまった、上から見た時は家の場所からではなかったためにわからない。

とりあえず上からもう1度チェック。


思ったより遠いかもしれない。

でも気になるものがある。

行くしかないだろう。

お供はヒオ、シオン、チャヤ、ササの4匹に子蜘蛛さんと子アリさんも?

よろしく。

バッグに水と食料をある程度入れていく。

もしもの事がある。


走ると結構な距離だよな。

飛べたらいいけど無理だから頑張る。


ハハハ、本当に1日で着かなかった。

もしもを思って食料を持ってきてよかった。

連絡は…子蜘蛛が行ってくれるらしい。

大丈夫なのかな?

心配だけど、ありがとう。


美味しくいただいたことのある魔物がちらほら。

森の中にはまだまだ食料が…違う魔物がいるようだ。

魔物がいるなら、どこか安全に寝られる場所を探さないとな。

小さな洞窟を発見。

気配を消す結界を張ったのでシオンに確認してもらった。

問題ないようだ、順番に寝て朝からまた移動。

付き合ってもらって申し訳ないです。


……


着いた。

1日半かかった。

遠いな~。

上から見ただけでは距離がつかめなった。


でも来てよかった。

目の前には小麦の穂…たぶん。

知っている小麦よりかなり穂が大きいが。

綺麗な黄褐色になって穂が垂れているのでおそらく収穫してもいい時期だ。

1つを魔法でちぎって手で揉んで脱穀する。

魔法で粉にして食べてみる。


やばいにやにやする。

知っている小麦より風味がいい、しかも甘味もあってうまい。

異世界に小麦があったことに感謝だ。

収穫しよう。

収穫…あ、1人だ…無理。

いや、諦めない!

欲しいのは穂、なら茎の下を魔法で切っても問題ないな。

立っている小麦の根元を風魔法で「カット」

倒れないように「固定」。

空中に浮いた小麦を次々収穫。

一面の小麦が消えた。


ちょっと休憩。


出発しようとすると、ヒオが邪魔をする。

視線を合わせたあと、首をひねって背中を見せる。

…まさか、乗っていいのか?

伏せをしてくれるので乗ってみる。

お~視線が高い…高すぎる。

そうか、ヒオとシオンは飛べた。

チャヤとササも…飛んでいる。

飛べたのか?

チャヤとササがちょっと怖がっているようだが。

木が飛んでいた風景を思い出す。

チャヤ達はヒオかシオンの魔法で飛んでいるのか。

ハハ、それは怖い、俺も実はかなり怖い。

子蜘蛛と子アリは大丈夫と地上で帰るらしい。

大丈夫かな?

心配だ。

俺も落ちないか心配だ、首元を抱きしめさせてもらった。


1日半が数時間で帰宅。

空を駆けるのはすごいな。

スピードが速すぎて恐怖しか印象にないけど。

途中で出かけていたのかふわふわと飛びトカゲ、カレンに会った。

家に戻るとコアたちとチャイたちが勢ぞろい。

心配をかけてしまったようだ。

気を付けよう。


子蜘蛛と子アリが無事帰宅、不気味なヘビを狩ってきた。

から揚げの催促だろう、頑張った。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >目の前には小麦の穂…たぶん。 >知っている小麦よりかなり穂が大きいが。 >綺麗な黄褐色になって穂が垂れているのでおそらく収穫してもいい時期だ。 主人公は、これが大麦でもライ麦でもな…
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