83.呪いとは?…暑すぎた結果 後編
悪魔の召喚を防ぐ方法ってなんだ。
召喚するのに必要なのは…魔法陣か。
防ぐなら魔法陣を作らせないのが一番だな。
ただ、魔法陣なんて知らないな。
ん~呪いは人か物、呪いを発生させる元がある。
それをどうにかすれば退治できるかな。
問題は悪魔の召喚のほうか。
とりあえず、悪魔の召喚の場合は生贄をささげることから始まるイメージなんだよな。
生贄とか怖すぎる。
というか生贄とかなにそれものすごくやばい。
駄目すぎる。
これを何とかしないと。
魔法陣、どんなものかわからないから黒い石としてイメージしてみよう。
黒い石に生贄をささげようとしたら…実行犯には死んでもらうと後味が悪いので、眠ってもらおう。
うん、それがいい。
どんな術か、生贄にする方法がわからないけど、とりあえず実行犯は寝ろ。
ついでに方法を忘れてもらうと…いい。
また生贄の儀式をされても困るし、これに決定。
それにしても暑い、川の中にいるのに暑すぎる。
呪いの場合も考えないと、めんどくさいので同じ黒い石をイメージ。
攻撃したいけど、反撃されても怖い。
呪い怖い。
だから今まで通り元凶の黒い石に呪いそのものを返そう。
仲間を苦しめた分をプラスするのはご愛嬌ってことで許してくれ。
ハハハ。
呪いを増やさない方法は…黒い石から呪いが出てきたらすぐに押しとどめよう。
ついでに閉じ込めて出てこられないように。
…出てこないより作らせないほうがいいよな?
あ~黒の石が呪いを作れないようにイメージしよう。
その方が確実だ。
あれ?
中に閉じ込めたり封じたりしたら、日本の神社にある石のイメージになってしまった。
しめ縄をされた黒い石…まぁそれもありか。
ハハハ、元が何か知らないけど、いきなりしめ縄で飾られたらびっくりだな。
それなら悪魔召喚の術式は666か?
ダメだイメージがごちゃごちゃになった。
やり直し。
悪魔の召喚は
生贄を傷つけようとしたら寝ろ、そして忘れろ!
呪いの場合は
呪いを作れないように。
あれ、簡単だ。
さてイメージが固まったら
「…何するんだっけ?、呪いの退治だ」
えっと、そうだ実行するんだった。
黒い石に実行するんだよな。
なら黒い石に
「発動」
ふわっと俺自身が光に包まれて一瞬で消える。
…ビビった~。
急に意識がはっきりした。
あれ? おれ…やばいちょっと脱水状態だ。
何かいろいろ考え込んでいる間に時間が進んでいたようだ。
…ん? 何か重要なことを考えていたような、なんだ?
違う、水分補給、水分補給。
あ~寝不足の上この暑さ。
ちょっとやばかった。
…そういえば、何か魔法を発動したような。
思い出せ!
あ? 悪魔がなんだっけ?
というか悪魔なんかどこから発想してきたんだ?
…今日は早く寝よう。
魔法でしっかり部屋を涼しくしてから、睡眠は大切だ。
……
収穫を農業隊がやっている。
…魔法で俺の周りの温度を少し下げて過ごしやすくしてから参加。
頑張った。
だらけていたから頑張った。
というか最初から魔法で対処できた。
気が付くのが遅い。
あの後、頑張って思い出そうとしたが発動させた魔法がわからない。
脱水症状で頭がぼーっとして記憶が、何かごちゃごちゃ考えていたような気はするが。
呪いの事を考えて、なぜか悪魔が出てきて。
で、鬼退治?
よく思い出せない。
何かが起こっていたら…知らないふりで許してもらおう。
うん、ワザとではないし、そうしよう。
……
収穫ってこんなに大変なのかな?
収穫しても収穫しても終わりが見えない。
水の中の熱中症は気が付きにくいので注意、経験から。




