表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
浄化は基本!
79/672

79.ガルム2 アイ

-犬で間違いないアイ視点-


住処の外が騒がしいと思ったら全員が家の外にいる。

主が外にいるときはほとんどが外にいるが、全員となると珍しい。

仲間を引き連れて外に出る。

…え。

俺も仲間も足が止まる。

目の前には…土龍がいる。

かつての姿とは程遠いが、確かにあの魔力と気配は土龍で間違いない。

以前から水龍がいて驚いたが、土龍まで。


主は…平然と受け入れているようだ。

少し怖いが近づくと主が心配してくれた。

仲間がまだ本調子ではないためよく様子を見に来てくれる。

うれしい、ほかの仲間も尻尾の振りが抑えられていない。


川から水の精霊が顔を覗かせては水に潜るという遊びをしている。

主は気が付くと手を振って遊びに付き合っているようだ。

水の精霊が増えているのか、すごいなここは。


……


森の中を全速力で走る。

まだ少し本来の動きができていないモノがいる。

ずっと体を動かしていなかったのだから仕方がないのだろう。

俺もまだ本来の動きとは言えないな。


俺たちと一緒にダイアウルフのチャルさんとチャタさんが走っている。

まだ本調子ではない俺たちを心配して主が一緒に行くように言ったようだ。

正直ありがたい。


森の中には今の俺たちではどうすることもできない敵がいる。

無茶をして主を悲しませるつもりはないがもしもがある。

ある程度体を慣らすために走ってみてから帰ることにする。


連日続く暑さ。

森から消えていた季節が戻ってきているのがわかる。

主はやはりすごい。


……


ゴーレムたちが家に入るのを主が確かめている。

今日は終わりなのだろう。


畑という場所で仕事をしているゴーレムの数に最初驚いた。

多すぎる。

まさか主1人ですべてに魔力を供給しているとは。

結界の維持に魔力の循環、そしてゴーレムの維持。

主の魔力はすごい。


ごはんという時間になった。

主は食べる時間がほぼ決まっているようで、俺たちもそれに合わせている。

主の作るごはんは不思議なモノですごくうまい。

今まで食べたことがないモノがいっぱい出てくる。

楽しみの1つになった。

同種仲間もほかのモノたちも楽しみのようで雰囲気が楽しげになる。

本気の争奪戦には俺たちは怖いので参加できないが。

特にコアさんたちフェンリルと親玉さんの子供アルメアレニエの争奪戦。

シュリさんの子供アビムフールミとラタトスクたちの争奪戦。

この2つには近づかない、怖すぎる。


今日も不思議なごはんが出てきたがうまい。

イビルサーペントがこれほどの味になるとは。

あれ?…知らない間に争奪戦に参加していたようだ。

おかしいな、怖いから避けていたはずが。

それにしてもうますぎる。

早く本来の力が戻ってほしい、そうしたら最後まで粘れたのに。


……


「アイ」


主が最近、俺に向かってアイと呼ぶ。

チャイさんに確かめると、おそらく名前だろうと教えてくれた。

俺につけられた名前、少し不思議な響きを持つが気に入っている。

仲間も名前が付けられたようで一生懸命覚えている。

自分の名前を覚えたら仲間の名前も覚えよう。


1日のアクセスが5000を超えました、ありがとうございます。

少しでも気に入って頂けたらブクマ登録と評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ