36.森は広い…親玉さん?
子蜘蛛さんが持ってきた赤い果物をバッグに次々放り込んでいく。
まさか、持ってきたバッグが魔法のバッグになるとは。
某有名なロボットに感謝!
子蜘蛛さんたちが持ってきた赤い実30個、収穫。
まだ、実はあるみたいだけど終了、収穫時期ではないのかな?
子蜘蛛さんたちは木と木の間を自由に行き来している。
小さい忍者だ。
子蜘蛛さんのあとを追って森を進む。
なぜか子蜘蛛さんが先導をしてくれる。
ありがたい。
目の前をすっと子蜘蛛さんが通る。
立ち止まって確認すると数歩離れたところに葉が生い茂る低めの木。
近づくと子蜘蛛さんがまたまた収穫。
生い茂る葉の中にキャベツのような塊がぽつぽつと見える。
その塊の1つを持ってきてくれたようだ
これまた結構なデカさ、バスケットボールぐらい。
子蜘蛛と塊の大きさを比べる、よく収穫できるなこれ。
野菜の塊から1枚剥がして食べてみる。
えぐみはなく優しい甘味があってシャキシャキ。
キャベツとは違うしレタスとも違う、中間ぐらい?
表現しにくいがうまい。
またまた、バッグへ入れていく。
今いる場所はこの野菜の木?が数十本ある。
集まっているので収穫量が多い。
全部で50個
…食べきる前に腐らせそう。
帰ったら保存部屋に何か魔法がかけられないか考えよう。
……結構歩いているが食べられる実がなる木が少ないようだ。
魔物は結構な数がいるようで襲おうとするが、コアが呻り声をあげて追い払っている。
コア最強!
呻っていると俺も怖い!
黄緑の鮮やかな実のなる木を発見。
子蜘蛛さんが今度はこぶしサイズの実を収穫。
さわやかな香りがレモンのようだ。
同じ木から今度は青みがかった実を収穫。
こちらは…無臭。
不思議に思うけど持ってきたのでバッグへ。
両方合わせて50個収穫。
種類としては3種類。
とりあえず一度、家に戻ろう。
家に帰ると別行動をしていたシオンとチャイの前に獲物が5匹。
ソアとヒオの前には7匹。
クロウの前には2匹。
獲物を狩る数が日々増えている。
それにしても大量。
コアたちはみんなで1日3匹を食べる、あまり狩りすぎないように言わないと。
でも、その前に頭をなでて感謝。
解体は慣れたので時間もかからず終了。
皮を剥ぎ取るのも魔法でできるようになった、時間短縮だ。
肉は冷蔵部屋に瞬間移動させておく。
皮は…まだ方法を模索中。
子蜘蛛さんのサイズを確かめるために、親玉さんに声をかける。
……
親玉さん、お前も成長をしているのか…。




