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異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
綺麗になったら修復です!
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13.お願いしよう

ありえない提案に少し混乱してしまった。

なんで、わざわざ魔石を王に売りに行く話が出るんだ?

おかしいだろう。

カフィレットをちらりと見るが、どうもふざけている様子は無い。

本気ならそれはそれで怖いんだが……。


「カフィレット、落ち着け」


ダダビスが焦った声でカフィレットに声を掛ける。


「でも――」


「いいから落ち着け。主様、申し訳ありません」


ダダビスが謝る必要はないが。


「大丈夫だ」


何だか「教師を雇う」という目的から、どんどん遠ざかっているような気がするな。

だいたい魔石の事もよく分かっていない俺が1人で考えても、空回りするだけだよな。

ダダビスたちを見る。

親切な人たちだと思う。

初対面で、換金場所まで連れてきてくれたんだ。

魔石のせいで換金は出来なかったが……。

もうこの際、ダダビスたちに相談するか?

その上で、お金の問題は……。

あれ?

魔石に注ぐ魔力を少なくして、価値を下げた魔石を用意したらいいんじゃないか?

今俺が持っている魔石は、どうも彼らにはすごい存在みたいだった。

原因は魔力が大量に詰まっているから。

つまり、俺が加減して魔力を注げば価値は下がるはず。

あっ、魔石の中の魔力が森の魔力とか誤解されていたな。

それは、正直に言うのが一番だろうな。

魔石の中の魔力は俺の魔力であって、森の魔力ではないと。

まぁ、俺と森の魔力って俺が魔力を流しているせいか少し似ているんだよな。

でも、似てはいるが別物だ。

俺のだと分かれば価値も下がるだろう。

よし、教師についてはダダビスたちに相談して、魔石は別のモノを用意しよう。


「ダダビス、魔石は別のモノを用意するよ」


「別の魔石ですか?」


「あぁ、これは俺が魔力を注いで変化させたんだ。魔力が詰まっているから高くなるなら、注ぐ魔力を減らせばいいだけだろう?」


「主様が魔力を注いだ……」


「あぁ、これは俺の魔力で森の魔力ではないんだ。悪いな」


「主様の……」


そんなにショックだったんだろうか?

3人が唖然と俺を見ているんだが……。

まぁ、森の魔力だと興奮していたら、俺の魔力でまったく違ったとなると……ショックだな。

もっと早く誤解を解けばよかった。


「そうでしたか。主様の」


あっ、納得してくれたみたいだ。

良かった。

誤解されたままだと、申し訳ないからな。

それにしても、あれが気になる。

これからお願いする立場だしな。


「あのさ、様付け止めないか? どうも気になってしまって」


「「「えっ!」」」


いやいや、そんな驚く事か?

だいたい俺は、様付けされるような存在ではないし。


「あ~、これから3人とは親しく付き合いたいし。様付けされると距離を感じるから」


騎士が一般人に様付けとか、異様にドキドキするから止めて欲しい。

本当はもっとざっくばらんに接して欲しいけど、それは今は無理そうだからな。

とりあえず、様付けだけは止めよう。


「いいのですか?」


ダダビスを見ると、ものすごい真剣な表情をしている。

その勢いに頷くと、3人が嬉しそうな笑みを見せた。

何だか喜ばれているようだ。

……まぁ、いいか。

喜んでいるんだし。


「えっと、ダダビス、相談があるんだがいいか?」


俺の言葉に不思議そうな表情のダダビス。


「時間に余裕のある教師を知らないだろうか?」


「はっ? 教師?」


流石に思ってもいなかったのか素になったな。


「あっ、すみません」


「話し方も特に気にしないから」


「はい」


あっ、駄目だったか。


「あの、なぜ教師が必要なんでしょうか?」


「あぁ、俺の下にいる子供たちがこの世界で生きていけるようにしたいんだ」


あれ?

なんで、3人とも固まってしまうんだ?


「子供ですか!」


……この世界の獣人は1つ1つの表現が大げさだな。

国民性なのかな?


「あぁ。俺と……」


どう言えばいいんだ?

預かった子供達だけでは説明不足だよな。

俺のように神様の問題に巻き込まれてなんて言えないし。


「お子さんがいたんですか?」


お子さん?


「あっ、ちがう。ちがう」


焦った。

そうか。

俺の年で子供と言ったら俺の子だと思うよな。


「ちょっと、ある人から預かったんだ」


あの子達の事をどういえばいいのか、考えていなかったな。

後でじっくり考えよう。

下手な事は言えない。


「ある人……そうでしたか」


なぜそこで考え込むんだ?

もしかしてある人が誰なのかはっきりさせないと駄目なんだろうか?

でもさすがに言えないよな。

神様から預かったなんて。

どうしようかな。


「分かりました。教師ですね。今すぐは無理ですが、探します」


マジで!


「ありがとう。ところで教師を雇うとしたら幾らぐらい必要だろう」


あれ?

俺はそれを聞いて理解できるだろうか?

……この世界のお金の単位も知らないんだが。


「1人専門で雇うとなると1ヵ月5万フィールですね」


あっ、やっぱり5万フィールの価値が分からないな。

でも、お金の単位は分かったな。


「そうか。住み込みだとどうなる?」


「住み込みですか?」


ダダビスが驚いた声を出す。

住み込みは無理かな?

でも、あの子達を森から出すのはまだ早い。

遊びながら色々学んでいるが、防御魔法をまだ覚えていない。

あれでは危なくて森から出せない。

とりあえず、帰ったら結界だけは覚えさせよう。


「あぁ、俺の家に来てもらいたいんだが、無理だろうか?」


「主様、あっ、主の家に住み込み……えっと」


俺の家じゃない方がいいのか?

そうか、女性の教師だと身の危険を感じてしまうかもしれないな。


「コア達や水……龍たちもいるから、安心してきて欲しい」


コアたちや仲間が必ず家の中にはいるから、2人きりになる事は無い。

だから安心してほしい。


「安心……そうですね。はい」


あれ?

話をしていて少し顔色が戻っていたのに、また悪化した?

ダダビスの後ろにいる2人も同じ反応をしているな。


「えっと、どんな教師を探しているのでしょう」


教師と言っても色々あるよな。

そうだな、まずは……。


「この世界の常識と、読み書きと計算を教えられる教師が欲しい。性別や年齢は特に希望は無い」


「常識と読み書きと計算ですか?」


「そうだ。とりあえず生きていくうえで、必要な物から学ばせるつもりだ」


ダダビスには思い当たる人物がいるのだろうか?

かなり真剣に考えこんでいるな。


「分かりました。えっといつまでに探せばいいですか?」


早く見つかっては欲しいが、すぐには無理だろうな。

住み込みだし。


「30日で探してほしい。早ければ嬉しいが」


後は予算についてだよな。

1ヵ月5万フィールと言っていたから、住み込みでお願いする以上4倍? 5倍?

5倍と考えて。


「1ヵ月25万フィールでおねがいしたい」


「25万フィールですか!?」


住み込み代を上乗せしたらこれぐらいだろう。

魔石が売れないと、この値段も払えないんだが。

……とりあえず、家に戻ったら売れる魔石を作ろう。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公の思考が話が進む毎に 読むのが苦痛になってくる(´・ω・)
[良い点] よく言えばほのぼの [気になる点] 主人公がいつまで経っても一向に考える力が養われない点。 [一言] ほのぼのを通り過ぎて「愚か」の領域に片足突っ込んでいると思います。誰ともコミュニケーシ…
[気になる点] 住み込みだと逆に給料安くなるのでは? でも勤務地があれなので危険手当て込みかな(笑) [一言] 微妙に話が噛み合わない主人公。 ほのぼのします。
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