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脇役らしく平和に暮らしたい  作者: 櫻井 羊
中学生編
154/232

75話



 なんてことない放課後。もう暫くしたら期末テストがあるが、これさえ乗り越えれば夏休みだし、頑張れる。が、嫌なものは嫌だ。直前に焦るのも嫌だし、少し早いが少しずつ勉強を進めておくことにした。

 今日は秋田くんに誘われて二人で歴史の勉強をしていた。




「歴史上の人物が尽く別の名前になっていてとても辛い」

「そうだね。まぁ覚えるしかないよ」


 誰もいない教室で、二人で歴史の教科書と向き合う。もう慣れてしまったが、やはり覚え直すとなるとかなり面倒だ。


「俺さぁ、昔は歴史とかの文系科目のほうが得意だったんだよね」

「そうなんだ?」

「そうなの。でも今は数学のほうが得意」

「まぁ仕方ないんじゃないかな」


 ほぼ変わらない数学に対して色々なものが変わってしまった歴史やら地理。今まで積み重ねてきたものを使える数学のほうがやりやすいんだろう。

 ところで、私も全然歴史が覚えられないんだが。どうしよう。……まだ時間はあるし何とかなるだろう。


 私の目の前で勉強していた秋田くんは既に飽きたらしく教科書に落書きをし始めていた。早いぞ。



 それから暫くは二人とも無言で……いや、たぶん私は単語をブツブツ呟きながら勉強をした。


「あ」

「ん?」

「そらきれい」

「ほんとだ」

 


 教室の窓から見た空は見事なオレンジ色で、思わず写真を撮った。


「ところで秋田くんさ」

「んー?」

「今日なんかマスクつけてるけど、どうしたの?」

 花粉症? と聞けば秋田くんは首を振った。違うらしい。ならばなぜマスクをつけているのか。





「風邪気味なんだよね」

「今すぐ帰ろう」




 病人なら大人しく家に帰るべきだろう。体調が悪化してしまったらどうするのか。





 案の定というかなんというか、翌日、秋田くんは学校を休んだ。

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