第十六話 魔法
アークデーモンにズタボロにされた僕は、デーモン狩りを控えることにした。
というか、なんで僕がまだアークデーモンを狩らないといけないって話だ。
アークデーモンに墓地を無茶苦茶にされてもギルドの責任だから関係無いしね。(探索できる墓地はギルドが管理責任を持っている)
そんなわけでゴブリン狩りをしようと思ったわけだが、そろそろ魔法も使いたい。
ここで魔法について細かく説明すると、厳密に言えば魔法もスキルの一種だ。
その中で魔法と、そうでないものの線引きは結構曖昧になっていて、人によって解釈は違う。
ただ、多くの者は魔法は攻撃する際に使う人工的な自然現象で、スキルはステータスの強化や、技、一定の条件下で特殊な効果を付与するものだと解釈している。
僕も概ねこれに一致している。
だが、魔法の中にはスキルを使えなくても使えるものもあるのだ。
その例がエンチャント効果。
魔鉱石などの、魔力を含んだ結晶石を介すると、その石の属性に沿った魔法が使える。
と言っても、魔法に名前がなく、水属性なら水を放出するだけだったり、土属性だったら土を作るだけだったりする。
役に立たないわけでもないが、あまり使い勝手は良くない。
だが、エンチャント効果により使える魔法の威力は普通の魔法と違って、加えた魔力の量によって威力が変わる為、魔力量が多い者が使ったら桁違いの威力になる。
僕は、魔法系のスキルは持っていないし、取得するにしてもEランクの魔法スキルより、エンチャントの魔法の方が強い。
だから、今回からはこの間買った盾についていたエンチャントを利用してゴブリンを倒し、『魔法の初心』と『魔法の基本』を取得していくつもりだ。
今後の方針を決めた僕は、早速ゴブリン討伐の依頼書を持って受付に向かった……
………そんなわけでゴブリン狩りに来たわけだが、全然見つからない。
30分たって、ようやく1匹見つけた。
今日は運が悪い。
早速盾に魔力を流す。
すると、盾の魔鉱石から光線がでる。
これは……聖属性魔法みたいだな。
デーモンが使ったダークラインのような威力はない。
この光線に貫通力はなく、敵を押し倒すくらいが関の山だ。
だが、ゴブリン相手にはこれでも充分だった。
光線がぶつかった箇所から血が出て、そのまま倒れ絶命した。
1度使うのに最低魔力50必要だから、1日に使える回数は、せいぜい20回とちょっと。
魔力を使いきれば、体力を使い切った時と同じように、動きづらくなってしまう。
1日取得出来るスキルは20個までにしておこう。
そしてまた、僕はゴブリンを探し出した。




