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124話 やる事が多過ぎる






考えることが山程ある。

たが、そればかりというわけにもいかない。




四霊山に行っていた間に公務もできていないし、そろそろ学園の長期休暇も終わる。

考えることもやる事も多過ぎる。








気分転換に蒼天の本部を散歩していると、中庭でお茶をするメルを見つけた。

いつの間にこっちに遊びに来たのだろうか。

そして、俺が驚いたのはメルと談笑しているのが天人族のエリスプリナだったからだ。




天人族は共に帰還し、現在蒼天で天人隊として新たに組織化を図っている。

が、まだすぐに動き出せるわけではない。

族長のエリフレイナが天人隊の隊長になり、元々天人族達の中で隊長だったフォルオムが副隊長に。

その二人はローナとバロンと共に蒼天で動き出すために毎日のように会議を行っている。




その中でエリスプリナはそれなりに暇なのだろう。




だが、いつの間にメルと仲良くなったのだろうか。





ちなみにベルクールは俺の直下で動くようにした。

どこかの隊に入れるにはクセが強いし、個人でも相当な強さを誇る為自由に動かせたほうが良いだろうと俺が判断したのだ。

ワーグナーも駐屯地からこちらに移籍し、約束通り隊長になるために頑張っている。

主にバロンからの講義に明け暮れている。




幹部以下で動ける指揮官が欲しかったので、ある意味でワーグナーは必要だった人材である。







メルとエリスプリナが楽しそうに話しているので邪魔をしないように俺は中庭には寄らずに散歩を続けた。






訓練場を見ると、蒼天弐番隊隊長のハイヒューマンとなったガイゼンと戦鬼衆の三席ベルドールが戦っていた。

戦闘好きの二人だが、この二人が仲が良いのは意外だった。

少し興味があったのでそれを見ていると、後ろから声をかけられた。



「なかなかにやるなー、あの二人」



振り返るとベルクールが立っていた。



「参加したそうだな」


「いいのか?」


「あの二人なら絶対喜ぶぞ」




俺は戦いが終わるのを待って二人に声をかけた。

今回の勝ちはガイゼンだった。




「おーい!ベルクールも参加希望らしいぞ!」


「殿下!!」


「おぉ、確か殿下と二人で死線を越えたという……」


「どうする!?」


「「ぜひ!!」」




そこからベルクールも参加して交代交代で模擬戦をしていた。




やはりベルクールは相当に強いようだ。

7割くらいの勝率で勝っていた。

それでも、やはりガイゼンとベルドールも強い。

良いメンバーが揃ってきたなとアルスは微笑んだ。




「ここにおられましたか」




後ろから顔だけ出して眉間に皺を寄せたローナが溜息を吐いた。




「ん?」


「ん?じゃないですよ。殿下、やる事がいっぱいあるんですよ?」


「………息抜きに」


「もうしましたよね?」


「………戻ろう」


「はい」




俺はローナに引きずられるように執務室に戻された。

あー、俺も自由に遊びたい。









それは、まぁ無理な話か。





















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