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【8/30書籍発売!】戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される!  作者: サンボン
コラボ番外編!「僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。」と大乱闘!
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大乱闘の予感……

GOMさんの作品とのコラボ企画!

「戦隊ヒロインのこよみさん」×「僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜」


第2話です!

「コウタ殿! コヨミ殿! 久しぶりなのじゃ!」


 突然現れた魔神将のチエさんに、僕とこよみさんは驚きを隠せない。


 え? え? どうしてこんなところに!?


「え、ええと……チエさん、お、お久しぶりです……?」

「うむ! よく来たのじゃ!」


 僕は呆けたまま挨拶したけど、チエさんから返ってきた言葉は……これって……。


「ひょ、ひょっとしてですけど、僕達をここに連れてきたのって……」

「そうじゃ! もちろんワシなのじゃ!」


 そう言って、チエさんは誇らしげに胸を張った。

 や、やっぱり……。


「そ、それで、僕達を呼んだのは一体……」

「イヤイヤ、実はワシ、正月にタケ殿達とした対戦格闘ゲームにハマっておってな! せっかくだし、リアルでやったらもっと面白いかと思ったのじゃ!」


 ……嫌な予感しかしない。


「じゃから、ここでコヨミ殿やコヨミ殿達と、タケ殿達とのバトルロイヤルをするのじゃあああああああ!」


 両腕を広げ、魔神将よろしくまさに高笑いをするチエさん。


 そんな様子を尻目に、先輩がススス、と僕の傍に近寄ってきて耳打ちする。


「(ね、ねえ……この女の子、何者?)」

「(え、ええと……以前、こよみさんとポータムに行った際にお知り合いになった、魔神将のチエさんです……)」


 僕はガックリとうなだれながら、先輩に説明する。


 すると、今度は飯綱先生がススス、とやってきてこれまた耳打ちする。


「(……で、私達をどうやってここまで連れてきたのだ……?)」

「(……僕にも分かりません……ただ、武士さんは“ご都合主義”と……)」

「(そ、そうか……)」


 うん、先生は考えることを止めたようだ。


「というわけで、タケ殿達も既に来ておるぞ? ホレ」


 そう言って、チエさんが指を差すほうを見やると……あ、武士さんやリーヤさん、マムさん達まで、念入りにアップしてる……。


「と、とりあえず、武士さん達のところに行ってみますか」

「そ、そやね……」


 僕達は武士さんの元に歩み寄ると。


「あ! コウタくん、コヨミさん!」

「コヨミ殿なのじゃ!」


 僕達に気づいた武士さんとリーヤさんが、駆け寄ってきた。


「あはは……お久しぶりです……」

「こ、今回も大変だね……」


 僕と武士さんは、お互い頭を掻きながら苦笑いした。


「相変わらず小っちゃいなあ」

「その台詞、コヨミ殿にそのまま返すのじゃ!」


 うん、コッチもいつも通り仲が良さそうで何より。


「ところで……今回の件、詳しく教えていただけますか……?」

「うん、そうだよね……」


 武士さんは複雑な表情を浮かべながら、詳しく説明してくれた。


 何でも、正月にリーヤさんのご実家へみんなで集まり、その席でゲーム大会をしたことが事の発端らしい。


「……多分、有名なゲームだからコウタくんも知っているとは思うけど、あの色々なゲームのキャラが一堂に会して、バトルロイヤル形式で闘うあのゲームだよ……」

「え、ええ、それは知っていますが……それと今回とどう関係が?」


 武士さんの説明を聞いてもピンとこない僕は、やっぱり武士さんに再び尋ねる。


「それが……チエさんがそのゲームに大層ハマっちゃって……せっかくだからと『みんなで大乱闘するのじゃ!』という号令の元、あれよあれよと色々やらかしちゃって……」


 そう言って目を逸らす武士さん。

 だけど、僕はそんな武士さんに違和感を覚えていた。


「ええと、チエさんがお正月の“おふざけ”で企画したことは分かりましたけど……武士さんもエレンウェさんも、珍しくそれを止めたりしなかったんですね?」

「っ!?」


 僕の質問に、武士さんがピク、と肩をこわばらせた。

 あ、何かあるな。


「……武士さん?」

「……や、やっぱり気づいちゃったよね……実は今回のこのバトルロイヤル、優勝者には賞品として、チエさんが“どんな願いでも一つだけ叶えてくれる”んですよ」

「ええ!?」


 どんな願いでも!? 一つだけ!?


「ほ、本当ですか!?」

「うん……君も知ってるだろ? チエさんのデウスエクスマキナという名の“ご都合主義”を」


 そう言われてしまうと、僕も首を縦に振るしかない。

 確かに、チエさんなら何でもあり(・・・・・)ですし……。


「……そういう訳で、この闘い、僕とリーヤさんは本気で勝ちに行くつもりだよ」


 そう言うと、武士さんの瞳に勝利への意思が宿る。


「「「その話、乗った!」」」


 すると、僕の後ろで三人の女性が宣言した。


 うん……振り返らなくても分かる。

 同じく話を聞いていたこよみさん達だ。


「よっしゃ! せやったらこのウチが、全員倒して賞品ゲットや! ……そんで、白雪姫城を貸し切りにしてもろて二人っきりの結婚式を……(ボソッ)」

「んふふ……いっそのこと、上代くんをピンクから略奪してやるわ……(ヒソヒソ)」

「ふふ……上代くんと永遠の師弟関係となって、大学から私生活まで一緒に……(ポツリ)」


 呟きと共に、三人の瞳が妖しく光る……怖い。


「だから、君達にはせっかく来てもらって悪いけど、勝たせてもらうよ?」

「は、はあ……」


 うん、意気込んでる武士さんには悪いけど、僕は曖昧な返事しかできない。


 だって。


 僕、闘えないんですけど……。

お読みいただき、ありがとうございました!

次話は16時を予定!


なお、異世界CSIの武士視点の番外編は下記からお読みいただけます!

物語本編と一緒にどうぞ!


「僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜」

https://book1.adouzi.eu.org/n0208gj/

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キネティックノベルス様から8/30発売!
どうぞよろしくお願いします!


【戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される!】
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