表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/186

最終決戦!怪神デミウルゴス!⑩

ご覧いただき、ありがとうございます!

 デミウルゴスが音速を超えたことによる衝撃波が収まり、辺りに静寂が戻る。


「こよみさん、“アイギスシールド”を……」

「うん」


 僕の指示で、こよみさんは構えていた“アイギスシールド”をゆっくりと下ろす。


 そこには。


「な、何だよそれ……!?」


 最終形態へと変化を果たした高田光機の姿に、僕は思わず声を失う。


 正面には、第一形態のドラゴンが。

 向かって右には、第二形態の髑髏の騎士……ペイルライダーが。

 向かって左には、第三形態の法衣をまとったラッパ吹きの髑髏……トランペッターが。


 これら三体が巨大な金色の円環(リング)を担ぐように配置され、そして、円環の中央一番上に……赤いマントを羽織った全裸の高田光機が、座禅を組んでいた。


 この姿は……!


『クフフ……これが僕の最終形態、“デミウルゴス=ディエス=イレ”だよ』


 座禅を組む高田光機が、その口の端を吊り上げながら静かにそう呟くと、突然、円環が輝き出した。


「くうっ!?」

「な、何や!?」


 僕達はその眩しさに、堪らず目を細める。


 そして、徐々に光に目が慣れてきた時、円環の中から現れたのは……髑髏の、天使?


 だけど、天使のその姿は……!?


「ヴァ、ヴァルキュリア……?」


 そう……髑髏の顔と背中にある天使の羽以外、背格好もその姿も、まるでこよみさんのようだった。

 もちろん、右手にはランスを、左手には大盾を携えて。


「な、何や! ウチの真似したかて、ウチと同じ強さにはなれへんのやで! それだけやない! ウチのほうが圧倒的にべっぴんさんや!」


 こ、こよみさん、そこは関係……は、大いにありますけれども!?


 と、とにかく!


「こよみさん! 他の三体はともかく、あの天使もどきはどんな相手か分からない以上、気をつけてください!」

「分かった!」


 僕の言葉を聞き、こよみさんは“アイギスシールド”を構えながら警戒の姿勢を取る。


『クフフ……そうだね。せっかくだから、僕の分身達で遊んであげようかな?』


 そう言うと、高田光機は指をパチン、と鳴らした。


 すると。


「な、なにいっ!?」


 円環からドラゴン、ペイルライダー、トランペッターが放たれ、こよみさんに一斉に襲い掛かる。


「こ、こなくそっ!」


 こよみさんはまとめて薙ぎ払うかのように“ブリューナク”を振り回す。


 だが、三体はそれぞれ三方向に分かれ、こよみさんの的を絞らせない。


「キャアアアアア!」

「っ!? こよみさん!」


 正面から来るドラゴンの攻撃を“アイギスシールド”で弾き、横から来たペイルライダーの大剣もかろうじて“ブリューナク”で受け止めるものの、体勢が不十分でそのまま弾き飛ばされてしまった。


 くそ! “アイギスシールド”が正面にしか対応できないところを狙われた!


 だ、誰かっ!


 僕はせめてこよみさんの後方をフォローできる人を探すけど……駄目だ……先輩も飯綱先生も、既に満身創痍でとてもじゃないけど対応できない……。


 後は……!


「ガネホッグさん! いけますか!」

「……やるしかないだろう!」


 そう叫ぶと、ガネホッグさんが立ち上がるこよみさんの傍に近づき、その後ろに立った。


「アンタ……いけるんか?」

「……最低限の仕事は果たす」

「よっしゃ! ほな、後ろは任せたで!」

「バオオオオオオオオ!」


 こよみさんの檄に、ガネホッグさんが雄叫びを上げる。


 そして、そんな僕達を、高田光機は円環の上でニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら眺めていた。


 クソ……その顔、必ず絶望に変えてやる!


「っ! 来ます!」


 高田光機の分身達が、先程と同じように三方向に分かれて襲い掛かる。


「かかってこんかい!」


 こよみさんが前方に“アイギスシールド“を構えてドラゴンを受け止めると、見計らったようにペイルライダーとトランペッターが挟み込むように横から攻撃を仕掛けた。


「ガネホッグは左や!」

「バオオオオオオオオ!」


 こよみさんは右から大剣を振り上げるペイルライダーに向け“ブリューナク”を構え、ガネホッグさんが左から突っ込んでくるトランペッターにその長く太い鼻を振り回した。


 だけど。


「ガアアアアアアアア!」


 ガネホッグさんがトランペッターの突撃を止められず、そのまま弾き飛ばされ……いや!


 ガネホッグさんはその長い鼻をトランペッターの足首に巻き付けて相手の体勢を崩すことに成功し、トランペッターの突撃はこよみさんから逸れた。


「くらええええええええ!」


 背後の心配がなくなったこよみさんは、冷静に狙いを定めると、ペイルライダーの頭部へと突き出した。


 一対一で闘えれば、こよみさんなら……………………ああっ!?


 今まさにペイルライダーを仕留める、その時——髑髏のヴァルキュリアが、上空からこよみさんにその巨大なランスごと突撃してきた!?


「こよみさん! 避けてっ!」

「くうっ!?」


 こよみさんは慌ててその身体を捻る。


 だけど。


「アアアアアアアアッ!?」


 無情にも、髑髏のヴァルキュリアのランスは、こよみさんの右脇腹を抉った。


挿絵(By みてみん)

お読みいただき、ありがとうございました!


次話は明日の夜更新予定です!


少しでも面白い! 続きが気になる! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キネティックノベルス様から8/30発売!
どうぞよろしくお願いします!


【戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される!】
― 新着の感想 ―
[良い点] う、うわぁぁあ!? 見た目はともかく、実力は確かな敵なのかな!? だ、大丈夫なのかぁぁあ……!
[一言] 分身ときたか…(^_^;) よし、耕太、出番だ!相手は元アリスだから耕太は傷つけない! …に違いない …多分…だといいな
[良い点] ピンチの筈なのに、全裸赤マントが脳裏から離れません(笑) 圧倒的なピンチの後に爽快感が待ってる訳ですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ