表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

243/280

第11話 物静かな人

 私とクラーナは、基本的に二人で依頼をこなしている。

 だが、例外的にリュウカさん達に誘われた場合は、彼女達とともに依頼をする。


「アノンは、クラーナによく甘えられますの?」

「え? えっと……そうですね。まあ、甘えられますよ」

「まあ、そうね……自覚はしているわ」

「羨ましいですわね……サトラは、あまりそういうことに積極的ではありませんの。どうすれば、積極的になってもらえるのでしょうか?」

「そうですね……でも、それは私達と二人の関係が逆だからなのかもしれません」

「逆……なるほど、私から甘えればいいということですわね?」


 私とクラーナがリュウカさん達のパーティの中で一番よく話すのは、キーラさんだ。

 彼女とは、以前はそこまで話す仲ではなかった。ただ、ここ最近は一番親しくさせてもらっていると言っても過言ではないだろう。

 同じ犬の獣人のパートナーを持つ身として、私達は話が合うのだ。


「ティネ、目的の魔物まで後どれくらいかわかるか?」

「あ、はい。もう少しかかりますね」

「そうか……相変わらず、犬の獣人の鼻というのはすごいんだな」


 以前まで私とよく話してくれていたリュウカさんは、最近ティネちゃんとよく話している。

 恐らく、以前までは私に気を遣ってくれていたのだろう。それがキーラさんとよく話すようになったため、必要なくなったといった所だろうか。


「……」


 そんなパーティの中で、静かなのはカルノさんだ。

 彼女は、どちらの会話にも入ってこない。基本的に物静かな人なのだ。


「……キーラさん、少し聞いてもいいですか?」

「あら? なんですか? そんな小声で……」

「カルノさんって、あまり会話に入ってきませんよね? 普段から、あんな感じなんですか?」

「え? ああ、普段は基本的に私が一方的に話して、それに相槌を打つくらいですわね」

「そうなんですね……」


 クラーナと出会う前から、リュウカさん達のパーティとは知り合いだ。そのため、カルノさんとはそれなりに長い付き合いである。

 ただ、私は未だに彼女のことをそこまでよく理解できていない。

 物静かで何事にも動じない人。それが私のカルノさんへのイメージだ。多分、それは間違っていないだろう。実際にそういう人であることは、事実である。

 ただ、彼女の趣向だとか、そういうものについてはほとんど知らない。そう思った時、なんだかそれが少し気になってしまったのである。


「なんだか、気になるわね?」

「クラーナも、そう思う?」

「ええ、まあ、その……こうして知り合っているのに、あまり知らないというのも、なんだか変な感じよね?」

「うん、そうだよね……」


 どうやら、クラーナも同じ気持ちのようだ。

 単純に、謎が多い人なので知りたいという興味も、もちろんあるだろう。だが、私達が気になっているのは、それだけではないはずだ。

 私とクラーナは、友達が少ない。そんな数少ない友人のことを何も知らないというのは、なんだか気分が悪いのかもしれない。

 こうして、私達はカルノさんと少し話をしてみようと思うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ