表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティを追放されたので、犬耳獣人少女と生きていく。  作者: 木山楽斗
afterafter

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

219/280

第87話 悪い知らせではなく?

 私は、クラーナとラノアとともにいつも通り家で過ごしていた。


「あっ……」

「あら?」

「お客さんだね」


 そんな時、来客を告げる呼び鈴の音が聞こえてきた。どうやら、誰かがこの家を訪ねて来たようである。

 この家の来客というと、数年前までは限られた人物だった。だが、今では誰が来るかはわからない程に、来客の可能性が増えている。

 私達の交友関係も広がったものだ。そんなことを思いながら、私は玄関に向かった。


「二代目、開けてもらえますか?」

「ああ……」


 私が玄関の戸に近づいた時、声が聞こえてきた。

 その声と私の呼び方で、誰が来たかはわかった。念のため、除き穴から見てみると、やはり見知った顔が見えてくる。


「えっと……何か用?」

「二代目、実は大変なことになっていまして……」

「大変なこと? 何かあったの?」

「ええ、あったんです。あ、といっても、別に悪いことという訳ではないんですよ。いや、悪いことなんでしょうか? まあ、悲惨なことではないと思いたいんですけど……まあ、ややこしいことといえば、いいんでしょうかね?」

「はあ……まあ、とりあえず、面倒なことになったんだね?」

「いやあ、まあ、そういうことですね」


 戸を開けるとすぐに、一人の男性が畳みかけてきた。彼の名前は、ゲルーグ。ガランの部下の一人だ。

 ゲルーグは、なんだかとても焦っている。本当に、何か大変なことが起こっているようだ。


 一体、なんだろうか。そう考えた時、すぐに思いついたのはガランの顔だった。

 あの人は、色々なことをやっている。そこから面倒なことになっていると考えるのは、そこまでおかしいことではないだろう。


 だが、直後に目の前の人物が言ったことを思い出した。

 悪いことではない。少なくとも、悲惨なことではない。言葉の端々から伝わってくるのは、ガランの悪行には関係なさそうな感じだ。


「実の所、お頭……ガラン様が深く関係していることでして……」

「うん? 悪いことではないんだよね? それなのに、あの人が関係しているの?」

「ええ……いや、悪いことともいえるかもしれませんね。少なくとも、二代目にとっては悪いことかもしれません」

「歯切れが悪いね? 一体、何があったの?」


 ゲルーグは、とても歯切れが悪かった。

 その態度を見ていると、あまりいい知らせではないように思える。

 少なくとも、私が不快に思うようなことではあるだろう。目の前の人物の態度からは、それが読み取れる。


「二代目……お頭は、数々の罪を犯してきました。いや、お頭というか、俺達ガラン一味ですね。ただ、お頭にも一定の流儀がありました。その流儀の結果、誰かを救ったこともある」

「……とりあえず、中に入ってもらおうかな。あなたの話が長いから、クラーナもラノアも出てきちゃったし……」

「……ええ、お邪魔します」


 私は、ゲルーグに中に入ってもらうことにした。

 長い話になりそうなので、座って話した方がいいと思ったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ