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桔梗が家にいたんだけど(エイプリルフールネタです)

重大な発表があるので最後まで読んでください。ちょっと流血表現がありますが、最後まで読んでください。とばしてもいいんで最後だけは読んでください。本当にブクマとかはがさないで、いやマジで

「なにやら、ほかの女の匂いがしますね。刹那……もう一度聞きます。どこに行っていたのですか?」



 そう尋ねる彼女の目には先ほどまでの喜びの色はなく、まるで虫のように感情がなかった。だから俺は彼女を安心させるように微笑みながら答える。



「うん、双葉ちゃんと会ってたんだ」

「へぇ……私が心配していたというのに、あの子と……」



 相変わらず虫みたいな目で可愛いなぁと思う。だけどこの時の桔梗はこれまでとは何か違っていて張りつめていて……だから俺は抱きしめ返してあげる。やっぱりおっぱい柔らかいなあ……



「刹那……刹那は優しいですね」



 俺が抱きしめると彼女は本当に嬉しそうにほほ笑む。桔梗の甘い匂いと柔らかい感触、そしてお腹を襲う、熱い感触が……

 え? 熱い感触? 俺はとっさに桔梗から離れる。え、何だこれ? 赤いんだけど……っていうかお腹痛い……桔梗は大丈夫かなって思ってみると彼女は右手に包丁を持って立っていた。やっべえ、たってらんないや。力が抜けた俺は座り込んでしまう。



「刹那が誰にでも優しすぎるのが悪いんです……だからこうすれば刹那はずっと私のものに……」



 彼女はなにやらぶつぶつとつぶやいていた。ああ、よかった。彼女に怪我はないようだし、服にも血はついてないや。女の子にとって服は大事だからね、汚すわけにはいかないんだよね。



「よかった……桔梗は怪我してないんだね」

「え……なんでそんな優しいんですか……」



 俺の言葉に桔梗にはハッとしたように顔を上げた。その目は虫の様な目ではなく普段の目に戻っていて、なんだかよくわからないけどよかったなって思ったんだ。



「刹那!! 刹那!!」



 彼女は距離をとっていた俺の方にやってきて俺を抱きかかえた。だめだよ、服が汚れちゃう……



「ごめんなさい、ごめんなさい。私は刹那がどこか行っちゃうと思って……それでどうしたらいいかわからなくて、それで……それで……」

「いいんだよ……よくわからないけど桔梗を不安にさせてごめんね」



 ああ、なんか意識が飛んでいく……走馬灯のように過去から現在へと思い出が駆け巡る。ああ、双葉ちゃんは立派にカフェと料理教室を開けるかなぁ……アリスは新しいお父さんと仲良くやれるかなぁ……そして桔梗はまた笑ってくれるかなぁ。やっぱり女の子は笑顔が一番だと思うんだよね。



「刹那……おきてください、救急車は呼びましたから。もう少しですから!!」



 彼女の声がどんどん遠くなる。ああ、俺はここで死ぬみたいだ……でもさ、だったら最後に言っとかなきゃね。



「桔梗……」

「何ですか、どうしたんですか?」



 俺は必死に泣き叫ぶ彼女の頬を触りながら言葉を紡ぐ。ああ、可愛いなぁ……



「今日はエイプリルフールだ」

「刹那ぁ!!!!」


 そして俺の意識は闇へと消えた





----------------------------------



「って一歩間違えたらなりそうよね、桔梗さんと刹那って」

「ちょっと待って、なんか俺死んじゃったんだけど!? いきなり何を言ってるの!?」



 ホームルーム前の教室でアリスは意地の悪い笑みを浮かべて妄想を語っていた。縁起でもないなぁ……桔梗がそんなことするはずないじゃん。何を言っているんだろうね。



「という事でエイプリルフールですね、本当は作者が0時ちょうどに投稿するはずだったんですが、色々あって遅れました。この場を借りてお詫びをさせていただきます」

「待って、アリスは誰と話してるの? 俺は目の前にいるよ!! ねぇ」

「全く騒がしいわね、殺虫剤はなかったかしら?」

「虫扱い!? でもアリスから悪い奴を追い払う益虫になるから殺さないで欲しいな」

「大丈夫よ、自分で悪い虫は振り払うわ。まあ、でも、あなたが一緒にいてくれるのは嬉しいわ」

「ツンデレサービスきたぁぁぁ!!」

「うるさいわよ、刹那」



 俺の叫び声に言葉にクラスの注目があつまるとなぜかアリスは顔を真っ赤にした。どうしたんだろう、まあ、可愛いからいっかー。



「でも、せっかくだから俺も嘘つくね、実は不死身なんだ」

「嘘つくからねって言ってからの嘘ほど意味のない言葉はないわね……じゃあ、私も。大好きよ刹那」

「うわぁ、嘘ってわかっていても嬉しいなぁ」



 そう言って彼女は本を読み始めてしまった。そうなるともう雑談は終わりなんだよね、俺もアークナイツやろっと。



「別にエイプリルフールだから嘘をつかなきゃいけないわけじゃないのよね、あくまでも嘘をついていい日であってすべてが嘘ではないのよね」



 俺がソシャゲをしていると彼女はぽつりとつぶやいた。え、どういう意味だろう? きょとんとしていると彼女は本を読み続けている。しかし、暖房が聞きすぎなためかアリスの顔は真っ赤である

 こうして俺のエイプリルフールは何事もなく終わったのだった。





というわけでエイプリルフールでした。なんかしたいなって思ったんですが12時には間に合わず……すいません。あと桔梗に悲しい思いをさせてしまって申し訳ないなって感じです……その分桔梗のホワイトデーの話では幸せな話にするつもりです。



ちゃんとした話は明日投稿します。



エイプリルフールで書いたっていうことはこの結末には絶対ならないって言う事なんですよ!!


FGOのエイプリルフールやらなきゃ……



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― 新着の感想 ―
[一言] 刹那に手を出すとこうなるのでやめた方がいいですよ、アリスさんと双葉さん ってことで僕は桔梗ちゃんを全力応援します
[一言] ですよねー。
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