第14回「コアブースターとGファイターの秘密!」お題~「機動戦士ガンダム(TV版&劇場版)」~
お題~「機動戦士ガンダム(TV版&劇場版)」~
テレビ版「機動戦士ガンダム」ではセイラ・マス軍曹、スレッガー・ロウ中尉が乗るのはGファイター。
しかし、劇場版「機動戦士ガンダム」で二人が乗るのはコアブースター。
どうして、こうなったのか。
テレビシリーズ「機動戦士ガンダム」は今までのロボットアニメの歴史を覆す偉大な作品でした・・・ですが、正直最初は視聴率が悪かった訳で・・・。
「ファーストガンダム」が放送されていた時代は、「所詮ロボットアニメは玩具を売る為の宣伝番組」な時代でした。
スポンサー会社から視聴率も悪く、玩具が売れなければ、「番組打ち切り決定」を喰らってしまう事も珍しくない時代・・・・そんな感じで「ガンダム」も視聴率の悪さに苦境な状況を迎えます。
そこで苦肉の策一つとして登場したのが主役機MSガンダムと合体・分離が出来る戦闘メカ「Gファイター」でした。
このGファイターのおかげでスポンサーの玩具会社クローバーから出た玩具「ガンダムDX合体セット」が好調なセールスを記録しました。
でも、いろいろ諸事情もあり、テレビシリーズは結局打ち切りを回避する事が出来ませんでした。
テレビ版「機動戦士ガンダム」は全43話です。
でも本当は全52話の予定で最終回ではギレン・ザビとホワイトベース隊の直接対決とかもやる予定だったとか?それを見るのは叶わない夢となっていまいました。
テレビの方は打ち切りを喰らってしまいましたが、その後のファンの根強い応援や、ガンプラブームも合間って、テレビシリーズの総集編+大幅な新作カットを加えた「劇場版機動戦士ガンダム」の制作が決定しました。
劇場版を作る際、富野監督も、キャラデザ担当の安彦先生も、他のスタッフも「あの苦肉の策で出したGファイターの存在をなくしたい。玩具のようなマシンではない新しいマシンがいる」と判断したようです。
正直、言っちゃなんですが、Gファイターは玩具っぽい所が確かにあるマシンでした。
「いや、あれが良いんだ!」というファンも多いですが・・・自分もGファイターは好きなマシンです。
でも、映画では「玩具のようなマシンは不要」と判断されてしまった訳で、そこでGファイターに取って代わる、新マシン「コアブースター」が用意されました。
コアブースターはガンダムのコアマシンとなる戦闘機コアファイターに大型ブースターユニットを付け足した高速戦闘機となりました。
・・・・と、ここまでガンダムファンの間では有名な話な訳ですが、これらの事情には、もう一つ別の解釈も出来る事をみなさんは知っているでしょうか?
その別の解釈とは昔自分が読んだあるガンダム本に書いてあった事です。
『なんと・・・・「機動戦士ガンダム」とは宇宙世紀に存在する映画会社「サンライズ」が作った戦争再現映画だ!』
『な、なんだってー!?』
実は「機動戦士ガンダム」とは史実を元にして作った戦争映画だった!?
「セイラとスレッガーがGファイター乗っていた」・・・なんて記録があったせいで、最初に作ったテレビシリーズではそのように撮影したが、後々新しい記録が発見されて「実はGファイターに乗っていた記録は誤りである。あの二人が本当に乗っていたマシンとはコアブースターである!」となって、映画では作り直す羽目になった・・・・?
ハヤトがテレビシリーズではガンタンク乗っていたのに対し、劇場版「めぐりあい宇宙」ではガンキャノン乗っていたのも、新しい記録が発見され、その為に修正撮影する羽目になった可能性もある!
・・・・と解釈も出来るとの事でした。
あの「超時空要塞マクロス」「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」とか他の一連のマクロスシリーズも「実は劇中劇説」もあるので、それ近い物だと考えて見てもいいでしょう。
つまり、「機動戦士ガンダムSEED」も実は戦争再現映画だったとも見れる訳です。
あの自称、不可能を可能にする男は最初のテレビシリーズでは明らかに死んだはず。
なのに、他の媒体(スペシャルエディション、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、HDリマスターとか)では、宇宙区間に浮かんでいたヘルメットが何故か消えていたのも、
後々見つかった真の記録のせいで撮り直したという風にも解釈出来る・・・・・?
実際にあの男は生きていた訳だし。
ガンダム戦争再現映画説というのは、正直乱暴すぎる説ですが、そういうガンダムの楽しみ方も出来るという一つの手として、もう1度ガンダムシリーズを見返すのも良いかもしれません。




