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テンションアップダウン第五回始まりました夏合宿!

 最初言うがこれはボクがみたい夢だ……。


「フィーなにしてんの?」

 自らの教室に居るはずのないフィーが居ることに戸惑うボク、ちなみに夢だ。

「……水着を買うんで見て欲しい」

「いいよ」

「……こっちに…」

「わかった」

 言われるがままに教室内にある水着専門店に入る。

「すごいかわいい水着がいっぱいだねー」

「……これどう?」

 持ってきたのは紐水着。

「ピンクが似合うね」

「……こっちは」

 持ってきたのは紐水着。

「黒だから大人っぽく見るね」

「……じゃあこっち」

 持ってきたのは紐水着。

「白も捨てがたい」

 持ってきたのは紐水着。

「「「私達のも見なさい(よ)(よね)」」」

 目の前に突如色とりどりの紐水着を着たみんなが立っていた。

「みんな可愛いよ!はっはあはあはあはー」


「はっ!……夢かっ!」

 バスに揺られながら寝ていたらしい。

 しかし我ながら恥ずかしい夢を見てしまった、と頭の中で自分の変態さを恥じる。

「やっと起きたよぅ、もう直ぐ着くよ」

「了解」

 目的地を目前に少しテンションが上がる。

 もうすぐボクらが目指している場所に着く、今回ボクらが目指したのは……。


「着きましたよ!」

「デカ!」

 まさに圧巻の一言。

 ボクらが来たのは、海苔ちゃんのお父さんが用意してくれた老舗の最高級旅館。

「本当に良かったの?」

「良いんですよ!気にしないで下さい先輩!」

「……何時にもましてテンションが高いですね」

「フィーちゃん暗いぞ!元気に楽しもうよ!」

 今日も無駄に元気な海苔ちゃんは一人忙しなく動いている。

「ところで吠天先輩!大丈夫ですか?」

「『静かにしてくれると嬉しい……うっぷ』」

 吠天先輩は移動に使ったバスにより酔っている。

「取り敢えず中に入りましょう、こんな所で立っていたら迷惑になるわ」

 そう言うと先輩は吠天先輩の荷物を持って旅館の入り口に向かった。

「じゃあみんなも行きましょ!」

 先輩の後を追うような形で旅館へ向かった。

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