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テンションアップダウン第二回妄想危機五発
最初言うがこれはボクがみたい夢だ……。
「フィーなにしてんの?」
自らの教室に居るはずのないフィーが居ることに戸惑うボク、ちなみに夢だ。
「……水着を買うんで見て欲しい」
「いいよ」
「……こっちに…」
「わかった」
言われるがままに教室内にある水着専門店に入る。
「すごいかわいい水着がいっぱいだねー」
「……これどう?」
持ってきたのは紐水着。
「ピンクが似合うね」
「……こっちは」
持ってきたのは紐水着。
「黒だから大人っぽく見るね」
「……じゃあこっち」
持ってきたのは紐水着。
「白も捨てがたい」
持ってきたのは紐水着。
「「「私達のも見なさい(よ)(よね)」」」
目の前に突如色とりどりの紐水着を着たみんなが立っていた。
「みんな可愛いよ!はっはあはあはあはー」
「はっ!……夢かっ!」
バスに揺られながら寝ていたらしい。
しかし我ながら恥ずかしい夢を見てしまった、と頭の中で自分の変態さを恥じる。
「やっと起きたよぅ、もう直ぐ着くよ」
「了解」
目的地を目前に少しテンションが上がる。
もうすぐボクらが目指している場所に着く、今回ボクらが目指したのは……。




