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テンションアップダウン第二回もしもキャラ設定が変わったら後編

 漫画や小説の途中でキャラクターの設定が突然変わると、読者は付いてこれるだろうか……。

「……みんなおはよう」

「先輩はもうフィーちゃんの設定になっているんですね」

「『そういう海苔ちゃんだってもう先輩じゃん』」

 ボクはタブレット型の端末を操作して伝えたいことを表示していく。

「……問題なのはあの二人ね」

「フィーちゃんは頑張れば大丈夫としても吠天先輩は駄目だと思うわ」

「『機械無しじゃ喋れないんじゃないんですか?』」

 しかし、ボク達の考えは無駄だった。


「……疲れたよ」

「『まだ部活が残ってますよ』」

 周りの人にも驚かれながらも午前午後と授業を乗り切り放課後。

「吠天先輩やフィーちゃん遅いね」

 時間は四時半過ぎ、何時もならとっくに来ている二人だが今日はまだ現れていない。

「『探しに行きますか?』」

 文字を相手に見せながら首を傾ぐ。

 座っていた椅子から腰を上げようとした時扉が勢いよく開いた。

「いやいや参ったよ、いろんな人に事情を聞かれたから遅れちゃったよフィーもでしょ?」

「そうですよ疲れましたよ」

「「「『…………』」」」

「みんなどうしたの?変だよ?」

「どうして黙っているの?」

「「『キャラが違い過ぎるだろ!』」」


「『いやいや楽しかったねー』」

「……いろんな人に事情を聞かれたのは大変でしたよ」

「…………」

「…………」

「…………」

「『みんなはどうだったの?』」

「……聞きたいです」

「二人ともさぁ……」

「「喋れたの!?」」

「「『……はい』」」

「何で今まで喋らなかったの!?」

「……だって」

「『それは……』」

 二人は何故か一度止まった。

「「『キャラが立たないじゃない』」」

「「「……なるほど」」」

 何故か納得してしまった。

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