テンションアップダウン第二回もしもキャラ設定が変わったら前編
「キャラ設定が甘いのよね、わたし達って」
「突然何言ってるんですか?頭に何かが沸きましたか?」
「ツッコミが雑なうえに先輩への敬意が感じられないわよ!」
「って言うか、先輩こそ最初と感じが違いますよね」
「うっ……」
「全くこれだから先輩は……」
「兎に角みんなのキャラ設定を入れ換えるわよ!」
また騒がしい事になった…………。
「皆よくあつまってくれたわね!今からルール説明するから」
「勝手に仕切ってるよ……副部長が止めないで良いんですか?」
あの後先輩は独りで勝手にルールを考え放課後みんなを召集した。
「『いいよ気にしないで』」
「そっちが気にしなくてもコッチは気にするんだよ!」
というツッコミは心にしまっておく。
「明日一日はみんなの設定を変えるから!」
「……それでどうするんですか?」
「まず誰を入れ替えるんですか?」
「じゃあねぇー……」
その後先輩が簡単なあみだくじを作り上げた。
それによって決まった設定はこんな感じだ。
「わたしはフィー設定ね」
「……私は海苔ちゃん設定」
「私は先輩設定です」
「ボクが吠天先輩で吠天先輩がボクですか……はぁ」
「『明日が楽しみね……』」
そして明日を迎えるボク達は、この企画の真の恐ろしさを知ったのだった……。
もしもキャラ設定が変わったら後編に続く……。




