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テンションアップダウン第二回第一回チチアリ裁判

 ざわざわざわ。

 周りが騒がしくて意識を取り戻した……が視界いっぱいに広がるのは闇だった。

「ここは……」

 頭を左右に向けてみるが何も見えない、闇の中からはざわざわと音がするだけだ。

 何が自分の見に起きているのかわからずに頭を悩ませていると、闇の中からガンガンガンと何かを叩く音が突然聞こえビックリし、音の発生源を見つめた。するとそこで部屋の灯りが一斉に灯った。

「…………」

 目の前に広がる光景のアホらしさに絶句した。まず教室が学級会と怪しい宗教の儀式を足したような空間へと変化し私の目の前には謎の覆面を被り小学生の名札に「さいばんちょー」と書いて胸の部分に付けている変人がいた。

「これより被告磯川原宇美の私け……裁判を始める」

「今私刑って言い掛けたよね!」

「……黙りなさい被告人先輩!私刑にしますよ」

 今度も頭に覆面を被り胸に小学生の名札で「けんさつかん」と書いて付けている後輩が私から見て左側に立ち喋った。

「みんな落ち着いて」

 今度は「けんさつかん」の反対側に立ち謎の覆面を脱ぎ捨てた状態の雨月マナ先輩が胸に小学生の名札を付けて立っていた、ちなみに名札には「べんごし」と書いてある。

「この場では何をするかわかっているの」

 流石「べんごにん」と書かれているだけある……っと関心しそうになったとき。

「今話すべきなのはこの腐れ巨乳の死刑方法よ!」

 さらに現状を悪化させる一言を口にした。

「……私は無難に紐無しバンジーがいいと思います」

「死ぬよ本当に!」

「いやいや、油風呂でしょ!」

「どこの塾だよ!!」

 「さいばんちょー」以外の面々が口々に最悪なセリフを吐く。

「と言うか何で私の私刑について話し合っているの!」

 今更ながらの言葉に「さいばんちょー」が答える。

「これからの季節何かと薄着になったりして露出が増えるでしょ?だから……」

 何故か言葉を一度区切る。

「だから、巨乳の皆さんは私刑にしようかと」

「自分の事しか考えてない!?」

 正直度肝を抜かれた。

「じゃあマナ先輩だって胸ありますよね!」

 私の口から苦し紛れのセリフを吐き出されたが、意外にも空気の流れが変わった。

「被告人雨月マナ、中央に出なさい」

「何で!?」

「サイズを測ります」

「いやっちょっ」

 何処からか取り出したメジャーを使い胸囲を測り出す。

「……ボクよりデカいな……死刑!」

「んな!横暴だ!」

「ボクがルールだ!」

 空気が嫌な流れになっている。

「面倒だ!二人とも死刑!!!」

 短気な奴の裁判はみんな有罪である。

「被告人雨月マナはくすぐりの刑に処す!吠天執行人かもん!」

「来たよ」

 手をわきわきさせながらいつの間にか背後に立っている吠天先輩。

「丹沙!やめっちょっ……キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 じたばた暴れるが吠天先輩は逃がさないようにマナ先輩の体を固定している。

「次は海苔ちゃん被告人、被告人はチチモミの刑に処す!吠天執行人!」

 マナ先輩をくすぐっていた吠天先輩が立ち上がり私に近づいて来た。

「良い乳してるねー……てりゃ」

「はひゃっ……ちょっ…らめぇ!!!!!!」

 私は梅ちゃん先生が助けに来てくれるまでひたすら揉まれていた。

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