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出張7神会話劇  作者: 彼岸 明
8/8

07 錦坂茶寮 著「クロスアウト、カラータグ! 常山中学校戦記」

あおい:一体、何のセットなのよ、無駄に予算使いすぎだわ。


虹都こうと:いや、ここに監督さんがいるらしいから。


あおい:そんなの聞いてないわよ、誰よ監督って。


虹都:何だかイケメンの大学生っぽいヒトって自称だけど。


千茶ちさ:え? 筋肉?


灰音はいね:千茶さん、違うよ。監督さんだよ。


京美きょうみ:いい、大学生なんて、だいたい、深夜アニメ見て、アイドル育てたり、艦隊育てて提督気分になったりしてるんだから。


虹都:なんかスゴく偏ってる気がするんですけど……あ、なんか、これ色んな世界が置いてますよ。


あおい:世界って何よ、どんな形して、何の色かぐらい伝えなさいよ、うわぁっ。


灰音:こ、怖いよ、虹都(虹都にしがみつく)


京美:一体何よ、先頭が進まないと後ろがつっかえるでしょ。


虹都:この世界、何かディスニーランドみたいなのが浮かんでる。


あおい:こーちゃん、こっち見て、何だか臭いのが塊になってる(全体がフォログラムのような世界が置かれている)


千茶:あ、この世界、人間みたいなのがたくさんいて、魔法とか使ってるわ。


灰音:ええ、魔法って? あ、本当だ面白いなぁ。


虹都:一体、誰が何のために作ったんだろうね。


あおい:そ、そんなの、監督が知ってるに決まってるじゃないの!



〜研究所廊下にて〜

主人公:7回目の今日は錦坂茶寮さんの「クロスアウト、カラータグ! 常山中学校戦記」の学生が五人来るそうだ。……ふっふっふ…喜べ。今回は女子中学生が三人もいるらしい!!

よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!(ガッツポーズ)

中学生がー……主役は東大路虹都ひがしおおこうじこうとって男だが、西条さいじょうあおい、北雲千茶きたぐもちさ中押冴朱なかおさやか南郷灰音なんごうはいね……ん?女子中学生三人って聞いたのに資料写真だと一人多いぞ……?主役以外みんな女子??…………この灰音って奴、男子制服だな……男装?……いや、資料の通りなら、今流行りの男の娘って奴??あと、教師に京美深姫きょうみふかめか。今回は結構いるなぁ。

………ん?俺の研究室の扉開いてるんだけど…………(研究室に入る)……っておい!お前ら何触ってるんだよ!!


あ:だいたい、こんなの作って暗い研究室に閉じこもってるなんてきっと変質者に決まってるわ!


主:誰が変質……


千:あの、このヒラメ筋触っていいですか?(さわさわ)


主:うわっ!?ヒ、ヒラメき……(あ。女子じゃん)いいぞ。好きなだけ触って。


京:神様の割に、上腕筋の発達がみられないなぁ、これほど残念な上腕二頭筋も珍しい……。


主:残念とか言うな!


千:でも、意外と脚が細いのね…普段は運動は何かされてるんですか?


京:だから、最近の大学生に期待してはだめなのよ。運動不足で、どうせキーボードとマウスぐらいしか触っていないに違いないわ。

おお、大殿筋はなかなか見るべきものがあるな。これは、後学のためにスマホで……おや、スマホがない。


主:うるせぇなぁ……つーか、なに?お前らの世界筋肉ブームなのか?


千:きゃあ、大腿筋だわ、内側筋があって、あ、この布みたいなの邪魔!取ってもいいですか?


虹:あ、この二人、ほおって置くと筋肉のことばかり話してますよ。


あ:あ、言っちゃうんだ。


主:これ、お前らの作品紹介だからな………。


千:そろそろ、許可もおりたし、縫工筋を確かめないと、ろ、ろ、ろロマンチック街道が、あったわ。うわあ、ぶふふふふぁ、

(一同、さっと手慣れたふうによける、青春の汗が飛び散る)


主:!?!?鼻血吹き出すなよ!!!!!


京:あ、そこのお若い方、ご迷惑をお掛けして申し訳ない。


主:うわぁ……(こいつ、可愛いけどヤバいな)………ち……血まみれとか、新しいパターンだな……(ジーンズ血みどろ)


京:私達は、今日、ここで幕間劇をするために監督に立ち稽古に呼ばれたのだが、途中で迷ってしまったようで……なんと言ってよいやら。


千:ぐ、ぐふ(なんだかとても幸せそう)


主:あぁ。ここで合ってるぞ。ここで、お前らの事紹介すんだよ。とりあえず……着替えてくるから、ちょっと大人しく待ってろ(奥に引っ込む)


〜5分ほど〜


虹:あれ、さっきのヒト、首輪してないよ。


あ:シッ、あのヒト、無年金者よ。かわいそうな人かもなんだから……。


千:……(まるで……(略)


主:泊まり込み様に着替え置いておいて良かったな……まさか、こんな使い方するとは………。

おい。じゃぁ始めるぞ。お前ら、この会話劇の趣旨は聞いてるか?


あ:趣旨どころか、台本すらもらってないわ(堂々として、えらそう)


灰:ねぇ、虹都、まるで千茶さん屍のようになってるんだけど。


虹:あの、あなたは一体、どなたでしょう?


主:簡単に言うとな、ここはお前らの世界で言うところの【異世界】だ。

んで、俺は天地創造の神である。お前らを特別に招いて、お前らのことを紹介してやるんだよ。また違う異世界の連中にな。


あ:異世界? ホントに? それじゃあ、居酒屋出してみて、あと、ドラゴンとか。


灰:僕、耳の長いエルフとか見てみたい。


虹:あ、ボク、スチームパンクがいいなぁ。


主:あーじゃぁ。この世界創ってる最中だからやってやるよ(プログラムをタイピングする)


京:(でも、自分のこと、神とか言ってるわ。ちょっと、かわいそうな人なのかも)


あ:(マジ、偉そうね。神なのかしら)


虹:あの、神様って、このクロロホルム、じゃなくて、フォログラムを作った人ですか?


主:フォログラムとして管理しやくすくはしてるが、実際にバーチャルダイブの様に異世界に行くことも出来るぞ。行ってみるか?今ならドラゴンと酒が飲める。


灰:うわ、ほんとに何か作ってるよ。見て見て!


虹:あ、なにか動いた。


京:あまり近寄るなよ(変な人かもしれんからな)


(スチームパンクの異世界が完成し、エルフの居酒屋が開店しドラゴンが客に来る)


あ:ちょっと、アタシにも見せなさいよ!


虹:え、ホントに、もう出来たの?(まじまじと驚く)


あ:こーちゃん、騙されちゃダメよ!


主:だから、行きたいなら行って確認できるって。


京:この中で酒が飲めるのは私だけか。ならば、私が一番……。


千:京美さん、ズルい。私も!


灰:うわぁ、千茶さん、いきてたんだぁ、よかったぁ。


あ:とりま、行く準備はできたわ。どうしたらいいのかしら(どこまでも偉そう)


虹:ひょっとして、やっぱり嘘でした、ってやつかな。


あ:聞いたことあるわ、バカチョンカメラって、最後にプラカード持ったヒトが出てくるから注意して!


主:まず、これ付けて(ダイブ用の機器を頭に付ける)その辺の椅子に座って大人しくしてろ。


あ:本当に大丈夫なんでしょうね。これ、どこ製なの?


主:どこ製?お前らに通じるように言えば、メイドイン・ジャパンだ。


千:私、ここに座るわ!(主人公のとなりに着座)


京:みんな、この神?のいうことをよく聞いてだな、千茶、その席は私の席だぞ(主人公の逆の隣に着座)


主:行くぞー。黙って行って来い。はいEnterー。


「「「「うわぁぁぁっ」」」」


(一同、気を失う。見ると、まるで、屍のようだ)


主:えーっと。先に用意しておいた依代に入れてっと……そろそろ意識戻るな。

おーい。聞こえるかー?(天の声)


京:う、うーん。


灰:……ぅん。


千:く、くはぁ。


虹:む、んぁ。


あ:な、なによ?


冴朱さやか:こっそりついてきたけど、何なのよ、このジェットコースター。


京:みんな、大丈夫か?


灰:うわぁぁぁっ、ど、ど、


千:どこでもドア?


虹:ドラゴン!??


あ:えー、ホントに異世界なの?


主:お望みの異世界だぞ。目の前にさっきの居酒屋あるから。あ。これここの世界の通貨な(日本円にて1万円程空から落ちてくる)


(いかにもスチームパンクな蒸気機関が発展した世界に大衆酒場がある。客はドラゴンが多く、エルフの店主がいる)


主:ガキばっかだし、飲むのはどうせジュースとかだろ?


京:なんだ、この紙切れ。さっきの男、どこに行ったんだ?

まさか女一人で居酒屋に行けとは言わないでしょうねぇ。


千:な、なんなの、あれ、龍が飛んでるわ。


灰:あ、エルフだ。140歳まで就職しない、伝説のエルフさんだ。


虹:うわ、蒸気機関、一体、ここはどこなんだよ?


主:翻訳機能は自動だから話しかければ通じるぞ。俺は神だからな。上から見守っててやるよ。


あ:さっきから、妙だ、妙だ、と思っていたら、やっぱりこの世界変よ。


虹:どうしたの?


あ:みんな首輪タグを付けてないのよ。


千:みんな、負け組ね、だらしがないわ。


主:あ。ここも異世界だからお前らのやってる首輪タグ争奪の制度ねーから。



**

灰:あ、あの、僕、日本から来た南郷灰音と言います。お名前はなんて言うんですか?(珍しいエルフを捕まえて、訊く)


エルフ:私はフィオレンツァと申します。人間がこの地域に来るなんて珍しいですね。お着物も……遠い異国なのでしょうか?


灰:フィオレンツァさんって美しい響きですね。うわ、フィオレンツァさん、とてもきれいな髪なんですね。あ、ケモミミだ。

**


**

京:みんな、負けても清々しい顔つきだわ。これだけは見習うべきね(一人居酒屋に行こうか思案)

さっきの男、ヒト、神? どこにいるのかしら? 答えてよ、神?


主:だから、首輪タグ制度が無い世界だって言ってるだろ?

この世界も人間は居るから、普通に入れば客として相手してくれるよ。片手に握ってる金、1万円くらい有れば足りるだろ?


京:まさか、私に一人で行けっていうんじゃないでしょうね。いったい、どんな教育受けてきたのよ。早く降りて来なさいよ。少しぐらいなら奢らないでもないから。


主:あー、仕方ないな。ってかその金、俺が今創ったやつだからな?(主人公もダイブして降りてくる)

**


**

エルフのフィオレンツァ:ありがとうございます。それにしても、皆さんみたいな子ども達ばかり……大人の方とははぐれてしまったのですか?


灰:あ、あそこにいる京見深姫さんってひとは交戦監視員の人だよ。大人だけど、ちょっと、見た目は子供っぽいかな?


フ:あぁ、ちゃんと居るなら心配ないですね。ここらのドラゴンは友好的で大人しい者ばかりですが、やはり子供の旅は心配ですからね。

**


**

京:あ、出た。っていうか、あなた、名前はないの? ちょっと、首輪タグ争奪戦で負けたからって、世捨て人みたいになることないじゃない(神にグイグイ近づく)


主:別に神って呼んとけばいーし。だから、首輪タグ争奪戦とか無い世界だって何度も言ってるだろ……。ほら、気になってるドラゴンだらけの居酒屋行くぞ。ガキ用にジュースくらい置いてるはずだ。

**


**

千:この、蒸気動かしてるオトコの人、すごい上腕二頭筋よ。無駄に素晴らしいわっ(今にも触りそう)


あ:ねぇ、千茶、触るとマズいんじゃない。ねぇっ。

**


**

灰:でも、ここのヒトって、みんな首輪タグをしてないよね。どうして、してないのかな?

なくしちゃったのかな?


フ:タグ?なんですか?それは??すみません。私はまだ430年しか生きていないので、聞いたことがないです。


灰:う、うわ、ホントに430歳なんだ。首輪タグが無いって……?

あ、エルフって風邪引かないんだ。ハーフエルフは風邪を引くんだよね


エ:タグ。というモノを見聞きした事がありません。どの様なモノですか?

確かに風邪は引きませんねぇ。ここらは機械も発達していますが、自然も豊かなので私達も過ごしやすい地域でもあります。


灰:首輪タグを知らないの、へぇ。不思議な世界何だね。ここって日本じゃないの?


フ:ニホン?聞いたことが無い地域ですね。新しい国か街の名ですか?

**


**

京:なら、神ちゃん、トリアエズナマが出る店まで、連れて行ってよ(肩に手をおく)


主:(可愛いけど……筋肉変人だから困るなぁ。触られるのは嬉しいが……なにか違う)

酒の種類もお前らに合わせて揃えておいたから、どの店も生ビールはあるし、日本酒や焼酎も用意しておいたぞ。他はメニューでも見てくれ。


京:トリアエズナマ、神ちゃん、何にするの? トリアエズナマ?


主:なんでもいいぞ。トリアエズナマでー。

**


**

虹(なんだ、この怪しい世界は、よし、この世界の交戦監視員の人を探してみよう。多分、もっとふつうの人が交戦監視員になっているはず)あ、あの、この校区の交戦監視員のヒトは誰ですか

(ばったりあった、剣士に話しかける)


剣士:なんだ?コウク??コウセンカンシイン?


千:うわ、ここのハムストリング、ぴくぴくして可愛い!(筋に従って指先で弄くる)


剣:!?!?なにをする!?お前たちはなんだ!?(警戒して抜刀)


虹:うわ、このヒト、刃物持ってる。ひょっとして、本物……?(おそるおそる、退く)


剣:奇妙な身なりだな……お前たち、国はどこだ?


虹:国は、日本だけど、ここが異世界なら、日本は異世界になるんだよね?(マジぎき)

**



主:おーい!!虹都!ここの住人は日本も異世界の存在もしらねーから、聞いても無駄だぞーー!!


京:ねぇっ、トリアエズナマ、あと、残りはみんなに聞いて。神ちゃんも早くなさいよ。私、乾杯だけは仕切る主義なの。


主:お前の生徒、まだ居酒屋の外でエルフとかに話しかけてるぞ。呼んで来いよ……(見た目可愛いのに、なんかなぁ……少し悩む)


京:みんな、何飲むのー?


虹:飲み物? コーラで。


あ:私は、紅茶花伝よ。ミルクティーで。


冴:私も紅茶がいいけど、レモンティーでね。


千:これが、外側筋だわ。神とは何か鍛え方が違う…弾力が……(ぐりぐり触り始めている)


あ:紅茶花伝のミルクティーをもう一つお願い。


主:うわ。注文具体的過ぎるな……仕方ねぇな。これでも客だし……(空中でタイピングすると、皆の手元に注文の品が現れる)……おっさん、持ち込み代はこれな(チップ)


京:灰音君、こっち来なさい。神ちゃんの奢りよ☆


(エルフと今生の別れをする灰音)

灰:フィオレンツァさん!また、あえるかな? その時は、シャンプー何使ってるか教えてね!


フ:あぁ、またここに来ると良い(シャンプー?人間の道具なのか?)


京:それじゃあ、きょうは、幕間劇の立ち稽古の……打ち上げ?

まあ、ここの神ちゃんの奢りだからじゃんじゃん飲んでいいわよ。

乾杯の音頭は、自称神の、多分、大学生で、将来私を養う可能性が二〇%ぐらいの神ちゃんにお願いします。


千:筋肉少女帯ってどこ?


主:千茶、お前は殴られないうちに大人しくしとけ。ここの住人はお前らの世界より荒っぽいと思うぞ(なぜ、せっかくの女子は変な奴が多いんだ……)

音頭?じゃぁ、俺が神の祝福を与えてやろう。かんぱーい。


京:カーンパーイ♡ 

「「「乾杯」」」

(がやがや、わいわい)


虹:やっぱり、コカコーラって、ハードボイルドだよな。コカって、やっぱりこの世界ではコカインなんでしょう? 神様?


主:いや、お前らの世界の再現だから、普通のコーラな。


虹:何だか裏切られた気分だ……


あ:こーちゃん、どうしたの? コーラでも零したの?


千:神様の腓腹筋内側頭が見当たりません。神様は人間なんですか?


主:いや、あるし!!種族としては人間だが、天地創造の素晴らしい力を持つ神だからな。


京:さぁ、神ちゃん、もう二杯目注文しておいたわよ。あと、ここのキョウノオススメってのを2つ頼んでおいたわ。


主:エルフの店だから、オススメもなにも菜食メニューばっかだな。まぁ、金は創ればいいし頼んで構わんが……ん。おい!お前らの紹介してないぞ!


冴:どうして、神ちゃんは首輪タグしてないのよ、何様なの?(どうやら飲んでいる、紅茶を☆)


主:だから、俺の世界には首輪タグの制度は無いんだってば!!読者置いてけぼりだから、そろそろ説明しろ!!


千:あっ、あったわ。やっぱり図鑑よりも生々しいは、はふはふぅうぶふふふふぁ(また、何かを分泌)


京:何、マジになってんの神ちゃん♡ 首輪タグなんて、今日はもういいの。この子たちにとっては重要かもしれないけどね(肩に手を回し始める。飲んでいるのはグラスではなくピッチャー)


主:…………(足元が赤く濡れるのを諦めた)………あー、いいか?紹介が終わらないと、俺の追加業務も終わらねぇんだよ!!

えっと。カラータグ制度が出来たのは、お前らの世界の社会制度に問題があったからなんだろ?(ロリ教師も悪くないんだが)


冴:私達、五人の部隊チームなんだけど、他の学校の子の首輪タグを取らないと、社会的に抹殺されちゃうの。それも十五歳でよ。冗談じゃないわ。


主:まともなのが居て助かった………社会保障の争奪戦とか。また、めんどくせー所に生まれたんだな。


あ:こーちゃん、いいこと考えたわ。これだけのことができる神様なんだから、首輪タグぐらい誂えてくれるんじゃないかしら。


虹:え、それって厚かましくないかな。


あ:溺れるものはストローをも縋るのよ。ねぇっ、カミサマ、首輪タグ出して(神の隣に来る)


主:コピーして創ればいいのか?簡単にできるが、持ち帰りは少し面倒な作業だぞ。


京:ねー、神ちゃん、交戦監視員って暇なの。一日中画面見てるんだけど、誰も近くで闘ってくれないの。どうにかならないかしら(酔いが回り、しなだれかかる)


主:(くっ……酔っぱらいはウザイが、可愛いから許す!!にやにやと京美の腰に手を添えとく)


あ:あ、それって大変なことなの?もし出来たら十九本あるとうちの学校、皆助かってハッピーエンドなの(満面の笑顔)


主:あーー、本当に欲しいならお前らを元の世界に戻した後、そっちの世界の存在子そんざいし使って創れば出来るぞ。異世界からの移動に制限はかかるが、俺がそっちの世界で創造する方がやりやすいな。


千:さてさて、シックスパックはどうかなぁ♪それにしても、神って少食なのね。肉がほとんどないわ。


主:(変人ではあるが、女子にこんだけ触れるのは本編でも稀にみる好展開!!……よし。接待残業として残業代をつけつつ、この会話劇延ばそう)


京:あ、勝手に首輪タグ作っちゃダメでしょう。こっちに寄越しなさい。神ちゃん、スペアがあるなら私に回してよ。(ろれつが回っていない)


あ:存在子? なにそれ。水子の友達の親戚か何か。わぁ、神様、フケツっ(そんざい「こ」と読んでいる可能性)


主:存在子そんざいしだ。お前らの世界にも、原子とかニュートリノとか、物質とかを構成する大元みたいなものが有るだろ?あれの一番根底にあるものだ。

それが操れる俺は、天体や人間に至るまでの物質の創造から、空間も時間も操れる訳。神の凄さ分かったか?


虹:(このヒト、神様か、電波か、研究に疲れたリケ男のどれかだ)


※主人公は中高生な厨二・エロ妄想が炸裂している、研究に疲れたリケ男神様です。


冴:(そうだわ、このヒトを私達の世界に呼んで、首輪タグを量産すれば……)

神様、お楽しみ中、すみません。伏して、お願いがあります。ぜひ、私達の世界に来て、首輪タグを量産して欲しいんです(ていねいに依頼)


京:ねぇ、神ちゃん、分かってるの? じゃんじゃん交戦させて、じゃんじゃん仕事を終わらせて欲しいの。首輪タグの量産の問題じゃないわ。ちなみに、首輪タグはメイドインジャパンのハイテクメカなんだから、存在子とかイシみたいなもので、できるはずがないわ(目がトロンとしてる)


主:(この冴朱って子は影が薄いが、可愛い上に頭も良さそうだなぁ……ロリ教師も悪くはないが、やはり少女にかぎる!!!)創ってやっていいぞ。でもタダってのもなぁ……。

あと、その社会制度と国の体制の改善からした方が根本的な解決になると思うけど。


京:こらー、みんな勝手にまとわりつくんじゃないわよ。もう、とりあえず、交戦よ。勝者と敗者に効率的にスパッと分ければいいのよ。な、何よ、ちょっと、怖い目をしないでよ。神ちゃん、ちょっと、この訊かん坊たち、どうにかしてよ(冴朱と、あおいに、おそわれそうになる)


千:カミサマ、今日はちょっと緊張してない、お背中の僧帽筋が少し固いわ。最近、寝不足とかじゃないの?(意外とこれも機能しそう)


冴:この、わからず屋(京美におそいかからんばかり)


あ:もう、首輪タグさえ手に入れば良いじゃない(京美を取り押さえにかかる)


灰:ねぇ、お店のヒト、ちょっとこわそうなヒト連れてきてるよ(三人を止めようとするが、力と度胸はない)


主:どっちの味方か。って聞かれたら。俺は美少女の味方だな!!!(ドヤァ)

くふふふふふっ……いや、捨てがたいが………(横の京美を羽交い締めにする)


京:そんな、あなた達、首輪タグが増えても、社会保障費は減らないわよ。不正な首輪タグが増えた分、泣く人が出てくるんだから。

か、神ちゃん、イキナリ、そんな、順序ってものを……(マルチスレッド処理でどうにか乗り切っているが、ヤバそうだ)もう、神ちゃん、抱きつくなら前、触りたいなら下でしょう(謎のイラッ)


主:…………んー。社会保障費か。手っ取り早い解決案はあるんだがなぁ(でも、ロリ顔であって少女では無いのが残念だ)


冴:京美さん、もう決着はついたわ。今日から、この異世界で交戦監視員でもしていなさい。私達は元の世界で、首輪タグを量産して……新世界の神になる。


あ:どうでもいいから早く行くわよ。


虹:ねぇ、社会補償費の手っ取り早い解決方法って何かあるの?(必死っ)


灰:みんな、怖いよう(一人哭いている)


千茶:!


灰:どうしたの、千茶さん?(顔を上げる)


主:まず、お前らの日本では少子高齢化が進んで人口増やすために独身者に税をかけて、子供を増やすように政策を行った。それによって、高齢と急増した子供って労働力にならない部分が極端に増えて、財政破綻に拍車がかかる…………ん?


千:腹直筋が外側からじゃ分からないの。この服を剥ぐしか無いわ、神様の…!


灰:ねぇ、千茶さん、怒られるよ。やめようよ(灰音だけが焦る)


京:そうよ。財政が破綻した上に、産児促進法で、ベビーブームだなんて正気の沙汰じゃないわ。でも、もう少しすれば、人口問題も落ち着くかもしれないし、それまでは、キリキリ交戦しなさいよ。

ねぇ、神ちゃん。で、ロリなのに……って、一体何なの? ロリは正義よ。お姉さまに聞いてもよろしくてよ。


冴・あ:早く、もとの世界に戻って!(首輪タグを得ようと必死にすがる)


主:んで、その反動を受けてまた少子化方面に進んだら、元の木阿弥だろ。だから程々の人口増加は必要だ。でも生まれたガキがずっと雇用状態が不安定な社会体制だったりするのもあって、経済の回転率も悪い。財政も……その為にも教育と職業制度を改善させるーーでも、制度の立て直しには時間が掛かるからー、それまでのその場しのぎに、例えば油田を日本海にでも創る。


虹:そんなことでいいのか。それなら早く、京美さんをどうにかして、神様を元の世界に連れ戻そうよ。


あ:そうしようとしてるのに、非協力的なのと、全然関係ないコトを追求してる子がいるのっ。


千:ふう、どうにかお腹まで到達したわ。それにしても、脂肪も薄いし、腹直筋が割れててもいいぐらいなのに、オカシイわね〜。


灰:千茶さん、多分、おかしいのは千茶さんだと思うんだ。そんな、服を破いちゃダメだよ。


主:まず、資源がない国の資源なんて人間しかいねーし。そこらが整うまでの資源とかあったらー………俺、久しぶりに真面目なコメントしてるのに、人の服破いて鼻血ぶち撒けるとか……ぶち壊し酷くね?


虹:油田技師にボクはなる。


あ:アタシは石油王になるわ。


主:あー。やめやめ!前に見た国の職業とか教育制度使えるから、勧めてみようとか思ったけど、酔っぱらいと筋肉変人の相手とかーー。


千:キャアキャア


灰:千茶さん、それって、もう、絶対領域じゃ……。


京:神ちゃん、ロリは正義って言ってたじゃない。(ハラハラと泣いている)


主:ロリって言うか、一番は美少女だな!


虹:え、そこまで言ってやめるのは卑怯じゃない?仮初にも神様何だから。


あ:大丈夫、千茶さえどうにかすれば、神様なんてかっさらってしまえばいいのよ(あくまで強気)


主:あのな。まず、この人の腹にしがみついて鼻血吹き出してるやつを剥がしてからものを頼め。


あ:千茶、ちょっと、離れなさい。灰音君も手伝って。こーちゃんも見てないで剥がしなさいよ。


虹:へいへい(千茶を剥がす。とても千茶は幸せそう)


主:コイツ、こんなに鼻血出して、どうして倒れないのか分からん……。


千:セイシュンの汗って良いものだわって、みんな、非道いじゃない。よってたかってぇ(ジタバタ暴れる)


京:で、神ちゃんは、誰の味方なの?(目が据わっておいで)


主:美少女な。


あ:これでどうかしら。元の世界に戻って、首輪タグを量産するのよ!


主:え、首輪タグでいいのか?

まぁ、その方が楽だが首輪タグの制度なくなんねーから、何年かしたらまた成人での争奪戦始まるぞ。


冴:とりあえず、私達、今年、受験があるので、来年でもいいです。


あ:そうよ、アタシたち、哀しい受験戦士なの(神にすがる二人)


千:もう、どうでもいいから、離してよ。はーなーしーてー。


虹:絶対、野に放っちゃいけないな。


灰:うん、そうだよね。


主:(少女には弱い)あー。もう。じゃぁ、二つともやってやるよ!

その代わり、条件としてして一週間くらい俺の助手をやれ!あ。男と千茶と京美は帰っていいぞ。


京:神ちゃん、裏切ったの。神ちゃん、ワタシとは遊びだったっていうの。

非道いじゃない。非道いわ非道いわ。わなわな。


主:(酒癖悪い奴は困る……)


京:もう、神ちゃんなんか、こうしてやるんだから

(京美は神に向かって突進を始める)

京:西條あおいさん、中押冴朱さん、二人共離れてっ

(おもわず、飛び退く二人)

京:なーんて言いながら、神ちゃんゲットよ

(神ちゃんを本当にゲットしている)


主:(ロリだから良いが、なぜ俺はこんな変な奴に好かれているんだろう……)


冴:助手は、あおいと千茶の二人が仲良しだから、その二人がしたらいいじゃない。その間、私は新世界の神になるの。


千:仕方ないわ。助手として、背筋の管理を担当するわ(やむを得なさそう)


主:え、千茶もついてくるなら。冴朱だけでいいわ。


あ:何言ってるのよ、神様だからって、勝手に決めちゃダメよ。ここ一番はあみだくじなんだから。

(なにげにアミダくじを用意。六人中二人が当選!)


あ:みんな、選んだ?


虹:あ、ボクのところ、何か印が


灰:僕も


主:あー、いつものオチ来たし……それ、タダ働き越して俺には赤字なんだけど。やる気なくなるわぁ。


あ:それじゃあ、異世界ではこの二人がキリキリ働きますから、神様もちゃんと仕事してくださいね(満面の笑顔)


主:要らん。場所とメシ代が更にかさむから全員帰れ。


千:異世界に来たせいか、頭がくらくらするわ。みんなも、異世界に行くときは、睡眠を充分にとって、大人の人と行くことが重要よ。


京:何か、私、とても残念な人になってない? 多分、この中で唯一、青少年健全育成条例でセフセフなのはわたしなのよ。


主:まぁ、ぶっちゃけると俺。彼女が居るリア充だし。


京:騙してたのね、神ちゃん、信じてたのにぃ。きぃいいいいい(爪を立ててバリバリ)


虹:ちょっと、頭に風穴開けようか(スチームパンクで手に入れたマスケット銃を手にしている)


灰:ぶっちゃけるの、遅すぎたと思うんだ(さっきの剣士からエクスカリバーを借りる)


主:はいはい。撃って良いけど、撃って俺死んだらお前ら帰れねーからな。


冴:ふーん、そういう人なの……残念だわ。ほんとうに残念(手近にあったアイスピックを手にしている)


千:頭がくらくらして……。


あ:千茶はそこにいて(店にあった菜切り包丁を2つほど持つ)


あ:みんな、いくわよ。


「「「「おう」」」」


主:なんか、今回いい案出して妥協してる割にワガママ揃いじゃね?ろぐあーうと。(主人公異世界退場)




〜研究室に戻ってきて〜


主:灸をすえるのに、このまま異世界に置いておこう。一週間は放置だな!どうせ死んでも、ログアウトしてこっちの体に戻るだけだし!あいつらの元いた世界ではしばらく失踪するが、帰してやるし。別にいいよなー。


おっさん所長:終わった気でいるけど。今回全然紹介できてないよ?


主:えー!酔っぱらいに絡まれたり、筋肉変人とか、ワガママ女子とか、今回かなり頑張ったんすけど。


お:うん。まさかこんな風になるとは思わなくてね。だけどいい加減、文字数伸ばせないしさ。はい、これ読んでくれない?たった今、彼岸さんって人が書いてくれたから。


主:え?あーー、2054年の日本では社会制度が崩壊し始め、国民の権利さえ自ら奪い合う世となっていた。首輪タグを持つ者だけが一定期間、医療等の社会的保証を受ける資格を持ち、敗者は社会的に抹殺される。新制度によって東大路虹都達は、中学三年生という年齢で首輪タグ争奪戦の制度へと巻き込まれていく。一生、勝ち続けた者にしか安定は訪れない社会。風刺と遠回しな死刑宣告の中、少年少女の戦いが幕を開ける。…………………何このカッコ良さ気な紹介文。


お:嘘だと思うならあっちの世界、見てきなよ。





〜作者:錦坂茶寮 自宅にて〜


錦坂:あー、書こうとしたらノーパソ真っ白だ。エタろう……。


エタらないよ!キャラの皆もちゃんと争奪戦頑張ってる「クロスアウト、カラータグ! 常山中学校戦記」はこちら↓

クロスアウト、カラータグ! 常山中学校戦記 目次

エタらず完結いたしました!!!

http://book1.adouzi.eu.org/n7583cp/

彼岸明

錦坂さんは、作品や作者のメタネタをキャラに喋らせたいと言い出して、全く仕事をしない給料泥棒です。

7神主人公がほとんどの世界観説明って、お前やる気あんのか等と嬲って欲しいと自ら申されたドM様でした。きっと筋肉に鼻血も出してしまうのでしょう。

TwitterのDM打ち合わせ風景全部コピペして載せたい……。

即興らしく脱線や、盛り上がったりアドリブでの変更は大歓迎だけど、マジで話進めてオチに向かってくださいよ!(疲れた…

※今回11,914文字 最長記録。7神本編の1話は長くても7千文字代。


錦坂茶寮

辞世の句集


この世をば

わがよと思う望月の

欠けたることも

なしと思えば

(藤原道長)


秋風に

たなびく雲の 

絶え間より

もれ出づる月の

影のさやけさ

(小倉百人一首・左京大夫顕輔)


うさぎうさぎ

なに見てはねる

十五夜お月さん見て刎ねる

(わらべうた・うさぎ)


でたでた月が

まるいまるい

まんまるい

盆のような月が

(童謡・月)


名月を取ってくれろと泣く子かな

(小林一茶)


菜の花や月は東に日は西に

(与謝蕪村)


月月きに月見る月は多けれど月見る月はこの月の月

(詠み人知らず)


あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

(小倉百人一首・安倍仲麿)


来年の今月今夜、再来年の今月今夜、十年後の今月今夜、ぼくの涙で必ず月を曇らせて見せる

(金色夜叉・貫一)

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