86 「あたしったら鈍感娘☆」演出のためだけにつかわれる安易な思い込みBL設定
「あの二人……まさか!」
(彼は本当は男性が好きなのだわ!どうりでこれまでの女性との噂は信憑性に欠けると……。これまで婚約さえもしていなかった理由はこれなのだわ!ええ、ええ、アタクシはわかっておりますから理解がありますのよだから彼のことはまったくちっとも気にしておりませんしお二人を応援致しますわ!なので彼のアタクシに対する言動は恋愛対象が女性と思わせるためのパフォーマンス!目くらましなのね!ええアタクシは貴方様のお気持ち、よお~くわかっておりますとも!アタクシはたまたま都合がよかったんでしょうね。彼の為にも話を合わせてごらんにいれますわ!偽装婚約でもまったく問題ありませんわ!)
ねえ、すごない?
主人公ちゃんのBL設定思い込みの、物語に対しての都合の良さ。
女性主人公を鈍感にすれ違わせたいがためのスパイスBL。
過去のエッセイでもちょっと触れてるやつ。
なんかさ、鈍感の免罪符として、彼女は多くの人と違いBLに理解がありますから鈍感でも許してね☆、腐女子だから男性からの好意に鈍感ですのよ☆みたいな、ちょっとした鈍感を描くにあたって批判の矢面に立たないズルさのようなものを感じません?
【逃げのBL】みたいな。
めっちゃかっこええやんその技名。
こちらは腐女子と呼ばれるの方々の生態を詳しくは存じ上げておりませんので、実際の彼女達が男性からの好意をどう自分の中で解釈しているのかは不明なんですが、実際、鈍感系になっちゃうものなんでしょうか。
そもそもLGBTの概念がかなり普及している昨今、腐女子という定義は今どうなってるんでしょうかね。
腐男子も。
フィクションや現実世界でのすべての関係性を男×男(攻め×受け)に当て嵌めるのが趣味、な女性を腐女子と呼ぶで合ってます?
腐女子の方としては、男×女の為の安易なスパイスBL設定は大歓迎!なんでしょうか。
ちなみにオレは歓迎してねえ。
もしよかったらおし~えて~おじいーさん~♪
口笛はっなぜ~遠くまでっ♪
鈍感はなっぜ~BLでごまかっすの♪




