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気になってしょうがねえぜ!なろう系恋愛小説のあるある言いたい~  作者: ローランドグリーン


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200/220

200 危機管理意識低過ぎ主人公さん達に向けて、主人公じゃなければどうなっていたかの教材動画作りたくない?

200200200200200200200200200200







危機管理意識低過ぎ主人公さん達に教材視聴を義務付けたくない?






ほら、せっかくの200話ですし




5年ネチネチの集大成っていうか。




継続は力なりを体現したいです。









免許取る時に視聴する交通安全啓発のあれみたいなの作りたくない?



——作りたいよね?










じゃあ今日は転移召喚系日本人主人公さんをターゲットとした教材作ろうぜ!



まずは安全ぬるま湯国で生まれ育ってきてる、危機管理能力や意識が最も低いとされるグループの主人公さんな!




その他のグループ主人公さん向けのは、今回の再生数が回って予算が確保できたら作っちゃおう☆

そのための再生数を稼ぐにはいつもより大げさに誇張しないと♡











*** パターン① 見知らぬ森の中に突然……!? ***





もうこの時点で本来は、



—— YOU DIED ——



よな。間違いなく。





だってその後辿り着いた初期町(村)で、



「え!? あんな危険な森を抜けて来たの!?」



って高確率で言われてるし。







間違いなく—— YOU DIED ——








ほんで異世界人であることを隠したい場合はそこで1怪しまれ展開が入ってきたりします。



でも安心してください。

なんやすごい水晶板みたいなんに手を乗せたら犯罪歴なしってわかってもらえますので。





戦闘(防御)系チート主人公さんであるなら、その現地人発言で主人公さんのスキル・ステータスの規格外っぷりが仄めかされたりするのでその発言はそうおかしなものではないんですけどね?


そうじゃない料理立身出世系や、チートがあっても空間収納系とか戦闘能力皆無系の主人公さんでもさらっと問題なく人里に到着しちゃえるのって、主人公だからですよ!




遭難もせず飢えもせずにそんな、ねえ?

日付を跨がずに安全に無事にねえ?

その装備で?




もちろんこの部分をめちゃめちゃリアルにハードに描かれてる作品もあるとは思いますが、限りなく稀だと思われます。




なぜなら最近の視聴者は1話目にわかりやすいフックがないと即見切りをつけるタイパ重視らしいので。

そらさっさと町に着いてさっさとチート発揮せなあきません。









パターン②どうしよか。

このまま転移系の主人公さんの流れを追ってくか、城に召喚系主人公さんのファースト異世界も転移系ファーストと揃えて書いとくか。






転移系の流れでいこか。










*** パターン② なんとか森を抜けると馬車が通りかかり……? ***





はい、パターン①の内容と若干前後しますが、




—— YOU DIED ——




です。






主人公さんでなければその珍しい装いに目を付けられ、町に辿り着く前に奴隷商に売り払われるか、その場で身ぐるみ剥がされ命を奪われます。





とにかく主人公さんの出会う第1異世界人は軒並み善人パターンが圧倒的に多いので問題になっていないだけです。









*** パターン③ ようやく町らしき場所に辿り着き……? ***





もちろんここでも、




—— YOU DIED ——




です。







まず門番が、無一文ではあるが高価そうな装いをしている無知で物慣れぬ弱そうな旅人(モブ)を見逃すはずがありません。

その世界ではその程度の事は日常茶飯事、それが門番の通常運転なので“悪”でもなんでもありません。

騙される方が悪いのです。





本来ならギルドカードなんかの身分証を持っていない場合は町に入るのにお金がかかりますが、門番は旅人との簡単な会話で常識知らずを見抜きますのでお金を取らずに親切を装い町に入れます。




もしその旅人が希少な素材を持っていたら買い叩きます。

本来何百万もするところを、数万円です。

門の近くに併設されてる部屋で軽い事情聴取と共にひっそりと。






しかも「宿屋にひと月は泊まれる大金だぜ気をつけな!」などと嘘もしっかり混ぜ込みます。

その素材は店に持っていくと目を付けられる可能性があるから隠しておけなどの嘘バイスも忘れません。

というか嘘しか言いません。





そして仲間の宿屋を紹介します。




皆様もうおわかりですね?





まず会う人会う人に真名を軽々しく教え、名字あります=貴族か?で探られつつ、宿屋の看板娘(幼女)にぼったくられ貢がされ、ある程度成果を搾り取られたところで最後痺れ薬を飲まされ、身ぐるみを剥がされ、貴重なマジックバッグを盗まれ、隷属紋を刻まれひっそりと奴隷商or悪貴族に売り払われます。




もし辿り着いたのが村ぐるみで旅人を食い物にしているところならもっと早くに酷い目にあっていることでしょう。

その行為を咎める人の目もありませんし。







*** パターン④ なんとか冒険者として生計を立てることになり……? ***





「今夜はここで野営かな。じゃあマヨネーズも作ったし生姜焼き定食にしよう!」






—— YOU DIED ——







野営で「食欲をそそる匂いの料理を作ろう☆」は魔物・ならず者引き寄せENDです。






あれさ、なんで冒険者になった主人公さんたちって野営料理でイキり出すん?

冒険者じゃなくても野営ターンが来たら反射レベルでイキり出すやんね。




イキリのプロからしたら「そこじゃない!!!!!!」って蹴り飛ばしてでも止めたい。




何かに感電した人はドロップキックでアタックして助けるんやろ?

だから私も主人公さんにそれするわ。






ほんで魔物に襲われてたりした同業者や一般人を颯爽と助けてそこから知り合いが徐々に増えていって町でも発言力を高め——みたいな流れよおあるけど、それは主人公さんだから成り立つ流れです。







世間知らずどころじゃない異世界知らずみたいな冒険者(モブ)だと判断されれば間違いなく騙されますし搾取されます。




助けた同業者や一般人は優しい人の振りをして食事を頻繁にたかりに来ますし、あなた(チートモブ)から高性能ポーションを激安で定期購入したり、ノーマル武器に実験と称して属性付与なんかしてもらってレジェンダリー武器を苦労もなく手に入れてみたり、はたまた作成者(チートモブ)が気付いていないチートまみれの手作り加護お守りを普段のお礼としてプレゼントされたりします。








これを搾取と言わず何と言うのでしょう。












(……ここ主人公さんにもめちゃくちゃ当て嵌まるな)

(でもそれを認めちゃうと『主人公だから大丈夫』持論が破綻しちゃうので隠さないと!)













さ、次は召喚系主人公さんのファースト異世界いこか!







*** パターン⑤ 見知らぬ大理石の床に突然の召喚!? ***






 放課後になり騒がしいクラスメイトを横目に帰る支度をしていると、突然教室の床に大きな魔法陣のようなものが現れ——



「おお……! 成功したぞ!」



 なんだ……?





—— YOU DIED ——







でございます。






学校から突然——だけではなく、仕事帰りに——な社畜おぢおばの場合もございます。




主人公さんはここからうまいことやって勇者(笑)グループから外れ城から、召喚国からも逃れ真の主人公ロードを歩み始めますが、本来ならそんな奇跡は起きません。









だって召喚先は魔物蔓延る剣と魔法のファンタジー異世界。しかも魔王なんて存在もいます。



そんな世界で生まれ育っている、日々危険と隣り合わせ過ぎて危機管理意識はすくすくと育つも道徳心を育てる暇が無い異世界人が複数人相手ですよ? 





先手必勝とばかりに隷属・魅了系の魔法やら装備品で召喚した異世界人(高校生)をしっかり肉体的にも精神的にも拘束するのは当たり前です。

しかもそれを異世界人に気付かれないにようやります。




そら異世界からそれだけの人間を一度に召喚できる技量があるんだから朝飯前ってやつですよね!




召喚した異世界人がどんな凶悪な力を持っているかわからないのにそんな相手を自由にし、冷静に考える時間を与えるのは愚の骨頂です。





彼らは表向きにはあなた達を笑顔で敬い煽てますが、内心では利用価値の有り無しを冷徹な目で日々測りどう処分するかを常に考えています。






そんな人間相手に、その世界に関する知識も常識もない、命のやり取りが気軽に発生する知略環境で生きてこなかったあなたが対抗できるはずがありません。



それが社会にも出ていない学生ならなおさら。






なぜ対抗し、あまつさえそれらに勝利し、のんびりチート称賛生活が送れると思ったのか…………理解に苦しみます。






もうその大理石の床に出現してしまったら—— YOU DIED ——から逃れるすべはありません。



















そう、主人公試験に合格しないかぎりはね☆










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主催:『氷雪・混沌・審判・紺碧・黎明・福音・予言・配達・啓蒙』の魔女











200話というネガティブの化け物にお付き合いいただき感謝の念に堪えません。

ありがとうございます。

今回も長くてめんご。



毎日更新はここまで。

次からは週2です。

月・木の更新でどないでしょ。

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