176 ご都合主義ですって前置きしてる物語あるけど本気のご都合主義を真剣に考えてみた師走~2024年は終わらない~
エッセイ再開お久しぶりです。
話のタイトルおかしいとこ気づきました?
そうです、2024年はまだ終わっていません。
現在は2024年14月です。
以下、2024年師走に書き残していた手記。
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お久しぶりでえっす。
2024年の毒はニューイヤーには持ち越さない決意が湧いたので少しですがたまっているあるあるを消化します。
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文法的に正しいとは言えない言葉を使うならば、
全然持ち越してる、
です。
ぜんっぜん、持ち越しました。持ち越しております。持ち越ししかしておりません。
私の現在は14月ですけど世間一般(2025年2月)では持ち越してます。
個人的2024年今年の漢字は『持ち越し』です。
2025年の漢字もすでに『持ち越し』で決定です。
漢字一文字で持ち越しを表すのなんかいいのない?
で今回のこれ、
ご都合主義ですって前置きしてる物語あるけど本気のご都合主義を真剣に考えてみた師走
~2024年は終わらない~
お前は師走に何をやっとねんと読み返しながら感じています。
ほんまにオレはこのとき何を考えてたんや……。
ほんで、ご都合主義には欠かせない代表的なものとして【都合のよすぎる身分社会】が挙げられるのではないかと。
正しくは【都合のよすぎる身分社会(笑)】です。
【都合のよすぎる臨機応変☆ダブルスタンダード】と言い換えもできます。
※ここからちょっとウザめな言い回しがちょこちょこ出てきます。
なかなかのレベルのウザさを自負しております。
感想欄に「貴族というものは本来~」みたいな貴殿は真面目かよみたいな指摘が書き込まれている場合、感想返しをしている作者さんの多くは「これはフィクションファンタジーのお話だから実際の地球の歴史や慣習マナー、身分制度とは違うよ☆」を優しい言い回しで返信してるよね?
異世界ファンタジーなので、地球の身分制度では即切り捨て御免の対象となる行為でも主人公サイドは切り捨て御免しないんですのよ。
口頭注意と実家への書面で苦情を言うくらい。
日本の得意スキル『誠に遺憾』ってやつですね。
そらピンク髪の男爵令嬢ちゃんは公爵令嬢主人公ちゃんに対して何度も何度も舐めた態度取りますわ。
だって地球の身分制度とは違うんだもんっ。
ここ平等精神を育む学園だし口頭注意だけなんですもんっ。
何度も繰り返すに決まってる!
主人公さんはとおってもお優しいんだもの☆
ですが私の所感を述べさせていただきますと、
異世界ファンタジーの悪サイドは自分がされた場合の対応として、地球の歴史上の身分制度対応をしっかりきっちり踏襲してる場合が多いです。
粗相をした使用人を鞭打つから始まり、ドレスの色が被った下位貴族のご令嬢の頬を扇子ではたく、通路の端に寄って頭を下げない下位貴族に暴力を振るう、平民が通行を妨げようものなら当たり前のように馬車で轢く等々。
そんな悪サイドの行為が罰せられてない世界なのに主人公ちゃんは身分が下の令嬢達に切り捨て御免レベルじゃすまない一族郎党レベルのことされても相手方の実家にクレーム入れるだけなことも珍しくありません。
なんならクレームすら入れない場合もあります。
なんでやねん。
ほんま純粋になんでやねん。
主人公サイドの住んでる身分社会wと悪サイドの身分社会wって違う世界線なの?
たまに物語の身分制度なんかの法はこのような感じになってますよってしっかり目に説明されてるお話もあるんだけど、いざ主人公さんが被害者になったらよおわからん理由でよおわからん見逃し対応するんよな。
だからなんでやねん。
まあよおわからん理由って書いたけど十中八九、卒業パーティー、大きな夜会with他国の賓客での主人公さん大立ち回り断罪のためだけに見逃されてるってみんなわかってはいるはず。
悪サイドの方が真っ当に真面目に神の身分社会の世界観守ってて草。
やっぱ主人公さんは傲慢の王なとこありますからそら創造主にも牙剥いていきますわ。
傲慢じゃないと主役張れないっていうか。
ほんでご都合主義ですよって書いてくれてる物語って言うほどご都合主義じゃない場合も多い気がしてるのであたい、考えてみたわ。
本気のご都合主義物語ってやつを、さ。
まず主人公さんはとてつも麗しハイスペック侯爵令嬢にしましょうかね。
王太子の婚約者候補の一人として王妃教育を受けててもらいましょう。
ほんでざまあされ担当の女の子は男爵令嬢、そうですね、元平民かつ孤児院出身の養子な貧乏男爵令嬢にしましょうか。多少の愛嬌可愛さと多少の魔力(珍しくない)持ち。
主人公さんのお相手のヒーローは超大国の皇太子で歯向かうものには容赦しない冷酷な血濡れ皇子って恐れられてる子にするわ。
主人公さんとお揃いでハイスペックの中のハイスペック男子。しかし婚約者はまだいません。
主人公さんの生国とヒーロー君の帝国には圧倒的な力の差が存在してます。従属国と宗主国の関係。
最初のこだわりご都合主義ポイントとしましては、貴族社会では完全に埋没してしまう特に際立った強みのないその辺の教養のない平民子供を男爵家の養女にする、という点です。
実は男爵が手を出した平民の子供なので血の繋がりあるよ!設定でもなく、実はさる高貴な方のご落胤ですよ!でもなくただの平民女児です。
なのに男爵家という貴族の養子にしちゃって貴族の婿を迎えて家を継がそうとしているのです。
特に優秀でもない平民女児を。
そもそも家を継がそうと思うのならば男児を養子にするべきなのに女児です。血の繋がりもない女児です。
婿を迎えるんだったら初めからその婿を養子にしとけばよくないか?のやつです。
物語の世界はもちろん男子優位な社会設定です。
王様は男爵家の後継としてよお許可出したな。この時点で王は無能疑惑発生してもおかしくない。
ほんでこの養子になった女児は突然降りかかった貴族の後継者になるという幸運でおかしな勘違いをし続け立派なざまあされ要員としてすくすく育ってしまうのです。
すべてを自分の都合のいいように解釈する自己評価激高他責モンスターの誕生です。
ざまあ物語を展開するためだけに生み出された哀れなモンスターです。
で、このモンスターは正式に貴族の一員になる前に行儀見習いとして王城に上がります。
そうです、突然の王城なのです。
男爵家の寄り親の伯爵家に預ける、とかでもなく突然すべてをすっ飛ばして右も左もわからない平民モンスターが王城に足を踏み入れるのです。
絶対問題を起こします。
物語展開しまくりじゃん。
まじで(展開的に)助かるじゃん。
ほんでまあその妙齢モンスターは、圧倒的な存在感を放ち皆に敬われて淑女オーラ溢れし本物のお貴族お嬢様の主人公さんを何度も目にし、女性としての嫉妬の炎を燃やすのです。
王太子の婚約者候補と聞いてなおさら燃やすのです。
燃やすだけではなく実際に行動も起こすのです。
まずは城内ですれ違うたびに主人公さんを睨みつけます。
もちろん使用人の制服を着用しているのでモンスターはお仕事中です。
正気かよ。
主人公さんはそんな無礼なモンスターに対して何か言うこともなく、怒り狂う主人公さん付きの侍女や護衛を逆に宥めます。
もちろん侯爵家当主の父親に報告なんてものはしません。
貴様も正気か?
まあ、主人公さんて起承転結のために報連相の意識を刈り取られてるからしょうがないっていうか。
ここでのご都合主義は『身分が下の人間の非常識な振る舞いを諫めもせずに見逃す』です。
学園内でもない政治の中枢である王城での危険分子の振る舞いを当たり前のように見逃します。
そしてモンスター娘は好機が来た!とばかりに庭園で開催されている王妃主催のお茶会で主人公さんにぶつかりお茶をかけます。
そして突き飛ばされた酷い!と大声で喚きます。
もちろん侍女の制服を着用しているのでお仕事中です。
王妃主催のお茶会の場です。
王妃主催、ですし、モンスターは参加者ですらありません。
ただの一使用人です。
意味がわかりません。
そして場を収めるべく出てくる王妃。
主人公さんは突き飛ばしなどしていないと弁明をします。
王妃は主人公さんに謝罪をしモンスターを下がらせ深刻なお顔で「あの娘は謹慎させます」と威厳たっぷりのお顔で述べ、主人公さんもそれで納得します。
そして着替えのため退席、帰宅するのです。
もっと意味が分かりません。
まだ正式には貴族でもない、どこぞの王族のご落胤でもない平民孤児使用人が侯爵家の令嬢にお茶をぶちまけておきながら、冤罪を声高に主張しながらも謹慎だけで済ませてもらえるのです。
そして主人公さんも「またあの娘ね、困ったものだわ。まったくもう!」と頭の中でぎったんぎったんにするだけ。
直接的な報復行動には出ません。
(※あえてINISHIEを感じる言葉『ぎったんぎったん』を用いております)
この国の王妃もこんなだし国の将来がとても心配ですね!
そして謹慎(1週間)を経たモンスターは性懲りもなく城内で主人公さん睨みつけ攻撃の他に、主人公さんにいじめられているなどの噂を流しつつ、王太子に近づこうと切磋琢磨します。
そんな中主人公さんは相変わらず「まったく!」と頭の中で憤るだけ。
その際「そんなに王子様に選ばれたいんなら代わって差し上げたいわ!」とあたくしは王子様には、王妃の地位には全く興味がありませんことよ?な主人公基礎もしっかり押さえておきます。
(やばい書いててちょっと頭おかしくなりそう)
ある日、王国に激震が走ります。
なんとあの超大国、宗主国である帝国から皇太子(18)が視察に訪れるというのです。
(やばいこの口調なに)
噂では各国を周り相応しい婚約者を探しているのではないかと囁かれています。
そして主人公さんの元に届く一通の茶会の招待状。
差出人は自国の公爵家令嬢。
同じ婚約者候補でありながら常日頃から侯爵家の令嬢である主人公さんをライバル視し何かときつく当たってくるわ、公爵家の嫡男はいつも主人公さんのことをいやらしい目で見てくるわで出来れば関わり合いにはなりたくはないが、主人公さんは「公爵家には逆らえません……」で身分には逆らえませんわ!で絶対何かが起こるお茶会に参戦しようとするのです。
いや、貴様いつも身分が下のモンスター娘にいいようにされてるやんけしかも王妃からの罰が謹慎だけですむんやろそんなゆるゆる貴族社会なんやから断れや、なご都合主義発動です。
上位者には逆らえない社会と理解しているのに身分が下の人間の貴族社会のルールを無視した無礼を咎めないよおわからんダブルスタンダード価値観主人公さんですね!
そして公爵家令嬢曰く、皇太子妃に選ばれるのは私よ!とのこと。
主人公さんはそもそも王太子の婚約者の座にすら興味はないので公爵家令嬢を持ち上げて控えめなはんなり態度でお茶会を乗り切るのです。
王太子くんかわいそう。
ここでのご都合主義ポイントはまず、そもそも超大国であり宗主国の皇太子とあろう者にこの年まで婚約者が存在していないのが違和感ですし、属国からあの超大国である帝国の皇太子妃を迎えるかもという流れにも違和感しかありません。
なんでそんな噂信じてんの?属国の貴族が。
せめて属国ではなく同盟国から迎えません?
言い方悪いけど属国からならいくら高位貴族でも愛妾、側室の末端ならまあ帝国民帝国貴族に認めてもらえそう。
(※この先明かされる設定で実は幼き頃婚約者になりそうな女性の命を何度も奪われたから誰にも奪われない強さを得るまでは大切な存在は作らない決意ヒーロー、自らの相手は自らが探し選ぶのだ決意ヒーロー、幼少期に出会った女性をずっと思い続け探しているヒーロー、など様々なタイプのヒーローが存在しますが、ここの血濡れの皇子くんにはそんな設定ありません)
ただまあご都合主義物語なので主人公さんは皇太子に簡単に見初められます。
なんか皇太子歓迎式典やら夜会なんかの、そうとにかくなんか大きなイベントで見初められる。
(疲れてきた)
そして賢く高貴でありながらも赤面物馴れないウブ娘演出をしながら皇太子にエスコートされ自国の城内を歩いているとそこに突然野生のモンスター娘が現れます。
そして「あんたなんか(名前呼び捨て)様に相応しくないんだから!」「ぜひこの私を帝国にお連れください!」などの妄言ショータイムが開始されますが、皇太子は眉をひそめるだけ。
(あれ……?冷酷な血濡れの皇子くん……?)
付き従っている護衛や侍女たちが空気なのでやれやれ感を出しつつ、主人公さんがモンスターに対応し、その対応に憤ったモンスターは主人公さんに手を上げようと腕を振り上げます。
しかしそこで皇太子がかっこよくバシッとモンスターの腕を掴み止めます。
ええ、腰の剣は飾りですし、素手で掴みます。
斬り捨て御免に相応しい場面ですが素手でいきます。
で、なんやかんやでモンスター娘は罰せられ養子縁組を解消され修道院に送られて終了です。
処刑なんてされません。なんせ主人公さんはお優しいので。
「命を狙われたわけではありませんし」などと寛容なところを皇太子に見せつけてみたりします。
ほんで次は帝国が舞台になり、皇太子の婚約者候補と周りからみなされていた高位貴族女子なんかが属国出身の主人公さんに絡んでくる展開を挟んで300話くらいまで引っ張ります。
復活のモンスター娘で400話までいけるかな?
ちなみに初回のモンスター娘ざまあ~完~は65話くらいまで引っ張ってます。
本当は3話くらいで終わる話を引っ張らないとあきませんのでこちらもいかにざまあされ担当を生き延びさせるか必死ですのよ。
疲れた。
とても楽しかったけど何かが疲れた。
自分で書いてておかしくなりそうでした。
しかも「これってなろうあるあるなのでは?」と問われたら「違います」とはっきり否定できない内容じゃございませんこと?
おそろしい……なろうにいつの間にか蔓延っているご都合主義……。
自分で書いた物語に自分でつっこむという「うわキツ」となる新年早々の長文振る舞いでしたが皆さま今年もご健勝であらせられますようお祈り申し上げます。
また短い間ですがよろしくお願いしまっす。
うざめ言い回しはいつでもどこでも変わらずでしたね。




